今回ご紹介するサンゴは2016年1月にナオさんからいくつか頂いたフラグのうち、唯一生き永らえてくれているサンゴのレポートです。
当時はエダ系マイブームが到来中だったので周辺が似たような景色(笑)
【入海・2016年1月】
間違いなく明るい色をしていました。
・1年経過【2017年1月】
やや茶色寄りに(?)なりつつも左向きに伸びました!
そのまま左横へ伸びていかれては迷惑なので、伸びている方向を真上側に置き換えて向きを変更。
・2年経過【2018年1月】
僅か1年間でビンビンに伸びました(笑)
1年でおよそ20㎝伸びるなんて怖いくらいのハイスピード!
上の赤字の⇧が”1年経過”画像の右に尖がっていた形跡です。
正体はトゲスギ? スギノキということで話を進めます。
この場所は周辺に遮蔽物が少なめで水流が万遍なく各方向よりランダムに当たりかつ水槽中央付近で照度が比較的高いという事が急成長した主な理由と考察。
【2018年10月】
先端が分岐してきましたが、当時は後方のベージュのエダを水面に到達させる事を優先していたため、この後レイアウトの都合で切断しました。
(赤いアンダーラインは当時ベージュミドリイシの記事を書いたとき根元位置を示すためで本件とは無関係)
狙い通り、当時後方のベージュのエダは計画通りの成長を見せてくれましたが、今回の主役をやや日陰に追いやることに。
【2019年10月】
その後、2020年1月に水槽入れ替えを実施し環境が安定してきた兆しが見えてきた6月頃です。
【2020年6月頃】
もう数本の生き残ったフラグがあったのですが、残せたのはこの1本だけ。
・5年経過【2021年1月】
2020年6月~2021年1月の半年での伸長率は過去と比較して大幅に成長速度が鈍化しているのは気がかりでしたが、やはり”水流”です!
しかしながら手前のピンクハイマツを基準に比較すると、緩やかなりに再びかつてのようなシルエットを彷彿する兆しが出てきたと思われます。側面から覗くと太さを感じるところも。
育て方次第ではさらに太くできるか!?
シルエットはまさにザ・スギノキって感じですね。
接触しそうなエダが脇から出ていますがそのままにして、先端をニョキニョキ伸ばして水面到達させようとこの時思っていました。
【2021年6月】
⇩ ⇩ 左端のコッチですよ!
先端が分岐してきたので、高さに余裕がある手前側へ移動。
【2021年8月】
・6年経過【2022年1月】
一番大きかったピンクハイマツが死なせてしまったのでスペースができたことで少し後方へ移動することに。
まさしく、この場所は遮蔽が無く水流もそれなりに優位で照度も十分あります!
するとみるみるうちに成長速度は過去の勢いを取り戻してきました。
前出の1年前画像の赤字で”太い”と記したところの根元側シルエットは面影が残っています。
色はそのまま。まるでPalm tree(笑)
鮮やかなブルーやパープルではなく、ややくすんだ色でナオさんから頂いたままの当時の明るい色なら最高なんですけどね~
これはUVへの牽制・防御が強い種類の褐虫藻を持ち合わせているからだろう。と想像しています。
ちなみに根元位置はこんな感じです。
根元は暗いのでフラッシュ炊いて撮影しました。
さしあたり最盛期を彷彿するシルエットになってきました。
今回は視覚的に目障りな違和感があったとしてもこのまま水面まで到達させようかな。と、この時はそう思っていました。
この場所で伸び続け、いよいよ視界を狭め邪魔になってきたため2022年9月に一部のエダを切断し後方へ移動させました。
撮影したつもりの切断直前の画像が見当たりませんでした。
【2023年1月】
じつはエダを切り刻んだわけではなく根元はそのままの長さで、弧を描くようにカーブしています。
真上から撮影してみました。全体のシルエットが分かりますよね。
フラッシュで撮影しましたが黄色い矢印のもう少し下に根元があります。
飼育者の構想とは違う方向に先端が伸びていきそうですが暫くはこのまま見守ります。
特に赤くマークした所が手前のミドリイシに接触されると困ります(汗)
そして8年経過した近況です。
【2024年1月】
移動していないので前年の画像と見比べて下さい。
喫緊の問題はコレ!
イエローチャレンジと呼んでいる茶イシと接触し、丸のみし被覆しながら乗っ取る勢い!
前年の最後にアップした画像はこんな感じに各所が伸びました。
飲み込まれている側のイエローチャレンジはストレスのせい(?) どうも褐虫藻の雰囲気が宜しくないです。
部分的に色に差異が出ています。
そして水槽の前側にも同じエダの一部を置いてありました。
どれと言わずともその2本で正解(笑) かつて元々居た場所に残してあったエダです。
昨年11月にリサイズ化したコエダミドリイシも再び活性が上昇してきたみたいで、もうエダ系は手に負えずイヤになってきたかも。
それにしてもスタートはコレですよ!!( ´艸`)
フラグサンゴといえどバカにできないですね。
今まで通算で育って伸びた全てのエダの総体積で比べると何倍分になるでしょうね。
ミドリイシの生命力って本当はとても逞しいのに、水槽飼育によって温室育ち的な感じになってしまって自然界で培ったワイルド的な体力などを削いでいるのかも。
じつはそれはサンゴ自体ではなく共生する褐虫藻からの指示によるもの!?
今回の主役は2mキューブ水槽とかで単独飼育すべきかもしれないですね(笑)
奄美でダイビングで見たこんな姿にさせられるかも!?
でも諸般の事情によりこのエダ全部取り出し伐採します!
そんなわけでこの姿は見納め。この続きは本件を含め3部作連続ネタになります。