日本にこんなタイトルの雑誌があったような・・・(笑)

タイトル通り、この週末は主人にとって完全なる「OFF」となりました。

普段から週末や休暇を取って旅行に行く時などは、仕事からという意味では「OFF」ですし、平日夜に友人と食事に出かけたり、ジムへ行ったり・・・それもある意味家事と育児からは「OFF」の自分のためだけの時間だと思うのですが、この週末はあらゆる意味での「OFF」、すなわち仕事・育児・家事の全てから解放された、誰からも邪魔されない主人が自分のためだけに使える時間、という意味での「完全OFF」。

あえて週末にそんな時間を作り出してまで主人のやりたかったことは、ザルツブルク州のZauchenseeという所で開催されているアルペンスキー女子W杯の試合観戦でした。



1998年の長野オリンピックの際に、地元でオーストリア・ハウスのアルバイトをして以来、熱烈なアルペンスキー・ファンとなった主人。ウィーンへ転勤になり、普通にテレビで試合をライブ観戦できることにある種感動を覚えていましたが(日本ではテレビ中継は皆無、インターネットの文字のみのLIVEストリーミングで試合結果をフォローしていたので)、今までは子供達が小さ過ぎて、私一人に子供達を預けて週末に観戦に出かけることに抵抗があったのか、もっぱら家でテレビ観戦しているだけでした。

今年は子供達がある程度大きくなって週末不在でも問題ないと判断したのか、ウィーン駐在で思い残したくないことの一つだったのか・・・真相はわかりませんが、いずれにせよお天気にも恵まれ主人にとって楽しく充実した週末になったようでよかったです。



観客席


スタート地点すぐの斜度70度の斜面。

スタートしてから約3秒で時速100キロを超えるスピードになるのだとか。


ゴール地点



オーストリアの「国技」となる程の人気を誇るスポーツなので、試合会場の雰囲気は私も味わってみたかったな~というミーハーな思いはありますが、競技そのものの観戦の楽しみは、4回目のシーズンで主人の横でテレビ中継を一緒に観る回数もずいぶん増えましたが、イマイチわからないままです。もちろん、各選手がものすごいスピードで滑り下りる様子や、ポールを次々と倒して滑るのを見るのは、2~3人観る分には迫力満点で面白いと思うのですが、逆に言うと、2,3人観れば十分という感じです。スピードを争う競技なのに、プレーヤーが同時に滑ることはせず、一人ずつ順番に滑るというのも、ひたすらタイムとの戦い・・・?という感じで、何となく感情移入しづらい気がしてしまいます。

水泳、陸上、F1、スケートetc.速さを競うスポーツは、全員同時に競わないにしても、少なくとも2人以上同時に競って、勝ち負けを実際に目で見られる競技の方が圧倒的に多いように思うのですが、他にも何か速さを競うスポーツで同時に争わない種目あったかしら・・・今度そういう観点でオリンピックも見てみようと思います。

主人に魅力を聞いたところ、選手それぞれのそのシーズンの調子を把握していると、前後の試合結果などと照らし合わせ、その日のそのレースでの各選手の滑りと結果を観るのがが楽しいのだそうです。



何はともあれ、丸2日間全てから解放されて自分の好きなことのためだけに時間を使い、「大人のOFF」で命の洗濯をできたようなので、また明日から仕事に育児に家事に・・・と今まで以上に頑張ってくれることに大いに期待です!(笑)

昨日から日常生活に戻った・・・と、ホッとしたのも束の間、息子が幼稚園で顔に3針縫うケガをしてしまいました。



「椅子から落ちて顔を打ち、かなり血がでているのですぐに迎えに来て欲しい」と幼稚園から連絡があったのは11時頃のこと。慌てて駆けつけると、顔中血だらけで泣きながら先生に抱えられた息子の姿が。一瞬ギョっとして頭が白くなりそうでしたが、傷口を見たところ、右目の下の頬骨の上を2センチほど深く切ってしまった様子。先生曰く、椅子から落ちて床に顔を打ったとのことでしたが、なんであんなにパックリ傷口が割れているのか・・・どこか角にぶつけてしまったか、床にオモチャでもあったのか、、、詳細は先生にもわからないとのこと、先生の目の届いていないところでの出来事だったようです。



