半年ぶりに、また実家の両親がウィーンへ訪ねて来てくれました。

前日まで35度近い暑さでしたが、両親到着の日からは気温も下がって25℃前後を行ったり来たり。一番過ごしやすい気温で、お天気も比較的安定していて、気持ちの良い日が多く、再会を楽しむことができました。



6月はちょうど学年末の時期で、娘のお稽古ごとを一緒に見学することができたり、息子の幼稚園でFamilienfruehstueck(ファミリー・ブレックファスト)というイベントがあったり、コンサートやオペラに一緒に行ったり・・・そして、初めて7人乗りワゴンをレンタカーして、一緒に車でオーストリア国内を旅行することができ、娘も息子も、おじいちゃま・おばあちゃまとの時間を目一杯楽しんでいました。


プラーターにて。






娘のヴァイオリンの先生が出演している、市立公園横のKursalonでのモーツァルト・シュトラウスコンサートにて。これまで、「観光客向けのコンサートだし」と、あまり気に留めていなかったのですが、先生のご招待で行ってみると、ホールの雰囲気も、室内楽も、演目もこれはこれでとても楽しくて良かったです。

娘は、先生の演奏する姿を間近に見ることができ、益々先生大好きになったようでした。(笑)


Kursalon(クーアサロン)のテラスからの眺め







会場内




我々は、娘のヴァイオリンの先生にチケットを取って頂いたので、舞台横の席でした。





こちらはシュターツオーパーでのオペラ、「Ariadne auf Naxos」にて。

ちょっと内容的にも難しく、娘が飽きてしまったので残念ながら最後まではいられませんでしたが、娘と一緒に大人時間を楽しみました。(息子とお留守番してくれた主人に感謝!)











娘も息子も9月から1年間通っていた、ウィーン国立音楽大学の「子供のための音楽教室」のオープンクラスにて(娘のクラス)。4歳以上のクラスは、通常子供だけで行っているので、私も普段のレッスンの様子は知らず、興味深く見学でき、楽しかったです。(息子のクラスは親子クラスなので、特段、オープンクラスもなく・・・)





バレエのオープンクラスにて。





息子の幼稚園のFamilienfruehstueck (family breakfast)







娘が2月から通い始めたウィーン市立のMusikschule(音楽学校)のヴァイオリンレッスン。

同じ先生のクラスだけで行う発表会がありました。




ヴァイオリン自体は、昨年4月頃から別の個人の先生に教えて頂いており、その先生をご紹介下さったお友達ママのお取り計らいで、お友達のお宅で昨年クリスマスの時にミニ・発表会を行いましたが、Musikschuleでの発表会は初めてです。



ウィーン市立のMusikschuleは、基本的に小学生以上を対象としていて、お月謝もお安く、楽器も借りられるということでとても人気が高く、なかなか空きが出ないと聞いていたので、2年前、息子が"Elementares Musizieren"という親子で音楽を楽しむクラスを取っていた際に、当時まだ3歳だった娘のヴァイオリンとピアノのコースを予約していたのが、今年2月になってようやく順番が回って来たのでした。(ピアノは未だ連絡もなく・・・)



2月に先生から、「ヴァイオリンクラスの空きが出ました。未就学児童ということなので、どのくらい集中してレッスンできるかを一度会って見て、それから実際にレッスンを始めるかどうかを決めましょう。」とご連絡を頂き、最初のレッスンへ。娘のヴァイオリンを弾く様子をご覧になり、少し直したり、少し新しいことを教えたりしながら娘の反応を見たうえで、生徒として取って下さることが決まり、週1回、1回40分のレッスンを4ヵ月続けて来ました。



ウィーン市立のMusikschuleは、小学校に隣接している(というか、入口が違うだけで小学校と同じ建物内にある)ため、学校内のお教室でレッスンを行います。先生のいらっしゃるお教室が決まっているので、自分のレッスン時間にそこへ行ってレッスンを受けて帰るという感じで、小学校3,4生になると親が付き添わずに来ている子も多いようです。娘のすぐ後にはいつも小学4年生の女の子が一人でレッスンを受けに来ていました。(娘のレッスン終了時間になっても彼女が現れないと、先生が彼女の携帯に連絡したり、それでも連絡がつかないと、保護者に連絡を取ったり・・・先生も大変そうでした。遅れるなら遅れる、来ないなら来ないで良いが、来るはずの子供が現れないのが一番心配だ、何かあってからでは遅といつもおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。)



