「あなたは、アメリカのHonor Societyを知っていますか?」
Honor Society(オーナーソサエティ)とは、「米国の優等生協会」と訳すような団体です。
中学生、高校生、大学生、大学院生で、優秀な学生が入会出来る、「名誉な賞」なのです。
アメリカでは、「自分が頑張った分だけ、認めてくれる」社会です。学歴も、成績も、頑張れば、それだけ年収も増えて行きます。
中学では、"The National Junior Honor Society"(NJHS)
高校では、"The National Honor Society"(NHS)
大学では、"The National Society of Collegiate Scholoars"(NSCS)
または、”The Golden Key International Honour Society"(GKIHS)
生徒が1年生か2年生の時に、クラスのtop15-20%くらいの成績を取っている場合に、招待状が来ます。
その招待状には、入会手続きの内容が記されています。その用紙に記入して送り返すと、入会の審査をしてくれます。審査が通ると、会員として登録されます。加盟している学校も、生徒が入会することが名誉なのです。
入会出来る条件ですが、
①人間性が優れている。(Character)
②学業成績優秀。(Scholarship)
③リーダーシップに秀でている。(Leadership)
④奉仕活動に熱心である。(Service)
この4項目に関して、「証拠」を記入して、提出します。③に関しては、課外活動で、表彰されたことも含みます。スポーツや楽器演奏もできることも、記入項目になります。
このHonor Societyに入会すると、進学の場合に有利に働きます。奨学金がもらえたり、名門校からスカウトされたりします。
また、大学の場合は、そのHonor Societyにリンクしている企業のサイトへの「アクセス権」が特別に認められ、会員である旨を伝えると、就活に有利になるのです。
さらに、会員のデータベースに、自分の名前が加わることで、驚くようなネットワークが広がります。
昨日のブログでもお伝えしましたが、会員になっている方々は、それなりの社会的地位のある人々です。その人脈に自分の名前を連ねることが出来ます。
そして、この名誉が、「一生涯」続きます。
NSCSでは、「カーター元・アメリカ大統領」「ジョン・マケイン上院議員」
GKIHSでは、「クリントン元・アメリカ大統領」「レーガン元・大統領」「コリン・パエウル元・国務長官」「ジョン・グレン元・宇宙飛行士」
同じ会員として、出会うことが出来るのです。
だから、NYのマンハッタン辺りの家族では、お子さんを幼稚園生の頃から計画して、このHonor Societyに入会出来るようにしています。
アメリカ在住の日本人家族でも、このHonor Societyに自分の子供を入れるために、「成績」「クラブ活動」「ボランティア活動」「スポーツ」にバランスよく力を入れています。実は、お子さんは、とても忙しいのです。
また、一旦入会すると、その成績等を維持して卒業しなければなりません。また、そのHonor Societyが主宰するボランティア活動にも参加するので、本当に忙しくなります。
このHonor Societyに入会することで、「責任」が生じます。
それは、「全米の優等生」として、他の生徒の模範になるように指導されるのです。
①性格が良くて
②勉強ができて
③奉仕活動をやって
④スポーツや楽器演奏が出来て
⑤リーダーシップに秀でている
こんな学生を「優秀な学生」と呼ぶのです。
そして、このような学生を、私はキャンパスでも、職場でも見て来ました。本当に優秀であるということは、どう言うことかを知りました。
では、日本の場合は、どうでしょうか?
暗記力があり、ペーパーテストでいい点を取るだけで、大学まで行ける・・・
性格なんか、関係ない・・・
ボランティアなんかしたことがない・・・
リーダーシップなんかありっこない・・・
日本人留学生にもチャンスを与え、Honor Societyに入会させてくれるアメリカ社会です。その器の大きさに驚きます。
日本人留学生の場合は、入会の招待状が来た時点で、「入会金が高い($40-120)」「そんな会に入っても、価値あるのか?」という理由で、入会を迷う日本人がいます。
無理もありません。19歳や20歳の日本人に、突然招待状が来て、「入会しなさい」と言われて、判断が出来るのでしょうか?だから、そのままほったらかしにするケースもあります。
ドメ派でいれば、絶対につかめない「名誉」なのです。
そして、私が、GPAにこだわる理由がお分かり頂けると思います。
あなたや、あなたのお子さんが、アメリカ留学をするのであれば、このHonor Societyに入会出来るだけの条件を満たして頂きたいと願っています。
それが、グローバルに生きることになるのです。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございます。
感謝