わたしたちが宇宙に飛び立ってから、5日目の朝だ。

今日の朝食もやっぱり宇宙食。昼も夜も、明日の朝も宇宙食。

今日の目覚めの曲は、私の選曲で「マツケンサンバⅡ」。

同僚のブラジル人クルーは「これはサンバじゃないぜ」ともう反発したが、「ハラキ~リ」と私がおどすと、おそれをなした彼は沈黙。

宇宙に舞台を移し、異人種を相手にしても、私の強さはとどまることをしらない。

しかし、宇宙は退屈だ。

暇つぶしの芸能人の名前しりとりにも飽きてしまった。(私の言った「西岡徳馬」から「ま」をひきつぎ、ニックが答えた「マイケルジャクソン」でゲームは終了)

地球からの通信で「はやく今日の実験に移れ」との催促がひどいのだが、そんなものにはかまっていられない。

唯一の女性クルーである私をめぐっての男達の争いも、日々激化する一方である。

男性クルーの間で頻繁に交わされる単語「最終日の実験」が、私への告白を意味するものであることも、もはや明白。

ストレスのあまり、隠し持ってきた「うまい棒・納豆味」についつい手がのびる。

パサパサの食べかすが無重力空間を漂い、またもや同僚たちのひんしゅくをかってしまったのだった。

(本日のブログは全編SFバージョンでお送りいたしました) supported by Umaibou

下着を買いにいった。


あー、下着屋っていい匂いするなー、と店内の香水の香りに魅了されつつも、全面を埋め尽くした下着に圧倒される。


私が下着を選んでいる横で、20代前半と思われる二人組が下着をいちいち手に取り「かわいい」をやたら連発している。


「下着」が「かわいい」?

正直、私にはよくわからない。下着なんて結局よごれてしまうものではないか。

「あんなもの」や「こんなもの」がついてしまうではないか。


・・・・・


こんなことを書くと、私が毎度下着を汚している女だと思われそうでとてもつらい。

夜も眠れない。

多い日も安心して眠れない。


ので、今度からこのプログのタイトルを「私の下着は汚れていない」と改題するかもしれない。


「暑い」という理由で、母が夕食作りをボイコット。

しかたなく母の本棚から料理本を取ってきて、私が作ることになった。

結局ガキなんだろう。思考回路が。すぐに「子供が好きな料理レシピ」のページを見つけて、ハンバーグを作ることになった。

材料は免許をとりたての姉に買いに行かせて、その帰りを待つ間に何度もレシピに目を通し、イメージトレーニングである程度の確信をつかんだ

ご存じのとおり、私は素晴らしく才能に恵まれた女子なのだが、料理というフィールドにおいても同様に「イエス」な才能をもっているのである。手さばき、段取り、どれをとっても超一流。

