終わり良ければ総て良し・・・まだ終わってないけど・・・
A社製のステンレス製、等長タイプのタコ足を譲っていただきました。
これは例のU20エンジンに載せ替えた友人のSP311で使っていたものです。
U20には使えないので、そちらは新調し余ったコチラを右から左に、というわけです。
右のサーモバンテージが巻いてある方が今回入手したものです。
左は、93年の車両購入当初に、溶接のイタチごっこでどうにも手間取った満身創痍の純正エキマニを廃して当時購入した鉄製のタコ足です。
交換直後に、"こんなに走りが違うんんだ!”と実感したものです。
そして今回、更なるアップデートとなるわけです。
とりあえず比較してみましょう。
フランジは、鉄製は4本のパイプを連結したもので、ステンレス製は独立しています。
パイプ接続部も、鉄製は段差が酷く、排気効率にも差が出そうです。
ただ、ステンレス製は少々口径が大きすぎるようです。
パイプも鉄製が38φなのに対しステンレス製は42φと大きいです。高回転向きですね。
もっとも、競技を意識した設計でしょうからこんなものでしょうか。
また鉄製は、曲げ精度の問題で、純正インマニに当たってしまい、一部凹んでしまいました。
そんな精度の悪さも、当時は全く気にならないノーテンキな小生でした。
さて、今回入手したものを整備して取り付けていきましょう。
まずは、傷んだサーモバンテージを剥がしてしまいます。
あれれ? 鉄じゃないよね?
ステンレスって錆びないんじゃなかったっけ?
実はステンレスは「錆びにくい」というだけで、条件によってこのように錆びるのです。
どう始末を付けましょう?
剥がしてみると美しい等長パイプの曲線が露わになります。
この美しさを見て、磨きなおしてそのまま露出させたままも良いかな~?
それとも、バンテージを新しくして熱害対策を主眼とするのが良いか?
少々悩んでおります。
そしてフランジの厚さは「19㎜」と結構厚いです。(ガスケットカスが残っているのでちょっと多く表示しています)
純正は「15㎜」程度です。
それでは、取付の検証を行っていきます。
4番排気ポート前のスタッドボルトはきつく干渉し、取り外した状態ではねじ込めないクリアランスでした。
ここは、最小限削って無理なく取付ができるようにしました。
1番排気ポート前のスタッドボルトが入った状態だと、干渉してしまい、フランジが差し込めませんでした。
原因として、パイプがフレームに干渉してしまうことにあります。
仕方がないのでフレームの耳の部分を最小限削ってクリアランスを得られるようにする必要があります。
最小限削りました。耳なので、フレーム強度には影響のない部分です。
因みに、S社製タコ足はパイプの方を凹ませてあるので、フレーム加工を避けた設計となっているようです。
これで、スタッドボルトへの干渉はなくなりスムースに取り付け取り外しができるようになりました。
因みにガスケットは再利用ではなく、仮組の様子を見るために古いものを使っています。
が、しかし、スタッドボルト問題は、更なる問題を孕んでいました。
この分厚い「ヨーク」を使う6カ所は長さが足りなく芳しくないので、何らかの方法で解決しなければなりません。
スタッドボルトの長いものを用意する必要もありそうです。
他にもアイデアは浮かんでますが、またちょっと時間がかかりそうですね。
そうそう、譲ってくれた友人にも聞いてみることにしよう。
次回はスタッドボルト問題ではなく、「サーモバンテージ」について考察しようと思います。