泣き止んで少し落ち着いた息子を抱いて一旦家へ戻り、病院へ連れていくために応急措置をして、主人に娘のお迎えを頼み(主人の出張中ではなくて本当に良かったです)、近所の小児救急のある病院へ向かいました。以前、娘が熱性けいれんを起こした際などにお世話になった小児救急がある病院です。



受付で息子の状態を説明すると、しばらくして奥からドクターが出て来て息子の傷口を見るや、「ここは内科専門の救急なので、小児外科救急(Kinderchirurgische Ambulanz)のある別の病院へ行きなさい。」とのこと。行き先の書かれた紙を渡され、行き方を教えて頂き・・・そうこうしている間に泣き疲れてベビーカーで眠ってしまった息子を見て、「すぐに行った方が良いが、一刻を争うほどのものではないので、彼を起こしてまでタクシーで行く必要はない。公共交通機関で行ったとしても、その程度の時間は全く問題ない。」ということだったので、バスと地下鉄を乗り継いで小児外科の救急のある病院へと向かいました。



着いた先の小児救急の受付窓口の前には大勢の親子連れ。一体どれくらい待たされるのかしら・・・やはりタクシーで急いで来るべきだった、と内心後悔しましたが、ケガ(血がでているから?)は優先されるのか、待合室のほとんどの人を飛ばしてすぐに部屋に呼んで頂け、即、縫って頂けることに。



縫合手術は、局部麻酔で患部にガーゼでゼリー状の麻酔薬を塗るだけのごく簡単もので、息子は完全に起きて意識のある状態で縫って頂きました。幼い身体に全身麻酔をかけることの不安はない一方で、これがとにかく大変でした。消毒して診て頂くだけで既に号泣・大絶叫だった息子。局部麻酔を塗った後、身体を抑えつけられ、目を塞がれ、頬の傷を縫われている間中、全力で抵抗して泣き叫び続ける息子を、看護士さん一人と私の大人二人がかりで手足と身体、顔を押さえていたのですが、それでも時々動いてしまって、ドクターが縫う手を止めなければならないほど・・・時間にしておよそ5分程度のことだったと思いますが、もう私は全身汗だく・・・本当にクタクタになってしまいました。



明日、傷口のふさがり具合を確認したうえで、問題がなければ一週間後に抜糸とのこと。

3針も縫った割には、本人は至ってケロっとしていて、帰りの病院の中も家の中も元気に走り回っているのが救いです。またどこかにぶつかって傷口が開いてしまわないか、むしろそちらが心配なほどです。



男の子を育てていると、縫うようなケガはつきもの、とは聞いていましたが、実際に息子が3針縫うことになって、ああやっぱり、、、と改めて実感しました。ケガの場所が顔なので、傷痕が残ってしまわないか、それがやや気掛かりではありますが、目や後頭部など打ちどころの悪い場所でなかったのは幸いでした。

息子の動きには注意しなければ、、、といつも思ってはいるのですが、これからも一層気をつけなければと思わされる息子のケガとなりました。



ウィーンでまた一つ病院を開拓してしまった我が家・・・

もうこれ以上新たな病院とのお付き合いはしなくて済みますように。



病院へ行く途中の息子の様子。

応急措置で当てた傷パッドに血が沁み出ています。




縫って頂いた後の待合室にて。



2014年も6日過ぎてしまいましたが・・・

あけましておめでとうございます。

オーストリアは、1月6日も祝日(Heilige Drei Koenige/Holy three kings:三賢人の日)なので、今年は暦が続き10連休、明日から仕事初め、子供達の幼稚園やお稽古ごとも再開です。