昨年4月から通っていた個人の先生とは、スズキメソッドの教則本を使ったレッスンをしていましたが、Musikschuleでは、全く違うタイプの2冊の教則本を使い、楽譜を読むこと、調弦を自分ですること、楽器の部位の名称などからスタート。少し弾けるような気分になっていたので、親子共に最初は物足りなく感じましたが、かなり自己流になってしまっていた娘の構えの姿勢、指の動かし方、弓の持ち方など基本から直して頂いたことで、この4ヵ月で随分娘の音がしっかり出るようになったと感じます。レッスン中は、先生が伴奏パートを弾いて下さって合奏するので、相手の音を聞きながら自分の音を出し、音楽を作る楽しさを味わえたようで、娘も毎回楽しんでレッスンに通っていました。





今日はそんな4ヵ月の成果を発表するということで、親子共にちょっぴり緊張しつつも楽しみにしていました。短い簡単な曲ながら、私もまたピアノ伴奏をすることになり、家にピアノがない中での練習・・・キーボードでは上手く弾けない箇所が残ったまま、不安を抱えて当日を迎えましたが、実際にMusikschuleのお教室でピアノを弾いたら問題なく指が動いたので、娘の本番までには不安が解消され、ホッとしました。

本番では、娘も練習したことがきちんと弾け、良かったです。少し普段に比べて音が小さかったかな、と思うのですが、5歳児なりに緊張していたのかも知れません。





リハーサルで、年上のお姉ちゃま達の演奏を、ちゃっかり先生の横を陣取って聞き入る子供たち。



全部で7人程の小さな発表会(おさらい会)ではありましたが、娘にはとても大きな刺激になったようで、もっと上手に弾けるようになりたい、と言っていました。

終了後は、先生が生徒達にご褒美のアイスを買って下さるということで、近くのアイスサロンへ。

普段お会いすることのない他の保護者の方とお話したり、先生とお話したりして、解散となりました。


Musikschuleで頂いた人生初めての「通信簿」(Zeugnis)にちょっぴり満足げな娘。




先生とのツーショット。


6月に入ってようやく暑くなり、今年もまた先週末辺りからイチゴ狩りの季節が始まりました。

三連休最終日の今日、Badenの近くの去年と同じ場所へ行き、イチゴ狩りを楽しんだ後、Badenにあるテルメで水遊びをして、今年最初の本格的な暑さを凌いで来ました。






イチゴ狩りは、この照りつける暑い陽射しの下でやるのが季節感満載。(というか、この太陽がないと、苺が実らないのだということを、今年は実感。)4年連続家族で季節の風物詩として楽しんでいます。今年は、採って来たイチゴ半分くらいをジャムにしてみました。初めてにしては、お味は美味しくできましたが、ちょっと固まりが少なかったので、まだまだ修行が必要です。









ミュンヘンから戻ってからの一週間に、なんと連続で3組もの友人がウィーンを訪ねてくれました。



再会一組目は、2年前の夏にも遊びに来てくれた大学院時代のクラスメイト。

今年初めからジュネーブでお仕事をしていて、日本から訪問中のお母様と共に、プラハ旅行の帰りに6/2(月)~3(火)の1泊2日、ウィーンまで足を延ばしてくれました。

プラハでパスポートを盗まれるというアクシデントにもめげず、予定通り果敢にウィーンへ。それが可能なのも、駐在先のスイスがシェンゲン協定締結国なればこそ。(スイスはEUには加盟していないのですが、人・モノ・カネの移動を自由に認める協定、シェンゲン協定には入っているため、パスポートコントロールなしで移動が可能なのです。)ヨーロッパを感じた一件となりました。

限られた時間ではありましたが、バラが綺麗なVolksgartenをおしゃべりしながら一緒にお散歩したり、Cafe Centralでお母様もご一緒にお茶をしたり。

おしゃべりに花を咲かせ束の間の再会を楽しみました。(おしゃべりばかりで写真は撮り忘れ・・・)



再会二組目は、娘が生まれる時の区主催の母親学級で知り合ったご近所の元祖ママ友、「primaveraの会」のお一人、Kさんファミリー。

ものすごくお忙しく、普段からなかなかお休みを取れないご主人様の貴重なお休みを利用して、ご家族4人でオーストリア&チェコ旅行の前半に、6/3(火)~7(土)の日程でウィーンを訪れて下さいました。

上のHくんと娘は同い年、下のSちゃんは、間もなく2歳、息子より1歳下。お互いに子供がそれぞれに一人ずつ増えての4年ぶりの再会。私達がウィーンへ来ることが決まった時の「遊びに行くね!」の約束を実現し、幼い子供2人連れて12時間のフライトを乗り越え、遥々会いに来て下さって本当に感激でした!




