KR93SP◆ダブル仕様ついに終了! | ミスズの水槽観察日記

ミスズの水槽観察日記

42年前にグッピーからスタートしカクレクマノミブリード10000匹達成!
現在はKR93SPを使いSPSを中心にサンゴ ミドリイシ飼育をしています。
主にミドリイシブログです。
2017年ダイバーデビュー!
2022年6月からミジンベニハゼの繁殖/ブリードをして稚魚も育てています。

我が水槽の灯具は10年以上KR93SPという、ひと昔前に一世風靡した(?)システム照明を使い続けています。

 

2012年12月にKR93SP-36S(横幅約90cmモデル)を購入。25万円くらいでした(汗)

 

それから1年以上が経過した2014年1月にブルーハーバーさんより”年間ベストレビュー賞”に選出されました。

 

レビューをする=KRが”景品”という事前告知はされていなかったんですが、まさかのKR93SP-24Sをプレゼントして頂きました。(横幅約60cmモデル)

買うと当時の販売価格は13万円以上! ミスズのレビューが良き宣伝広告となったのでしょうかw

 

以降、前後に2台を吊り下げしスポット球も活用し現在まで永らく愛用してきましたが、遂に(?)終了することに!!

ついに卒業です。ということは水槽飼育も終了!?

 

そうなんです。告白すると電気代&塩代などの高騰が理由でギブアップ!

急転直下の引退デス・・・ 

 

皆さんさようなら Bye-bye(´;ω;`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1秒でバレるウソが好きw

 

 

じつは先日、KR93SP-18S(横幅約45cmモデル)をKR先輩であるTankさんから破格値で譲っていただきました!

 

Tankさんについては少し前に記事に。

 

というわけでKRダブル仕様を止め

KRトリプル仕様に♪ Since2023/7~

我が水槽の外寸である横幅は約106cmなので前列の36S(横幅約90cm)を後列へ移動して、24S(約60cm幅)+18S(約45cm幅)を前列に横並びさせました。

 

同時に後方のスポット球4つを撤去!

水槽の左後方の隅にフロー管があるため、後列は36Sでほぼ足りています。

 

なんせ、今までは寸足らずで使っていたわけです。

【Before】

左右のガラス面に付くほどサンゴを詰め込んだ状態になっていますが、LEDといえどレンズ面の散光性でどうにかカバーできていると思っていました。

 

しかし、隙間なくKR93SPで照射したらどう見えるんだろうか。と何度もよぎることがあったのは本音です。

 

【After】

ついにこれで水槽の全域をカバーできるという理屈になります。

 

もちろん今回のモデルは中古品ですが、完動品!

この18インチ仕様は持ち合わせている他の大きなサイズKR93SPと少し違い、センターサークルが3つしかありません。

つまりサークルの間隔が他の大きさサイズのモデルよりも広めになってます。

 

さらにKR93SPに限った事ではありませんが、サンゴのレイアウトの仕方によってはLED特有のマルチシャドウとも言われる、いわゆる逆光状態になるケースがあります。

 

真上からサンゴを覗くと鑑賞的には鮮やかに見えがちです。

しかし普段は水槽正面である鑑賞面側から見た時にサンゴの枝振りによっては手前側に影が出来てしまいイマイチ冴えない色で見えるシーンがあります。

 

現行のSP200ことSPECTRAはこれを改善できているらしいです。でもそれは1台だけではなく2台以上並べないとそうでもない気がしてます(汗)

ミスズ本人はかの実機をほとんど見たことが無いのでよく知りません。◯◯だろう的な個人的な意見を語ると粛清されるよ!とアノ人が言いそう(笑)

とりあえず新たに追加した18Sの消費電力はMax設定時で約100w相当らしいです。

スポット球を4つ撤去したことで消費電力差はそれほど上がっていません。

 

そんなわけで今までより視覚的な違和感がないよう、3機の設定値を全て変更しトータルでは従来通りの消費電力に近づくよう節電を頭の片隅に意識しながら運用します。

KR93SPはフルパワー設定で水深3~5mという触れ込みなんですが、これは”波長”がその値ということで実際の海に潜って見たときの視覚的な再現性が3~5mという意味ではないのです。

ユーザーさんだけでなく多くの方がこの点を間違えた認識の人が多いようです。

 

