わたしたちが宇宙に飛び立ってから、5日目の朝だ。
今日の朝食もやっぱり宇宙食。昼も夜も、明日の朝も宇宙食。
今日の目覚めの曲は、私の選曲で「マツケンサンバⅡ」。
同僚のブラジル人クルーは「これはサンバじゃないぜ」ともう反発したが、「ハラキ~リ」と私がおどすと、おそれをなした彼は沈黙。
宇宙に舞台を移し、異人種を相手にしても、私の強さはとどまることをしらない。
しかし、宇宙は退屈だ。
暇つぶしの芸能人の名前しりとりにも飽きてしまった。(私の言った「西岡徳馬」から「ま」をひきつぎ、ニックが答えた「マイケルジャクソン」でゲームは終了)
地球からの通信で「はやく今日の実験に移れ」との催促がひどいのだが、そんなものにはかまっていられない。
唯一の女性クルーである私をめぐっての男達の争いも、日々激化する一方である。
男性クルーの間で頻繁に交わされる単語「最終日の実験」が、私への告白を意味するものであることも、もはや明白。
ストレスのあまり、隠し持ってきた「うまい棒・納豆味」についつい手がのびる。
パサパサの食べかすが無重力空間を漂い、またもや同僚たちのひんしゅくをかってしまったのだった。
(本日のブログは全編SFバージョンでお送りいたしました) supported by Umaibou