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ときには真珠のように

思考は光速を越える

いよいよBMW E90のコーディング作業開始!

まずはパソコンにソフトをインストールする。

BMW INPAやNCS Expert、NCS Dummyを入れるのだが、Standard_Tools_Setupっていうのがあり、そいつを実行したら必要なものがすべてインストールされたようだ。

よし!

さっそくOBD2ケーブルでパソコンのUSBとBMWをつないで、車両診断ツールのINPAを起動。

エンジンをかければ、パソコンのINPAのバッテリーが●になるはず。


なるはず......だがINPAは反応しない。

通信が行われていないようだ。

OBDケーブルはBMWにさすと電球が光るので通電はしている。

ケーブルは正常なのか?

ということはパソコン側の問題だ。

おそらくOBD2のドライバがうまく動いていないのでは?
OBDはシリアルなのでシリアル→USBポートに変換しなければならない。


コントロールパネルからデバイスマネージャでポートを調べる。
ドライバは正常みたいだ!

うーん、解らない

あちこちの設定をいろいろ調べたりいじくったりしたが、つながらない。

それにしてもこのWindowsタブレットは使いにくい。

マウス操作をタッチでやるのは苦痛。

ソフトウェアキーボードはわざとかってくらい使いにくいキー配列。

付属のハードキーボードを接続すると、たったひとつのUSBポートが隠れて使えないという正気とは思えない不親切設計。

タブレットをたたき壊したくなる衝動を押さえるのに必死だった。

これはタブレットが悪いな!

ノートパソコンを買おうか?




BMWのコンピュータの書き換えをやってみる。

コーディングと呼ばれる行為によって、車の隠れた設定を書き換えることが可能となる。

例えば、

・デジタルスピードメーター
 メーター内にデジタルのスピード表示される

・エンジェルアイのデイライト化
 ライトONで点灯するエンジェルアイをデイライト発光させる

・シートベルトアラーム音消去

・ボタンプッシュのみエンジンスタート
 ブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを押すだけでエンジン始動

などなど、まあ冷静に考えると要らないんじゃないか...いや、いやぼくのBMが便利になる機能だ!


暇な時間にネットでコツコツと情報を集めた。

まずハードウェアが要る。

1.Windowsノートパソコン
 2年前に買ったまま置物となっていたLenovoのタブレットを利用することにした。
 かつて使用したデバイスの中で最も使いにくい。今回これが一番の失敗か。

2.OBD2ケーブル
 車とパソコンをつなぐためのもの。アマゾンでK+DCANケーブルをゲット。
 なんとタブレットはUSB端子ではなくMiniUSBだったので変換ケーブルも買った。
 合わせて3000円くらいか。

そしてソフトウェア。基本ネットで落とした。無料。

3.BMW INPA
 車両診断ツール?
 いろんな情報がわかるらしい。

4.NCS Expert
このソフトで車のコンピュータから情報を読み出し、書き換えを行う。

5.NCS Dummy
 コーディングはNCS Expertで読み出した情報をnotepadで編集してNCS Expertで車に書き出しもできるんだけど、それだとめんどくさいんで、このソフトで読み出した情報を編集できる。
 コーディング補助GUIツールか。

6.BMWの車両データ
 ぼくのはE90ってやつなのでそいつを落とした。これが一番重い(容量が多い)

さあて、始めてみるか。


先週、オリックスレンタカーでルノー・ルーテシア ZEN を借りて2日間乗りまわしてみた。

ルーテシアのRS(ルノー・スポール)バージョンがいいなと最近感じていて、いっそのこと乗り換えてしまおうかと思うこともあった。

ルーテシアRSは、駆動方式はFFだけど、パワフルなターボエンジンで車重は軽く、そして2ペダルMTのEDCが搭載されて、まさにルノーのF1魂が注ぎ込まれた稀有な車なのだ。

本当はルーテシアRSに乗りたかったが、ZENでも多少雰囲気を味あうことができるだろう。

名古屋駅近くでルーテシアをレンタルして、そのまま岐阜県に向かった。
様々なドライビングシーンを体験することを考えて、あえて高速には乗らず、国道を選択した。

まずステアリングが軽い。パワステの特性か。低速では指だけでまわる。まあこれは普段乗っているBMWが重いのかも。
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そして2ペダルMTのEDC。オートマモードで走ってみると驚くほどスムーズなシフトに驚いた。まるでトルコンみたいだ。マニュアルモードに切り替えて手動でギアを変えてみると、こちらもしっかりとクラッチ操作をしてくれる。変速時のショックもほとんどない。最初、ぼくはクラッチ付きのMTを運転する感覚で、シフトアップするときにアクセルを少しゆるめていたが、ルーテシアにそれは必要なかった。
※以前レンタルしたFIAT500ではこれをやらないとカックンカックンだった。
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名古屋市内は予想通り渋滞していた。そういう時はオートマモード。しかし基本MTなので、トルコンATみたいにクリープしないから坂道発進は注意しないと……あれ!クリープするルーテシア!