あの鉄人・道場六三郎をもってして「生意気なほどナイスボディー」と言わしめたほどのいい女なのである。

・・話がそれた。

で、完成したわけだ、私の料理が。

並んだわけさ、食卓に。

母と姉、そして私のいる食卓。ハンバーグと昨日の残り物のおかずがある。

ああ、幸せだ。と私は思う。料理を提供して、それをおいしそうに食べる家族の顔を見た時の幸福感。

これがあるから料理ってやめられないのよね・・・・

と、勝手な妄想をしている私の前で、母と姉がまるで動物の死骸を棒きれでつつくようにハンバーグを検分している。

失礼な!食え、食うんだよ。たしかに焼き色は若干まずそうではある。ただ問題は味だろうが。

なかなか手をつけようとしない女達にかわって、私が真っ先にハンバーグに手をつける。

その後に続いて、覚悟をきめた母と姉が続く。

人は本当においしいものを食べたときに黙り込んでしまうという。

そして、今日はじめてわかったことがある。

人は本当にまずいものを食べた時にも黙り込んでしまう、ということを。

私は今日という日を忘れない。いや、忘れたくない。

午前中、学校に行ってから、帰りにカラオケ。早紀とH美とその知り合いの男二人で行った。

合コンというよりは、ただカラオケを楽しむだけの集まりっぽかった。

男のひとりは、ごくごく普通の顔をしたごく普通の体格の、これといって特徴もない普通の性格の男だった。

一言で言うと、物足りない人間である。

問題はもう一人の方だ。どうしようもなくオール阪神に似ているではないか。

きっと、みんなもそう思っているに違いないのだが、なにせ初対面の人間のことなので、事を慎重にすすめねばならない。

遠回りして、ニックネームなどをたずねてみる。

「ああ、俺?ノリッチって呼ばれてるよ」とのこと。ノリッチか・・・。せめて「阪神」とか「タイガー」などと呼ばれていればわかりやすいのだが。

作戦変更。

「誰かに似てるって言われない」と我ながら見事な質問で攻めてみる。

するとノリッチ(オール阪神師匠)は言った。「妻夫木聡に似てるって、二回ぐらい言われたことあるよ」

・・・・・

その発言の後、そこで起こったことを簡単に書く。

まず私が妻夫木発言を聞いた瞬間にふきだしてしまったということ。

そして、私以外の人間はそれを聞いても少しも笑っていなかったこと。

気まずくなった私がトイレに逃げ、帰ってきたときに男二人が帰ってしまっていたこと。

ちょっと失礼すぎるよ、と早紀とH美に真顔でしかられたこと。

「でも、オール阪神だったじゃん」と私が言い、H美はともかく、早紀もそう思っていたことがわかり、みんなで爆笑したこと。

最後は明日からのがんばりを誓って、みんなでヤングマンを歌い、曲間に私が赤坂泰彦(DJ赤坂)の真似をしてひんしゅくをかい、その日の会を終了したのだった。


突然、学校の正門前にリムジンが止まる。

降りてきたのは石油王。

物理の授業中の私を連れだし、「ケッコンシテ、クーダサイ」と、ひざまずく。

ノー、という選択肢はないくせに、「主導権はあくまで私なの」といったん高飛車な態度をとった後、表情をくもらせつつ「イエス」と答えて、石油王をもてあそぶ。

そういうシチュエーションがあれば、結婚してもいいと思う。

我が家の風呂が突然故障。こんな暑い夏に風呂に入らないわけにはいきませんわ、と女ばかりで銭湯に出かける。

いつぶりだろうか、銭湯にくるのは。

しかし、壮観である。みずしらずの他人同士が自らの裸体をさらして、右へ左へ移動するのである。(当たり前か)

利用者の年齢層が高いせいか、どの裸もいくぶん(いや、かなり)だらしない。

それにひきかえ私の体ときたら・・・・・悪くないのである。(なかなかどうして)

さぼりがちとはいえ、そこそこ鍛えたこの体。獣神ライガーのマスクで顔を隠しさえすれば、絶世の美女である。ヒルトン姉妹の三番目と言ったら、イギリスでも通用するかもしれない。(殺される可能性と半々で)

浴槽に浸かっていると、ある欲望が私のなかに生まれてくる。「泳ぎたい」と。

とりあえず保護者の了承を得ようと母親に相談。

泳いでもいいかね?とたずねると「やってもいいけど、家族の縁を切るよ」と最恐の返答をいただく。

ならば、姉はどうかと、姉にもたずねてみる。

泳いでもいいかね?と。

すると姉・・・「死ね」と、最後通告。

私はひねくれ者だ。反対されればされるほど、燃えるのである。

母と姉が一足先に風呂場を後にした後は私の独壇場だった。

膝をこすりながらも浅い浴槽を平泳ぎで往復し、「この思い、北島康介へとどけ」とばかりに熱泳。

そんなわけで、私はまた世界へ一歩前進した。

ワイドショーを見ながら、母と昼食。

「しかし、なんでこの人はこんなにでしゃばるかね」と私。テレビの画面には貴ノ花親方。

「ちょっと、おかしいんじゃない」と私が言うと、母がまじめな顔で私をしかる。

この人は真面目な人でね・・・練習熱心でね・・・・あんたと違ってね・・・となぜか猛烈に親方を弁護する。

なんだろう、この迫力は。貴花田時代の親方に抱かれたことでもあるんではなかろうか。宮沢りえの一個前の女だったんだろうか?

