受験生だったけど、発売日に清水の「赤い店」というディスカウントストアに並んで、ドラクエⅡ 悪霊の神々を手に入れた。
共通一次試験が終わり、これから2次試験に向けて追い込む時期、1月の終盤だった。
もう30年前のことだ。
試験勉強は今さらやってもやらなくても同じじゃね?という甘い考えのもと、ぼくはドラクエⅡをやりまくっていた。
このドラクエⅡ、ドラクエ史上最高の難易度だったらしい。そんなものを大学受験前にやっていたぼくはアッサリと浪人生となった。
人生の一大イベントである大学受験前にコソコソとやるドラクエⅡは、今となってはよい思い出だ。ぼくは浪人を全く恐れていなかったようだ。
その当時、ファミコンは弟のものだった。ただゲームソフトはぼくが買うことが多かったので、かわりばんこで遊んでいた。
ぼくは当時どちらかというとゲームが得意でアクションでもアドベンチャーでもロールプレイングでも弟より先を進んでいた。
まあファミコンでは兄貴として威張っていられたのだ。
が、しかし、このドラクエⅡでは弟に先を越された。
ラゴスが見つからないのだ!
ラゴスというのはドラクエⅡにでてくる重要な登場人物で、水門の鍵を持っている。ラゴスから水門の鍵をゲットしないと物語が先に進まないのだ!
当時はネットもなくて、唯一の情報源は「ファミコン通信」「ファミコンマガジン」などの雑誌だけ。攻略本が出るのがまだまだ遅い時代だった。
雑誌の攻略コーナーも一気に全てを載せてしまうことはなくて小出しなので、そんなところまではあっという間に進んでしまう。
今ではほとんどないと思うけど、わからないときはゲームの中でストーリー展開が停止してしまう。ただウロウロとレベルあげをしながら漂うだけなのだ。
「なんだ兄さんまだラゴス見つからないの?笑」
弟の方がストーリーが進んでいてぼくはかなりショックを受けた。
そして今まで散々バカにしていた弟からラゴスの居場所を聞いたのだ。
そのことは後々に弟からかなり言われた。
ぼくがちょっと弟のことをからかうと
「だってぼくが教えなかったら、兄さんラゴス見つからなかったんじゃね?笑」
思い出すと悔しくなる。
イヤイヤ、ぼくはゼビウス16面クリアしたし、スパーマリオも攻略本なしで先にクリアしたでしょ!
色々と弟に言うけど
「だってラゴス見つけられないんだもんなあ」
と言われていつも悔しい思いをしているのである。