今年も聖マルティンを記念して子供達がランタン行列をする季節がやってきました。

毎年、年長さんが聖マルティンが乞食を憐れんで自分のマントを二つに切り裂いて与える場面の寸劇をして、上手に台詞を言うのを見て来ましたが、今年は娘達の番ということで、一層楽しみにしていました。








娘は聖マルティン役を仰せつかったようで、大きなお声で自分の台詞を言っていました。

娘の堂々とした姿に成長を感じ、また、年少児の息子も、お友達と手をつないでランタンを持ってしっかり歩き、途中で全員でお歌を歌う場面で大きなお声で歌って参加している姿に、こちらも成長を感じ、嬉しく思いました。



夕闇の中ランタンの明りに灯されながら落ち葉を踏みしめて歩く、この大好きな子供達の季節の行事が終わり、いよいよ秋から冬へと季節が移り変わっていきます。








主人と娘と3人で、プッチーニのオペラ「La Boheme(ラ・ボエーム)」をStaatsoperで観てきました。

娘にとって、オペラはAIDA、Ariadne aud Naxosに続いて3回目。Staatsoper自体は、バレエやKinderoper、Tag der offnen Tuerでも来ているので、かれこれ8回目くらいになります。バレエは既に最後まで集中して観ることができるのですが、オペラは毎回、長過ぎて休憩時間に帰ってきてしまっていたので、今回は主人も一緒にいることだし、と、最後までいることにもチャレンジしてみました。





今回は、「子どもが多く出てくる演目」という理由でチケットを取ったのですが、Loge(ボックス席)が取れず、平土間席。子供の目の高さからは舞台が見づらく、途中かなり退屈していましたが、子供が大勢舞台に出てくる場面や、動きのある場面では舞台を興味津々で観ており、休憩をはさんで約2時間半、最後まで起きて、(それなりに)聴いていられるようになったので、だいぶ成長しました。



休憩時間中、オーケストラピットを見学に行った際、練習していらしたヴィオラ奏者の方をものすごく真剣に見つめていたのが印象的でした。






子供はどの席に座っても一律15ユーロ。

今日も他にもたくさんの子供がご両親もしくはおじい様おばあ様に連れられて来ているのを見かけました。子供の時からこうして様々な演目に親しむ土壌があるのは、さすが音楽の都だなぁと感じます。

我が家の子供達にも、ウィーンにいる間に出来る限りホンモノの一流の音楽家の演奏に触れる機会を多く作れればと思います。そのこと自体を子供達が覚えていられるかどうか、が重要なのではなく、超一流の音色、会場の雰囲気、観客のマナーなど色々なことを経験を通して全身で感じとって欲しいというのが私達の願いでもあります。





息子は今日はベビーシッターさんとお留守番でしたが、3歳になったので、またそろそろ連れて来てみようかな、と思います。(昨年のクリスマスに、Volksoperで「ヘンゼルとグレーテル」を観ているのですが、始まって20~30分のところで出ることになってしまったので、それ以降、子供向け音楽会のみとなっています。)

ブログの更新が追いつかないまま季節は移り変わり、秋を通り越して初冬の気配のウィーンです。

街では、クリスマスマーケットにむけた準備が始まっています。




4ヵ月以上ブログ更新がないまま過ぎてしまい、もうブログは書いていないとのかと聞かれることもあるのですが、そういうわけではなく、記事はちょこちょこ書き溜めて下書きに保存しているのですが、写真の処理が追いつかなかったり、PCの調子がおかしかったり、挙句はネットがつながらない日があったり・・・加えて、そもそもPCの前に座る時間がなかなかない毎日なこともあり・・・と、全て言い訳ですが、一応今も細々続けています。



10月26日(日)で夏時間も終わり、最近では4時過ぎには薄暗く、5時には真っ暗、最高気温が8℃に届かない日もあれば、20℃近くまであがる日もあったりしますが、基本的には最高気温が10℃~12、3℃の日が多く、最低気温は3~5℃という感じの今日この頃です。



11月最初の週末、土曜日はお天気が良かったので、過ぎゆく秋を味わいにウィーンの森のHermannskogelというところへ行って「Wandern(ワンデルン、森のお散歩)」をしてきました。







晴れて日中は暖かかったのでとても気持ちが良く、ウィーンの街を一望しながら展望台(Habsburgerwarte)を目指しました。(残念ながら、11月からシーズンオフで、展望台の上には登れなかったのですが・・・)自然の中に行くと子供たちもよく歩きます。