暖冬でウィーンは最高気温が10℃ほどまで上がる暖かさが続いていて、助かります。

小さい子供連れで、冬はいつもヒヤヒヤする我が家としては、暖かいのは助かる!と単純に思ってしまいますが、ウィーンの方曰く、「もっと気温が本来の寒さに下がれば、ウィルスも活動できなくなって病気が減るのに・・・」とのこと。

なるほど・・・その土地にはその土地の自然の摂理があるので、単に暖かければ良いというものでもないのかも知れません。年末にかけての我が家の子供達の風邪リレーも、もしかすると暖かさに一因があったのかも?でも、寒さに慣れない私としては、子供達を外に安心して外に連れ出せる、せいぜいマイナス5℃くらいまでがやはり有り難いと思ってしまいます。



年末年始は、ザルツブルク州のKaprunというスキー場で迎えました。

ホテルの方が「こんなことは初めて!」と驚かれるほど、宿周辺は全く雪がありませんでしたが、一歩山を上ればスキーをするには十分な雪があり、特にKitzsteinhorn(キッツシュタインホルン)という3200m級の山の上にある氷河の中のスキー場は、抜群の眺望でした。夏に行ったスイスのユングフラウヨッホの「Top of Europe」よろしく、「Top of Salzburg」ということで、3026m地点に展望台がありました。




Zell am Seeという湖を望む2000mほどのスキー場の、湖の見えるところからの景色はこのような感じで雪がグッと少ない印象に。一部コースは雪不足のため滑走不可で閉鎖されていまいしたが、普通に滑るには十分な雪でした。







ウィーンへ来て3回目のスキーとなった今回、娘がようやくなだらかな斜面であれば、自力で滑り降りることのできるレベルになり、中6日間滑る日があったうちの2日間は、緩斜面を選んで親子3人で連なって滑ることができ、新たな家族での楽しみが増えました。これまで、ゲレンデでチビっ子がパパやママの後ろを滑る姿を見て、我が家にも早くそんな日が来るといいな~と思っていたので、ようやく実現して嬉しい限りです。









スキースクールで、先生を先頭にお友達と連なって降りてくる様子。

小さい子供のグループは見ているだけで可愛くてなごみます。




最終日の表彰式前のイベントと、先生からメダルを掛けて頂く娘。







何でもじっくり、ゆっくりと慎重にステップを上がっていく娘は、スキーも自転車同様、ここまで漕ぎ着けるのに時間がかかりましたが、いざ滑れるようになったら嬉しくて何度も何度もリフトに乗っては滑り下り・・・しっかりと自分のモノにしておりました。娘のこういう性格をよく理解して、新しいことを始めるときには、これから先も何でも、親である私自身がじっくり根気よく焦らず気長に取り組むことが必要なのだと改めて感じました。(この点、私とはかなり性格が異なる部分があるので、親として要注意です。)



一方、息子は今回もホテルの託児ルームでお留守番。

みんなが朝スキーの用意をして出掛けるのに自分だけ何も着ないのがイヤで、「イッショニに行く~!」と、自分のスノーブーツやらスキーウェアやらを持ってアピールして、置いて行かれることに全身で抗議していました。(笑) お陰で夜中の夜泣きがすごかったです・・・

一週間預けっ放しはさすがに可哀相だったので、途中お留守番から解放して雪遊びに連れ出す日も作り、娘がスキーの練習をしている緩斜面のゲレンデで、息子はソリ滑りや、主人の抱っこやスキー板に乗って一緒に滑ったり、、、をして遊びました。息子がスキー靴と板を履いてスキーデビューするのは、いつになるでしょう??







