善光寺節分会4年ぶりに開催　／　高倉健さん五十年以上続けた善光寺節分詣で　その3　　

　今年は4年ぶりに「善光寺節分会」が開かれるとのこと。その節分会に故高倉健さんは、1959年（昭和16年）以来、毎年詣で続けられました。

善光寺節分会 4年ぶりに開催

「善光寺節分会」は2020年から新型コロナの影響で中止され、去年は人数を制限して開かれました。今年はゲストに羽田美智子さんらを招いて4年ぶりに通常開催されます。2月3日は、およそ700人が「福ます」を手に豆をまきます

●第70回善光寺節分会　当日のスケジュール
　11:30〜　受付開始（大本願明照殿）
　12:30　　開会式
　13:00　　行列出発
　13:30　　追儺式（本堂）
　追儺式終了後、回廊にて豆撒き。

　　⇒⇒　詳細はこちら　⇒　善光寺ホームぺージ
　　　　https://www.zenkoji.jp/2023/12/28/17695/

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・高倉健さんが五十年以上続けた善光寺節分詣で　その3　/

　　
高倉健さん逝ってはや9年。1931年2月16日生まれなので，ご存命なら今年93歳。健さんは長野の善光寺節分会詣でを亡くなる年まで、五十年以上続けられました。
　その一端、1991年の30回目の善光寺詣りを『あなたに褒められたくて』（集英社文庫）で、次のように描写しています。
　　◆善光寺詣り
　一九九一年一月の末日、例年より数日早く、善光寺へ、念のためスタッドレス・スノーに履きかえた四駆を走らせている。
　　昨年は思うことがあって休んだが、これが三十一回目の善光寺節分会詰りである。
　深夜一時過ぎに本堂の前に立つ。今年は大祭とかで夜間照明が入っていた。
　眩しいばかり、まるでバチカンの照明のように。
　音もなく降る雪に照射するライティングは、映画の一コマのようだ。雪はハイスピードの画面のように、じ一つと見上げていると雪が空中で止まって落ちてこないように見える。三十一年間の最高の夜景に同行の三人は言葉がありませんでした。　　　
　本堂の甍は弓なりに反り返った稜線をくっきりと見せている。そのエッジ部分に積もった雪の曲線が、またくっきりと見える。その下の回廊を当直の僧が一人行ったり来たり
　　　　　『あなたに褒められたくて』（集英社文庫）ｐ65～p66－善光寺詣り