両親滞在中の旅行先は、今回はオーストリア国内。
これまでに、8月のザルツブルク、5月のドブロブニク、7月のスイス(チューリッヒ経由ベルン&ヴェンゲン)へ一緒に行っていますが、4年前の夏に一緒にザルツブルクを訪れて以来、両親にとっては4年ぶりのオーストリア国内旅行となりました。そもそも我が家の車が普通のセダン型のため、子供2人分のチャイルドシートを乗せると他に誰も乗れなくなってしまうので、ウィーンで車で一緒に出掛けること自体が初めてです。今回は旅行のために7人乗りワゴンをレンタカーして、移動は全て車で。(もちろん車中の静寂のため、子供たち用のDVDも装着して行きました。(笑))
行き先は、オーストリアらしい自然と美しさを楽しめるところということで、王道のザルツカンマグートをメインに、ウォルフガング湖周辺、ハルシュタット、バート・イシュル、ザルツブルク、帰りにヴァッハウ渓谷のメルク修道院とデュルンシュタインへ寄ってウィーンへ戻るという、盛りだくさんな3泊4日となりました。
ウォルフガング湖周辺
St. Wolfgang(ザンクト・ヴォルフガング)から船で対岸のSt.Gilgen(ザンクト・ギルゲン)へ。
モーツァルトの母(Anna)の生まれた町St. Gilgen(ザンクト・ギルゲン)。
姉(Nannel)も結婚してこの土地で暮らしていたそうで、カフェの名前もCafe Nannel。
ヴァイオリンを弾く幼き日のモーツァルト像。市庁舎前のこの像を探してあちこち歩き回ったのですが、あまりに小さくて見過ごすところでした。(笑)
通り雨の後には綺麗な虹が。
お夕飯にはこの地の名物、マス料理(ザイブリンク)を頂きました。
続いて、モントゼー。
Mondは月、Seeは湖という意味で、三日月の形をした湖からその名が付いたそうです。
町の中心にある教区教会(Pfarrkirche)は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、マリアとトラップ大佐が結婚式を挙げた教会のシーンの撮影に使われたそうで、次から次へと観光客が訪れていました。
たしかに映画のシーンと同じ!と、母と私と娘で大興奮。(笑)
ザルツブルク市内では、お天気が悪かったので両親と私達とは別行動。
両親は市内散策を、私たちはHaus der Naturという自然博物館へ。
恐竜の模型や水族館などもあり、子供たちも飽きることなく楽しむことができました。
お天気が悪かったこともあり、家族連れで一杯でした。
世界遺産に指定されているハルシュタット(Hallstatt)。
絵に描いたような、湖に浮かぶ可愛らしいフォトジェニックな町だなぁと、4年ぶりに訪れて改めて思いました。中国に、ここをそっくり真似て作った町があるという記事と写真を、3年くらい前に見ましたが、真似したくなる気持ちはよくわかる!(笑)
バート・イシュル。
Sisiのご主人である皇帝フランツヨーゼフが多くの夏を過ごした温泉地として有名です。
駆け足で町をサッと見て、カフェ・ツァウナーで軽くお昼を食べました。
ヴォルフガング湖のザンクト・ヴォルフガングへ戻って、シャーフベルク鉄道でシャーフベルクの頂上へ。
このシャーフベルク鉄道も、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でマリアと子供達がピクニックをしに行く場面で出てきます。
山頂からの360度見渡せるパノラマは絶景。
雲が多めでしたが、眼下に広がるザルツカンマグート一帯の景色は素晴らしく、息子と何度もぐるぐる頂上を周って景色を堪能しました。
電車大好きで大喜びだった息子、下りの車中は力尽きて寝ておりました。(なんと静かなこと!)
ザルツカンマグートに別れを告げ、ヴァッハウ渓谷へ。
メルク修道院。
高台にそびえ立つ外観が印象的なのですが、高速道路からしかその全容を見ることができず、いつも写真が撮れません・・・
ヴァッハウ渓谷をドナウ川沿いに下り、デュルンシュタインへ。
ブドウ畑の緑がとても綺麗で爽やかでした。
オーストリア産ブドウ、グリューナー・フェルトリーナーの畑
デュルンシュタインの町の一番高台にあるシュロスホテル・デュルンシュタインのテラス席でお茶をして、一路ウィーンへ。
お天気があまり安定せず、旅行中半分くらいは雨or曇天でしたが、それでもザルツカンマグートの湖や山の上からの景色、ザルツブルク市内、ヴァッハウ渓谷etc.、ウィーンとはまた異なる顔を持つオーストリアの地方を駆け足で見ることができ、また一つ、両親と共に楽しい思い出ができました。
両親滞在中に、私達がこちらへ引っ越して来て丸4年となる節目の日も迎えることができ、この4年間遠く離れていてもいつも色々気に掛けてくれていることへの感謝の気持ちを直接伝えることもでき、また、私達の日々の生活ぶりと子供達の成長をじかに見てもらうことができて嬉しかったです。
4年前に始めたこのブログも、最近はもっぱら後手、後手で備忘録的存在になってしまっていますが、それだけこちらでの生活にも慣れ、友達も増え、日々の生活が充実している証かも知れません。(いや、ただ怠慢なだけ?!(笑))
両親にとっては、ウィーンの我々を訪ねるのはこれが最後?もう1回ある??かはまだわかりませんが、いずれにせよ、今回もまた楽しい思い出がたくさんでき、遠路遥々訪ねてくれたことに感謝です。何より子供達が、おじいちゃま、おばあちゃまと楽しい時間を過ごせたことが有り難いです。日本から離れて生活していて一番寂しいと感じるのは、やはり家族、親戚、親しい友人と離れ離れでなかなか会えないことだと感じます。
今回、両親は初めて羽田発のエールフランス便で、パリ経由での往復だったのですが、なんと帰りはオーバーブッキングでエコノミークラスで帰るという、とんだオマケ付きの、最後まで盛りだくさんな旅となってしまいました。ハードスケジュールに加え、孫たちにさんざん振り回された後だったので、自宅に帰りついた時にはさぞクタクタだったことと思います。お疲れ様でした!