ショウガサンゴ◆8年 | ミスズの水槽観察日記

ミスズの水槽観察日記

42年前にグッピーからスタートしカクレクマノミブリード10000匹達成!
現在はKR93SPを使いSPSを中心にサンゴ ミドリイシ飼育をしています。
主にミドリイシブログです。
2017年ダイバーデビュー!
2022年6月からミジンベニハゼの繁殖/ブリードをして稚魚も育てています。

2017年4月 某ショップさん(かの中古屋さんではありません)でシアノまみれという理由からブログで書けないほどの破格値で手に入れることができたショウガサンゴのことをレポートします。

当時、価格を聞いたら「え?コレが欲しいんですか?逆にいくらだったら買ってくれるんですか?(笑)」というやり取りしたことが鮮明な記憶に残っています。

 

シアノはバケツ内で振るだけでハラハラ舞って半分ほどすぐに取れる感じ。お店で大部分そぎ落としてもらいました。

 

持ち帰り、すでに死んでしまった骨格のむき出し部分と残っているシアノの塊はバンドソーで切って細かく大胆にカット。

シアノへの安全マージンを考慮し高級焼肉店並みに大半を処分!

切り出した1つをナオさんへ里子に。

3つを敢えて離して違う水深とスポット球でどんな変化が出るか探ってみました。

 

①左側・フロー管前・スポットなしメーン灯具KR93SPのみ(左側を残し右側をナオさんへ)

【2017年5月】

 

②【2017年5月】

 

③・右端(ウニの右下)でKRがほぼ当たらずスポット球である初期型Vitalwave Cyan+同Violetの照射

【2017年5月】

この3か所で成長にどんな違いが出るかを検証すべく、入海から丸2年一度も移動せずグッとこらえました(笑)

 

⇩丸2年が経過⇩

①左側・フロー管前【2019年5月撮影】

部分的にコケが付着しています。真上から。

 

②中央【2019年5月撮影】

かなり密に育ちました。シアノは再発すること無く良かったです。

 

真上にはKR93SPのムーン(ブルー光)が一直線に当たる位置なので①より肉眼で見ると蛍光グルーンが少しだけ強くなるのかなと思っていましたが大差ないです(笑)

 

③右端【2019年5月撮影】

3つの中で一番大きく育った感があり色彩はご覧のように蛍光グリーンが強く濃く感じます。

ベースはやや暗い雰囲気がありますね。

ここ(⇧後方の右端部分)はKR93SPがほぼ届かず意図的にスポット球(たまたま消えている時間に撮影)を真上から当てているエリアなので、色彩差は光の違いが影響していると断定して良さそう。

 

当時、3つの中ではコレが一番グリーン強めでした。

”水質”こそサンゴの色を変える。

と言う人が居るとしたら、同じ水槽内だから同じ水質という前提で考えた場合に本件事象の色差は天然の元素90種全てが海水に含まれていると言われているので、具体的にどの元素イオンがどのサンゴにどういう影響を与えるのか具体的根拠を自身の水槽で5年以上継続飼育しているサンゴの変遷画像を掲示し事例としてロジックを解説してもらいたいですよ(笑)

 

そして2020年1月に水槽本体の入れ替えによりレイアウトが変わりました。

水槽入れ替えによる初期の不安定環境下で1つをダメにしてしまいましたので2つだけになりました。

 

①【2020年5月】

 

【2021年5月】=1年後=

ほんの少し成長したかな程度ですが、色はバイオレット光のスポット球を浴びているためベースがややベージュ感があるようです。

 

【2022年5月】

前年より骨格は健康的といった雰囲気はあります。

 

【2023年5月】

また置き場所を変えています。

フロー管近くなんですが相変わらず海藻によりピンチ状態で、中央の明るいショウガの右隣の濃いグリーンです。

 

それにしてもこの場所は鬼門のようで(汗)

その後、2024年を迎えることなく海藻により駆逐され廃棄。

 

もう片方のショウガです。

②【2020年5月】

 

【2021年5月】=1年後=

移動させてしまったので比較しにくいですが確実に成長を実感。

 

【2022年5月】

まぁ、それなり(笑)

  ⇩   ⇩   ⇩

【2023年5月】

中央です。

 

上方の伸びきったスギノキのエダのよる影でやや暗めの印象に。

 

【2024年5月】

大きく変わっていませんが影が無いエリアにいるせいか明るい色になっています。

 

上方にあったエダを伐採したので水回りも大幅の改善。

そして、ヨゴレダルマハゼのペアが引っ越してきて産卵をするようになりました。

 

メスは普段は手前のピンクショウガに居ることが多いです。

卵はオスが守ってハッチアウトするまで移動しません。

好きなハゼの営みを至近で観察できるのは幸せなことです♪

 

8年経過した近況です。

【2025年5月】

やや上方のピンクハナヤサイが大きくなったことで影になってきましたが、相変わらずヨゴレダルマハゼペアの棲家です。

 

このショウガももっと陽当たりと水回りの良いところに移すべきなんですが、場所がないのでもうしばらくは現状のままですね。

ということで現状、入海時と比べて小さいのは難点ですが時間を掛けゆっくり復活を目指していきます。