>>長野県-魅力的な観光地づくりに向けて-「宿泊税」導入を提案
長野県の新たな観光振興財源について審議する検討部会で、長野県から、魅力的な観光地づくりを進めるため、宿泊した人に負担を求める「宿泊税」導入案が提示された。
魅力的な観光地づくりを進めるための持続的、安定的に確保できる財源を確保すべく、県は有識者らでつくる審議会に諮問して検討を進めている。22日開催の検討部会で、取り組む必要がある施策としてサイクリングルートや登山道、遊歩道などの整備、外国語で対応できるガイドなどの専門人材の育成、バスや相乗りタクシーなどの運行支援などを挙げ、30億円から50億円が必要との試を示した。
その財源を確保するため、「宿泊税」を導入しホテルや旅館などに宿泊した人に負担を求めることや、宿泊事業者が徴収して県に納める案を示した。税率については、「定額」と「定率」の2つのパターンを検討し、5年ごとに制度のあり方を見直すことが望ましいとする。
これに対して出席者からは、「負担した人がメリットを感じられないと理解を得るのが難しい」、「学習旅行などにも課税するのか、慎重に検討してもらいたい」などの意見が出された。
県は、来月にも検討部会を開いて議論を重ね、来年3月に出される審議会の答申をもとに方針を決めることにしている。
⇒⇒ 情報源: NHKニュースサイト
長野県観光振興財源検討審議会
⇒⇒ 長野県観光振興財源検討審議会 長野県観光振興財源検討部会
▼審議会
目的:新たな観光振興財源の検討について、持続的かつ安定的な観光振興財源の姿や
仕組みを検討する。
◆部会委員名簿(五十音順、敬称略)
金澤 武彦 長野県索道事業者協議会 活性化対策会議副委員長
金子 ゆかり 長野県市長会 経済部会長 (諏訪市長)
小林 史成 アルピコ交通株式会社 代表取締役社長
神野 直彦 東京大学 名誉教授 部会長
峯村 勝盛 長野県町村会 産業経済部会長(飯綱町長)
森 晃 長野県旅館ホテル組合会 常務理事
矢ケ崎 紀子 東京女子大学 現代教養学部国際社会学科教授
山田 雄一 公益社団法人日本交通公社 観光政策研究部長