12月6日はNikoloの日。St. Nikolaus(聖ニコラウス)の日です。
たくさんの恵まれない人を助けた聖ニコラウスにちなんだこの日、子供たちは「良い子にしていたらNikoloからご褒美を頂ける」と教えられ、Nikoloからブーツの形をした入れ物に入ったピーナッツやおミカン、リンゴなどとチョコレートを頂くのを楽しみに待っています。
こうした行事、これまでは娘がまだ小さ過ぎてよく理解できておらず、親の私の方が楽しみにしているだけでしたが、今年は娘が毎回自ら楽しみにしているのが良く伝わって来ます。先週辺りからずっと「Nikolaus」のお歌を歌ったり、「12月6日にはNikolausが来るのよね?」と私に確認したり、それは金曜日かと念を押したり・・・おそらく、幼稚園で先生から毎日のようにお話を聞き、まつわる絵本を読んで頂いたりお絵描きをしたりしているのでしょう。
夕べは嬉しくて遅くまでなかなか寝付けない娘に「最後まで良い子にしていないと、明日Nikoloに会えないわよ~」と言ってようやく寝かしつけたのですが、今朝6時前に嬉しそうに「ママ、今日何の日かわかる?」と自分から起きてきたのでビックリ。嬉しくて眠れない、という、子供らしい反応をするような年齢になったのだと、なんだか感慨深い朝でもありました。娘と一緒に遅くまで起きていた息子は今朝なかなか起きることができず、ギリギリまで寝ていたので、こちらはまだまだ幼児です。(笑)
早起きした娘は、アドベントカレンダーの「6」の窓を開け、準備万端で息子のお目覚めを待っていました。今年の我が家のアドベント・カレンダーは、窓をどちらが開けるかケンカにならないよう2つ用意したのですが、予想に反して息子はあまりアドベントカレンダーの窓を開けることには興味がなく、毎朝2つとも娘が開けています。
幼稚園へお迎えに行った際に出て来た子供達の様子。
息子も何やら嬉しそうでした。
クリスマス・イブにプレゼントを持ってくるのは、オーストリアではもともとは「Christkind」(クリスト・キント/Christ child)という目に見えない神様のこども。よって、伝統的には、Christkindが夜中にやってきて、クリスマスツリーを飾り付け、プレゼントを置いて行く、という演出をするために、大人は徹夜で1晩でクリスマスツリーの飾り付けをしたのだとか。最近では、クリスマスツリーを飾り付けることも子供と楽しむ家庭が増えていると聞きますが、どうりで、こちらではクリスマスツリーのもみの木が売り出されるのが遅い(クリスマスの2週間前くらいから始まる)はずだと、その話を聞いた時に納得したのを思い出します。日本では、早々とクリスマスツリーを飾って1ヶ月近く楽しむ、というイメージがあったので、最初はクリスマス・ツリーのもみの木を売り出す時期がなぜこんなに遅いのだろう?と不思議に思っていたからです。
「Weihnachtsman」(ワイナハツマン/Christmas man)、いわゆるサンタクロースも同じく24日の夜に来るのだそうです。
Nikolo=聖ニコラウスは、12月6日に子供達が会える、長いお髭を生やして長い杖を持ち、赤い帽子とマントを着た、サンタクロースの元になった人。子供達にとっては、「長靴をくれるおじいさん」といったところなのでしょうか。
いずれにしても、12月は色んな人から色んなものを頂ける機会の多い子供達。
クリスマスの本来の意味は、イエズス様の誕生をお祝いするものであること、そのためにAdventの間は何か一つ、自分にできることで人を喜ばせること、もしくは小さな我慢をしてみようと、今年は初めて娘とプラクティスを試みています。娘が自分で決めたプラクティスは、「お手伝い/お片付けを毎日する」と「クリスマスまでチョコレートを食べない」の2つ。後者は、どうやら幼稚園でアドベント・カレンダーを開けて中から出て来たチョコレートを頂く機会があるようで、あまり守れていないのですが、でも本人は「お家で食べていない」ということが約束を守っていることのようなので、まぁとりあえず今はそんなレベルでもOKとしています。お手伝い/お片付けも、ややムラがあるものの、ほぼ毎日できているので、一生懸命褒めて、続けられるよう主人と私も頑張っています。(笑)
一方で、サンタさん(←我が家は日本流(笑))へのお手紙も忘れずに書いています。
「さんたさんくりすますにちょこれーととばれえのおようふくをください。(自分の名前)」
スケート靴とバレエのお洋服で迷っていましたが、チョコレートをお願いする気持は揺るがず。
さて、娘のところにサンタさんは来て下さるでしょうか??
今週末にはAdventkranzに2本目のろうそくの火が灯ります。
クリスマスが近づいて来るワクワク感を子供達と共に味わいながら過ごして行きたいと思います。
