もうすぐホイリゲワインも解禁にななるこの季節、レストランのメニューには「Gans(ガチョウ)」が登場しています。




お天気の良い秋晴れの予報の週末に訪れたのは、ウィーンから車で南へ1時間ほどのところにある、ゼメリンク。ウィーンから一番近いスキー場としても知られている場所です。「いつでも行ける」距離にある気軽さからか、今まで全く訪れないままでしたが、オーストリア国内で指定されている8つの世界遺産のうち、最後の8か所目となる「ゼメリンク鉄道」を訪れ、オーストリア国内の世界遺産を、4年4ヵ月かけてようやく全て制覇することができました。



ゼメリンクは、150年前に鉄道が敷かれ、その時建設された石造りの橋などが今も現役の鉄道として利用されており、その橋および周辺の景観がユネスコ世界文化遺産として指定されています。






まずは鉄道の駅で情報収集。

ホームや待合室に、世界遺産の記念碑や模型がありました。







ゼメリンク周辺にはたくさんの石橋があり、それを眺めながらハイキングができる「Bahnwanderweg(Rail trail)」と名付けられたハイキングコースがあることがわかり、石橋を近くで見てから、展望台までを少し歩くことに。





Bahnはドイツ語で鉄道、Wanderwegはハイキングコース。普通のWanderwegは、オーストリア国内至るところにありますが、「Bahn」と付くのは、ここならでは、という感じがしました。




秋も深まり、冬に近づいているオーストリアですが、こうして落ち葉を踏みしめながら歩くハイキングは何とも言えず気持ち良く、今年の秋は家族でたくさんハイキングに出かけました。子供たちは大きな枝をステッキにして、虫を見つけたりしながらゴキゲン。




展望台はオーストリアのユーロになる前の通貨「シリング」を用いた、20シリング展望台という名前がついていました。




乗り物マニアの息子、遠くから電車を見るだけでは飽き足らず、「電車に乗りたい!」と言うので、近くの駅から、子供達と私だけ電車に3駅程乗ることにし、主人は車で先回りして先の駅へ。電車に乗ってしまうと石橋は見えないし、トンネルが多いだけという感じで、やはりここは遠くから眺めるのがいいのでは?と、大人としては思いましたが、子供たちは電車にも乗ることができて喜んでいたので、これもまたヨシ。





オーストリアの世界遺産を全て訪れることができ、また一つ家族での楽しい思い出が増えました。

両親滞在中の旅行先は、今回はオーストリア国内。

これまでに、8月のザルツブルク、5月のドブロブニク、7月のスイス(チューリッヒ経由ベルン&ヴェンゲン)へ一緒に行っていますが、4年前の夏に一緒にザルツブルクを訪れて以来、両親にとっては4年ぶりのオーストリア国内旅行となりました。そもそも我が家の車が普通のセダン型のため、子供2人分のチャイルドシートを乗せると他に誰も乗れなくなってしまうので、ウィーンで車で一緒に出掛けること自体が初めてです。今回は旅行のために7人乗りワゴンをレンタカーして、移動は全て車で。(もちろん車中の静寂のため、子供たち用のDVDも装着して行きました。(笑))

行き先は、オーストリアらしい自然と美しさを楽しめるところということで、王道のザルツカンマグートをメインに、ウォルフガング湖周辺、ハルシュタット、バート・イシュル、ザルツブルク、帰りにヴァッハウ渓谷のメルク修道院とデュルンシュタインへ寄ってウィーンへ戻るという、盛りだくさんな3泊4日となりました。


ウォルフガング湖周辺

St. Wolfgang(ザンクト・ヴォルフガング)から船で対岸のSt.Gilgen(ザンクト・ギルゲン)へ。







モーツァルトの母(Anna)の生まれた町St. Gilgen(ザンクト・ギルゲン)。

姉(Nannel)も結婚してこの土地で暮らしていたそうで、カフェの名前もCafe Nannel。









ヴァイオリンを弾く幼き日のモーツァルト像。市庁舎前のこの像を探してあちこち歩き回ったのですが、あまりに小さくて見過ごすところでした。(笑)




