もうちょっと古い年代のモーターの方が楽だったかも・・・
少し間が空きましたが諦めたわけではございません。
前回、上手くベース版にフィットしたまでは良かったのですが、電気制御の塩梅が悪かったので、スイッチを単純につなげても正しく作動しませんでした。一番の問題は「オートストップ回路」です。ワイパースイッチを切ると直ぐには止まらず、ガラス面下の定位置までは作動してから止まる機能です。
そこで、各種の同等ワイパーモーターを取り寄せました。
左から、SP311純正、ラフェスタ用、フーガ用、ホンダフィット用。
いづれも、「JEDICO」製品で、「MT3-12」の文字は一緒です。しかし「フーガ用」はモーターケースがやや大きい。
なんでだろう?
因みに、配線の本数は、左から、5本、4本、6本、5本となります。
樹脂製ボディ内の制御配線はそれぞれ違っています。
左から、フィット、ラフェスタ、フーガとなります。
配線の少ないラフェスタは、オートストップスイッチのアース配線が見当たりません。これでは全く機能しないのは当たり前ですね。
その他もやや複雑な状況になっていて、従来型のような “単純なスイッチ機構” とはなっていません。
このあたりの年代の車は、ワイパーアンプを併用した間欠機能などがあるためこのようにそれぞれの設計になって複雑化しているようです。
なので、間欠機能の無い時代のモノの方が流用はしやすいようです。
ですが今回は、「フーガ用」のモノを使って、配線をちょっと変える事で、“一応”機能を満たすものができました。
続いて、リンク接続部分です。
我が淑女は、いわゆる「ケンカワイパー」なので、取り付け部分が特殊形状をしています。これが、流用を妨げる難関な部分でもあります。(後ほどわかりやすい写真を提示します)
車種によって、形状長さが違います。
そこで、知人を訪ね、ジャンクの「SR311用ワイパーモーター」を譲っていただきました。
このモーターは、なぜか「オートストップスイッチ」がついていません。
取り外した形跡もなく、もちろん配線も足りません。
実はまさかの珍品かも!?
レース用か?
ただ今回は、小生の目的のために部品を外させていただきます。
左から、SR311、SP311,新型。
比較すると、SP311よりも、太くなっていることから、強化されたものと推測できます。
さらに、今回利用する新しいモーターについているものは更に太いので、このあたりはかなり負荷が掛かるのだろうと思われます。
現代車は、ウインドウ面積も大きくリンクも複雑な場合もあるのでこんなところも強化されるのでしょうね。
取り急ぎ分解すると、SP311では「ベークライト」製だった平歯車が、樹脂製になっており、わずかではありますが変化があります。
さらに、シャフトから分離を行いました。
簡単に抜けるものではありません。
さらに、新型モータの軸に合うように、穴を広げてテーパー加工を施します。
角度を合わせるのが意外と大変でした。
リンク取り付け部は特殊形状です。
ついでに、各種モータの重量も測ってみました。
1.SP311用 2.05kg
2.SR311用 2.3kg
3.ラフェスタ用 1.1kg
4.フィット用 1.1kg
5.フーガ用 1.3kg
軽量化にもなっていますね・・・・・
まだまだ健闘は続きます。