「でも私はお兄ちゃん派」と私がいうと、なぜかそこで母も同意。

若関にも抱かれたのか?そういえば私の顔はどことなく若ノ花に似てなくもない。

「結局さ」と母親が言う。「あんたもちゃんと学校いかないと、貴ノ花みたいになっちゃうよ」

母は貴ノ花をどうしたいのだろう。もちあげたいのか、けなしたいのか。

「貴ノ花みたい」になるというのはどういう意味だろう。ビジュアル的にあんな感じになるということか。それとも、あかの他人の顔を竹刀で叩いたりするような女になるということなのだろうか?

それはそれで面白い個性なので悪くないような気もするが。

今日はひさしぶりにボクシング部屋に行こうかな。

あ、そうそう、どなかこのプログを読んでる方に質問。

私はPC音痴なのでわからないのですが、2行目から文字の後ろに変な背景色がついてしまうのですが、これはどうしたら良いのですか?

レアルマドリードの選手が来日。

一頃、一世を風靡したあのベッカムも来たらしい。

確かに日本ではなかなかお目にかかれないほどの男前である。

一方、いろいろな若手は出てきているものの、日本の男前代表といえば、やはり木村拓哉だろう。

くやしいが、こやつも男前である。

恋愛対象として「男前」はわたしのターゲットにはいっていないのだが、鑑賞するぶんには、やはりグッドルッキングガイ(叶恭子様風)であるにこしたことはない。

もちろん、私から恋愛感情を抱くことはないが、向こうがこちらに恋心を抱くぶんにはぜんぜん構わない。


ペッカムが日本語で言う。「オレノオンナニ、テヲダスナ」

拓哉も負けじと、「つーか、俺の女じゃん」

そこで、私が仲裁に入り、「私のために争うのはやめて!」

でも、ふたりは聞かない。昔話の中で、鬼がもっていたような金棒で殴り合う。

血をながす男前二人。一人のなでしこを奪い合う男前の日英代表。


私って、なんて罪な女なのだろう。

「ドライブに行かない?」と同じクラスの聡美に誘われた。

年上の彼氏が免許をとって、親に車を買って貰ったのだそうだ。「アメ車なの」とルンルン(死語)の聡美。


普段であれば、こんな誘いは当然ことわる。なぜに他人のデートになどつきあわにゃならんのだろう。

しかし、今は夏休み。クーラーのない部屋で、海岸にうちあげられた鯨のようにぐったりしているより、他人のデートにつきあうほうがいくらか「まし」であるように思えた。


確かにそれはアメ車だった。左ハンドル。なんという車かは知らんが、とにかくでかい。

「悪くないかも」。一瞬でもそう思った私がバカだった。

致命的に臭いのだ。車の中が。

これがアメリカ的な匂いであり、それこそがアメ車の醍醐味なのだろうか?

まさか。

これはアメリカというより、むしろアメ横的な生臭さだ。


十分ほどドライブにつきあった後、耐えられなくなった私は「用事を思い出した」と嘘をつき、ジャスコの前で降ろしてもらった。

「家まで送るよ」とも言われたが、それ以上アメ車の「アメ横臭」をかぐことに耐えられそうになかったので、適当なことを言って断った。


気分を変えようと帰りに立ち寄ったマックで、子供が懐かしの「おさかな天国」を歌っているのを耳にした。

しかし、よく聞いていると微妙に歌詞が違うのである。

「あたま、あたま、あたま~♪あたまをなめると~♪体、体、体~♪体が良くなる♪」


頭を舐めると体が良くなる?

何かの宗教的な儀式だろうか。気味が悪いにもほどがある。

「誰でもとでもいいから、スパーリングをやらしてくれ」とオーナーに直訴したが、あえなく却下。

理由は、女だから。

「だいたい女の子にはこのスポーツをやらしたくないんだよね」とオーナーは言う。「嫁入り前にやることじゃないよ」

だいたい、嫁入り前のなんとかってよく聞くが、「嫁入り前」っていうのはそんなに神聖で美しいもんなのか。

嫁入り前=美しい

嫁入り後=顔にパンチをもらったような不細工、ということか?

ちなみに、私自身のビジュアルを冷静にカテゴライズするならば、17歳にして、すでに「嫁入り後」である。

たちあがれ、全国の嫁入り後たち!

・・・たまに道路脇で交通調査のバイトをしてるっぽい学生がいるが、あれは実は「嫁入り後」のカウントをしてるんじゃないだろうか?

バイト終わりに同僚と「今日は嫁入り後ばっかできつかったな」とか言ってるのかも。