愛知県を離れて岐阜県へ!道はワインディングで車も少なくなった。空は快晴でそよ風は少し冷たいが、気持ち良い。
ぼくは速度を少し上げて攻めた。

ちょっとした登り道に向けアクセルを開ける。
うーん、エンジンサウンドは少し残念。社有車のバンみたいな音だ。
そして加速が鈍い。
ZENは1.2Lターボエンジンではなかったか?

コーナーに向けてステアリングを切る。おや低速時より重い。そしてかなりクイックで思った方向に車の頭を向けることができる。

下りのコーナー。ブレーキング。思ったよりカチッとよくきく。同時にシフトダウン。ボブン!ボブン!ってブリッピングしない!!ああブリッピングしないんだ。

でも楽しい。ZENではワインディングが楽しい。

しばらく夢中でワインディングを楽しんだ。ZENは何度やってもブリッピングはしなかった。加速のほうはアクセルを思いっきり床まで踏みこむとそれなりの機敏さをみせた。
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帰りは高速道路を利用したが、ルーテシアZENは安定した高速巡航ができた。日本の高速道路の流れについていくのは容易だし、リードする走りも十分に可能だろう。


いくつか物足りないところーーエンジンサウンドやブリッピング、内装のチープさなどーーがあるが、ルーテシアZENは十分良い車だ。

そしてZENの欠点がRSでは当てはまらないのであればルーテシアRS買いか?

新橋駅烏森口から、西口のアーケードをくぐり、とぼとぼと歩いていくと黄色の看板が見える。
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足取りはとぼとぼだが、心はウキウキ。

それは24時間営業の居酒屋「なんどき屋」なのだ。

ぼくは東京にいたころ、朝から酒が飲みたい気分になるときが何回かあった。


西麻布のバス停留所から都バスで新橋まで行く――いや始発のバスが走る前は、西麻布の交差点でタクシーをひろい、新橋のSL広場まで行くのだ。

SL広場を横切って、JR新橋駅とニュー新橋ビルの間を通って烏森口へ。

「なんどき屋」では目玉焼き、メンチカツ、タコウインナー、牛皿、そしてホッピーを頼むのである。

「なんどき屋」はチェーン店の居酒屋ではなく、創業者は現在の店主・服部さんの父親で、昭和24年シベリア抑留から帰国し、この地で24時間営業の食堂を開いたということらしい。テレビで紹介されているのを最近みた。

朝早く(夜遅く?)から客がそれなりにいる。そんなに広い店内ではないので満席になる。
おねえさんがここ座れるよって言って作ってくれたカウンタの端がたいていぼくの席だった。

まずおねえさんがホッピーを持ってくる。ここのホッピーは中ジョッキで焼酎、ホッピー、氷が収まっている。だからホッピーの瓶はないし、中身のおかわりもできない。
しかしアルコールの量と値段を考えれば、グラスで中身をおかわりするのとそんなに変わらないと思う。

ぼくは寝汗をかいて喉がカラカラだった。すぐにでもホッピーを飲みたかったが、目の前に置かれたホッピーのジョッキを手に持って、なんどき屋の電灯の明かりにかざしてみた。

ジョッキの中の氷に光が反射して、ホッピーの泡をきらびやかに浮かび上がらせていた。そこに宇宙があったように見えた。

ぼくはその宇宙をゆっくりと舌にのせ、喉におくった。


ホッピーの炭酸と焼酎のアルコールが入ってきて、ぼくの中に宇宙が誕生したと思えるほどに鮮烈な瞬間だった。

かぁぁぁ、うめぇ!


なんどき屋のつまみも美味しかった。とくに牛皿はチェーン店のそれよりコクがあって美味しかった。ぼくは食べなかったが牛めしが格別らしい。


それにしても、朝から飲む酒のなんて美味しかったことか!

ぼくはだいたい9時心までなんどき屋で呑んで、さらに次の店へ向かうのだった。
おそらく起こらないと思うが、もしもの時、迷わないように決めておこう。



ある夜、なかなか熟睡できず、何度も寝返りをうっていると、ついに目が覚めてしまった。何となく人の気配を感じて頭上を見ると、白い袈裟のような着物を身にまとった老人がぼくの枕元に立っていた。

老人は白髪で長く白い髭がまっすぐに胸元まで伸びていた。

驚いたことに後ろから眩い光が老人を照らしていて、薄暗いぼくの部屋がまるで朝日が差し込んでいるかのように明るくなっていた。

老人の目は細く、眼球はほとんど見えなかったが、その眼差しは優しさにあふれているように感じた。ぼくは何度も瞬きをしてもう一度しっかりと老人を見ると、その姿はまるで釈迦のような威厳に満ちていた。

これは――神か?仏か?

老人の薄い唇がゆっくりと動き、低くややかすれたような声がでた。

「あなたに永遠の命か、あるいは無尽蔵のお金を与える。どちらか選びなさい」