ウィーンへ戻ってから、簡単なおせち料理とお雑煮をできる範囲で用意してお祝いし、両方の両親へSkypeで新年の挨拶をしたり、届いていた日本からのお年賀状を読んだりして、ほんの少しだけ「お正月気分」を味わいました。




冬休み最後の週末は、外の暖かさにつられ家族全員でベルヴェデーレやシェーンブルン宮殿でお散歩をゆっくり楽しみつつ、カフェで休憩もしたり、のんびり過ごしてしっかり充電を完了して、明日からの日常生活に戻ります。













3年半を過ぎた我が家の駐在生活、折り返しはとっくに過ぎ、だんだんと帰任時期が気なり始めていますが、ウィーン暮らしがいつまで続くかは現時点では全く不明です。(通常3ヶ月前に知らされるそうです・・・) 近況報告と備忘録を兼ねて、細々とこのblogは続けていく予定ですので、今年も引き続きどうぞよろしくお願い致します。



クリスマス当日。

娘は朝早く目を覚まし、サンタさんからのプレゼントに大喜び!

息子と二人で、クリスマスツリーの下にたくさん並べられた、色々な方から頂いたプレゼント、片っ端から包みを開けて興奮状態で半日を過ごしました。










夕方、少しおめかしして、家族全員でVolksoperへ。




息子のオペラデビューに、と、ヘンゼルとグレーテルのチケットを取っていたので、予め絵本でストーリーを読み聞かせたりして、どれくらい楽しめるかな?と、親の私が密かに楽しみにしていました。

始まるまでは興味津々、始まってすぐも、音楽や舞台の動きをジッと見入っていましたが、、、




台詞が長くなり、理解できなくなってくると、集中力が途切れ、「何かちょうだい」「眠い」「暑い」「お外出る・・・」が始まってしまい、色々手替え品替え、だましだまし静かに座らせていましたが、第一幕終了の休憩時間が限界、、、結局盛り上がって魔女が出てくる後半は見ないで退散することになってしまいました。

想定内とはいえ、やはり最後までいられなかったのは残念。娘だけでも全部見せて帰りたいと思いましたが、息子が外に出るとわかると、途端に娘も気持がそれてしまい、「一緒に帰る~」。結局全員で早々とフォルクスオーパーを後にしました。



帰りがけは、まだ空いていたフォルクスオーパーすぐ横の、「カフェ・ワイマール(Cafe Weimar)」で軽くお夕飯を食べ、帰宅。これはこれで、クリスマスの思い出の一幕として記憶に残る一日になりました。

何はともあれ、娘も元気になって家族揃ってクリスマスを迎えられたことに感謝です。

Frohe Weihnachten!


4番目、最後のアドヴェントサンデーです。




一昨日のStaatsoperでのお出掛けもあり、娘はこの週末は外出せずに静かに過ごしています。

不思議なことに発熱のピークは過ぎたのか悪化せず、39℃、38℃、、、と徐々に自力で下がってきており、食欲も元気も戻っているので、あと数日自宅でゆっくりと過ごせば、完全に回復するのではないかと思われます。

一方、元気のあり余っている息子。暖かいので外遊びに連れ出し、帰りにクリスマスツリーを選んで帰って来ました。今年は全くクリスマスモードに入らず、クリスマスの準備も全く追いついていませんが、とりあえずツリーだけ。




たくさんの木が並べられていると、相対的に小さく見えても実際に家に持ち帰ると予想以上に大きかったりするので、去年の反省を踏まえて今年は控えめなサイズを。




この筒に入れて、ネットをかけてもらい






プラス料金で一番下に「Kreuz(cross/十字)」をつけてもらって自立できるように




家へ持って帰ってからこのネットを外します



外へ出られない娘も一緒に飾りつけを楽しみました。

子供達の背の高さでちょうど良かったみたいです。




娘の思いがけない発熱もあり、クリスマスの準備が追いついていない我が家ですが、家族皆揃って元気に迎えられることが何より大切なこと。残り数日、娘が元気になって楽しいクリスマスとなりますように。