お天気も抜群に良く、初夏の気候が続いていたので、動物園へ行ったり、旧市街で馬車に乗ったり、期間限定でウィーンで帽子のお仕事をなさっているお友達もちょうどウィーンにいらっしゃるということで、そのお友達も一緒にみんなでワイワイ屋外のホイリゲでお食事をしたり・・・連日押しかけてご一緒させて頂き、子供たちも私も初夏のウィーンを満喫しながら、楽しい再会のひとときを過ごさせて頂きました。
















Hくんは赤ちゃんの時からおっとり穏やかで優しい男の子でしたが、4年経った5歳児の今も変わらず。娘ともすぐに仲良くなって遊んで下さったお陰で、人見知りな娘も打ち解け、最後は二人で手をつないで走り回ったり、追いかけっこしたりして楽しんでいました。

下の子達も上の子を追いかけて一緒に遊ぶ姿を見ることができ、嬉しかったです。

長く離れていても、初めての子育てをお互い励まし合い、情報交換しながら頑張って乗り越えてきた、いわば「同志」といった感じのお友達。日本へ帰国した後もまた家族ぐるみのお付き合いができることが、改めて楽しみになった数日間となりました。



再会三組目は、早15年前、私が仕事をしていた頃に担当していた国、アルゼンチンからの友人が、奥様と共にヨーロッパをバスで周遊する旅の途中に6/7(土)~8(日)の日程でウィーンへ。自由行動はほとんどないということで、休憩時間中に宿泊先のホテルまで私達が会いに行き、近くのお店で一緒にコーヒーを片手に再会を喜び合いました。




15年前に彼が日本へ自動車部品関係のミッションの一員として訪れた際、私が担当者であちこち企業訪問に同行したのですが、その翌年、私が別の仕事でアルゼンチンへ出張した際、私の宿泊先のホテルまで、ご家族総出でわざわざ車で3時間も離れた街まで会いに来て下さっていたのです。が、なんとその時には残念ながら色々なスケジュールが押して、私は真夜中にホテルに到着、結局すれ違いで彼らとは会うことができずにお手紙とお土産だけを受け取って、翌朝には別の場所へ移動、という出来事があり、その後は再会のチャンスもないまま今に至っていました。

ずっとメールやクリスマスカードのやりとりは続いていましたが、本当に15年ぶりの再会、奥様とは初めての念願のご対面となりました。当時、東京で彼の「息子にポケモンを買って帰りたい」という、仕事とは全く関係のないリクエストのために、一日の日程終了後にわざわざ銀座までご案内したことや、お寿司が食べたいという、これまた仕事とは全く関係のないリクエストに、通訳を兼ねて街のお寿司屋さんへ行ったり、、、その後に私だけ職場に戻って深夜まで残業せざるを得なくなったことなど、色々と懐かしい思い出話に花が咲きました。

5人の男の子を育て、今は3人のお孫さん(これまた全部男の子!)のいらっしゃるご夫妻、奥様とは実は初対面なのですが、なんだかそんな感じもせず、束の間のほんの数時間の再会ではありましたが、地球の反対側にいてなかなか会えない友人との再会は、主人や子供達のことも紹介でき、嬉しいひとときとなりました。



ずっと行ってみたいと思いつつタイミングが合わなかったりチケットが取れなかったりでなかなか行けずにいたKuechl Quartett(キュッヒル・カルテット)を聴きに、楽友協会の小ホール、Brahms Saal(ブラームス・ホール)へ、仕事帰りの主人と待ち合わせて行って来ました。







オーケストラとは全く異なる味わいの弦楽四重奏。それぞれの楽器の織り成す美しい音色にウットリと癒されるひとときでした。我が家のお向かいにお住まいのご夫婦や、日本人の知人の姿もあり、休憩時間はそんな方々にご挨拶をしたり、あたかも常連のような気分を味わって(笑)、コンサートシーズンがOFFになる前の、夏の夜長を楽しみ帰宅しました。