このマンガ、もうずーっと長い間読みたいと思っていたんですよ!
「ブルボンの封印」の感想を書いたときに、「ブルボンの封印」はマンガ化されているけどそれよりももっと前にマンガ作品が出ている、とコメントでおしえていただき、それ以来ずーっと・・・。
やっと手に入れて読むことができました!
確かに「ブルボンの封印」の元になったであろうお話でした。だけどテーマがまったく違う!
それでこっちのお話の方がまとまっていますね。少女マンガなので、マノンに相当するキャラは恋愛ドロドロしていないし、ルイは最後の方にしか登場しないし徹底的に悪役です。
しかも、主人公はジェームズを庇って死亡・・・。あああ・・・見返りを求めない愛がテーマだと、少女マンガであろうとも容赦なくバッサリと終了するのだな・・・。
しかし、それだからこそしっかりとまとまった作品に仕上がっていると思います。
これを主人公に都合の良いようにストーリーを捻じ曲げてしまったら、それこそつまらない終わり方になってしまっただろうと思う。
古本屋さんで買いましたが、この本は第7刷です。ってことは、この作品はなかなかの人気作だったのだろう。当時のオトメも、このかわいそうな悲恋歴史物語を愛していたということです。
う~ん・・・。やっぱり、ご都合主義はほどほどにした方がウケはいいと・・・今も昔も、そこんところは変わらないんじゃないかなー。
最近の先生と編集者さんは、そのあたりをもっと理解してほしいと思います。