しかも太陽光=最高と考えるなら当然梅雨みたいなで曇天続きや台風で暗い日もあるだろうに水槽の灯具だけ365日、常に水槽は快晴でいいの!?と疑問持つ人は少ないのかな。

 

日本の海にも四季があるので、水温だけでなく水中の透明度も四季で大きく変わります。特に春先から初夏に向け様々な生き物が繁殖期を迎える海中はプランクトンが多くなるので濁ったりと海中は暗くなったりもします。

なぜかそれらについてはあらゆる灯具の製造メーカーや販売会社から触れられていません。ユーザー側からもあまりそれについての議論を聞かないです。

 

市場に流通している灯具のほぼすべてのモデルは赤道付近の海中にそそぐ波長を実測したわけではないですし、そもそもKR93SPは太陽光を模したものであって100%太陽光の波長をコピーの如くそっくり再現していないです。

 

ミスズ本人が2017年にダイバーとなって実際に自分の目で海を120回以上潜って見て3m~5m居るサンゴよりも5m~10m付近に居るサンゴ方が圧倒的にバリエーション豊かです。

つまり”波長”に固執する事より、メーカーなどが提案する値を参考にスタートするとしても自身の水槽を観察した時にサンゴが最もキレイに見えているという自分の視覚を優先しながら徐々に調整するべきと思います。

 

波長がどうであれ、我々サンゴ愛好家であるアマチュアは研究目的ではなく鑑賞目的で飼育している以上キレイに見えない事にはどうしようもないのですから。

でも世間的にKR93SPを使っているというだけで波長信者と陰口叩かれるような時代がなぜかありましたね(笑)

 

そもそも波長という肉眼で見えないものを批判や否定している人はミドリイシがいる海中を映像で見たことがあっても自分自身の眼球で自然光下で見たことが無いのでは!?

TVや動画サイトなどで見るものは撮影者側によるライティングやカメラの設定、画像編集により肉眼のそれとは違うものですよ。

 

ではなぜ11年半以上もミスズはKR93SPを使い続けるのか?どこの部分にメリットを感じているのか?などはまたの機会に。

ただ1w駆動の素子が1%刻みで設定&7つの時間で調光できるところは良い点だと感じています。

 

そしてKR93SPの弱点が大幅に改善されたSP200ことSPECTRAはとても優秀で魅力的なモデルと思いますが、費用対効果なら中古のKR93SPを(直してでも)複数多灯がコスパいいのかも(笑)

 

話は戻りますが、3台を稼働させてすぐに気が付いた事は今までと同じ%設定値のままでは光が強烈と感じました。照度が従来より高いからですね。

しかも特に白系が強めに感じたので、直ちにMaxで白chだけ前列2台を80%・後列も80%にダウン。

 

でもこれでも強めかな!?と感じましたが、しばし様子を見ることに。

 

視覚的に水槽の左右それぞれ端まで見渡して視野的な格差が解消し、KR93SPを使う以前の2012年以前に使っていたエムズワンのメタハラMT250+スーパークールを使っていたときの色味に近い印象を受けました。

コレの前は60×45×H45水槽にカミハタのネオビーム(小型スポットみたいな球を交換できない使い捨てメタハラ球→大手ウシオ製のOEM)を5灯(笑)

それを経てファンネル(150wのメタハラ・ブルー球)を2灯にしたのがメタハラルーツでした。

 

底砂の色味を見てかつてのメタハラみたいな印象から、つい昔を思い出した次第です。

マガキの紋様までキレイと感じてしまうほどで(笑)

 

反対にモスグリーン感が強めだった、この辺りの色味はやや飛んだ感があるような!?

 

というわけで強光障害は意識しつつサンゴの表情をよく観察しながら設定値を探してみます。

 

余談ですがシェード代わりに使っているコレもサイズが合わなくなったので新しく作りました。

【Before】

 

【After】

 

今までの【Before】素材は軽量で加工しやすい発泡(スチロール)素材でしたが、今回は安価な3×6サイズ・ホワイトのプラダンをカット。

 

反射光も活かす目的で内側にミラー状カッティングシートを貼っています。

コレ、結構オススメでサンゴの見え方が変わりますよ。

 

さしずめ灯具から水面間における反射光のリサイクル回収といったところで(笑)

今のところ3台体制になって不機嫌になったサンゴは皆無ですが、KR93SPのトリプル多灯についてメリット&デメリットなど気が付いたことがあれば2~3か月後、レビューしようと思います。