通り雨の後には綺麗な虹が。




お夕飯にはこの地の名物、マス料理(ザイブリンク)を頂きました。







続いて、モントゼー。

Mondは月、Seeは湖という意味で、三日月の形をした湖からその名が付いたそうです。

町の中心にある教区教会(Pfarrkirche)は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、マリアとトラップ大佐が結婚式を挙げた教会のシーンの撮影に使われたそうで、次から次へと観光客が訪れていました。

たしかに映画のシーンと同じ!と、母と私と娘で大興奮。(笑)











ザルツブルク市内では、お天気が悪かったので両親と私達とは別行動。

両親は市内散策を、私たちはHaus der Naturという自然博物館へ。

恐竜の模型や水族館などもあり、子供たちも飽きることなく楽しむことができました。

お天気が悪かったこともあり、家族連れで一杯でした。






世界遺産に指定されているハルシュタット(Hallstatt)。

絵に描いたような、湖に浮かぶ可愛らしいフォトジェニックな町だなぁと、4年ぶりに訪れて改めて思いました。中国に、ここをそっくり真似て作った町があるという記事と写真を、3年くらい前に見ましたが、真似したくなる気持ちはよくわかる!(笑) 





バート・イシュル。

Sisiのご主人である皇帝フランツヨーゼフが多くの夏を過ごした温泉地として有名です。

駆け足で町をサッと見て、カフェ・ツァウナーで軽くお昼を食べました。









ヴォルフガング湖のザンクト・ヴォルフガングへ戻って、シャーフベルク鉄道でシャーフベルクの頂上へ。

このシャーフベルク鉄道も、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でマリアと子供達がピクニックをしに行く場面で出てきます。








山頂からの360度見渡せるパノラマは絶景。

雲が多めでしたが、眼下に広がるザルツカンマグート一帯の景色は素晴らしく、息子と何度もぐるぐる頂上を周って景色を堪能しました。




電車大好きで大喜びだった息子、下りの車中は力尽きて寝ておりました。(なんと静かなこと!)





ザルツカンマグートに別れを告げ、ヴァッハウ渓谷へ。

メルク修道院。

高台にそびえ立つ外観が印象的なのですが、高速道路からしかその全容を見ることができず、いつも写真が撮れません・・・
















ヴァッハウ渓谷をドナウ川沿いに下り、デュルンシュタインへ。

ブドウ畑の緑がとても綺麗で爽やかでした。




オーストリア産ブドウ、グリューナー・フェルトリーナーの畑










デュルンシュタインの町の一番高台にあるシュロスホテル・デュルンシュタインのテラス席でお茶をして、一路ウィーンへ。

お天気があまり安定せず、旅行中半分くらいは雨or曇天でしたが、それでもザルツカンマグートの湖や山の上からの景色、ザルツブルク市内、ヴァッハウ渓谷etc.、ウィーンとはまた異なる顔を持つオーストリアの地方を駆け足で見ることができ、また一つ、両親と共に楽しい思い出ができました。





両親滞在中に、私達がこちらへ引っ越して来て丸4年となる節目の日も迎えることができ、この4年間遠く離れていてもいつも色々気に掛けてくれていることへの感謝の気持ちを直接伝えることもでき、また、私達の日々の生活ぶりと子供達の成長をじかに見てもらうことができて嬉しかったです。


4年前に始めたこのブログも、最近はもっぱら後手、後手で備忘録的存在になってしまっていますが、それだけこちらでの生活にも慣れ、友達も増え、日々の生活が充実している証かも知れません。(いや、ただ怠慢なだけ?!(笑))


両親にとっては、ウィーンの我々を訪ねるのはこれが最後?もう1回ある??かはまだわかりませんが、いずれにせよ、今回もまた楽しい思い出がたくさんでき、遠路遥々訪ねてくれたことに感謝です。何より子供達が、おじいちゃま、おばあちゃまと楽しい時間を過ごせたことが有り難いです。日本から離れて生活していて一番寂しいと感じるのは、やはり家族、親戚、親しい友人と離れ離れでなかなか会えないことだと感じます。



今回、両親は初めて羽田発のエールフランス便で、パリ経由での往復だったのですが、なんと帰りはオーバーブッキングでエコノミークラスで帰るという、とんだオマケ付きの、最後まで盛りだくさんな旅となってしまいました。ハードスケジュールに加え、孫たちにさんざん振り回された後だったので、自宅に帰りついた時にはさぞクタクタだったことと思います。お疲れ様でした!