その昔ダイビングを始めたら、まずはミジンベニハゼのペアを是非この目で見たいと恋い焦がれていました(笑)
ダイビングのライセンスには誰しもここからスタートという、一番最初というべき”オープンウォーター”というランクがあります。
このランクで潜れる水深は18mまでとなっています。
他にもいろいろ制約があるので、その次のランクである”アドバンス”というライセンスを取得するダイバーがほとんどです。
アドバンスなら水深30mまで潜ることが可能です。
ミジンベニハゼは場所にもよるのですが、一般的によくワタクシが通う伊豆方面では20mよりも深い水深に棲息していることがほとんどです。
※ミジンベニハゼ【2021年9月 撮影地 静岡/大瀬崎 水深24m】
ダイバーデビューした最初のランクでは見に行けない水深となるわけです。
ところでこのミジンベニハゼは見た目は安価で売られているキイロサンゴハゼに限りなく近いです。
両者を学術的に比較する画像は持ってないので気になる人はググって下さい(笑)
ちなみに我が水槽ではかつてキイロサンゴハゼのペアを飼育し約2年半の間、ほぼ毎週
産卵を繰り返していました。
【2014年1月撮影】
しかしキイロサンゴハゼは浅場の珊瑚礁でミドリイシの枝間に棲むのに対し、ミジンベニハゼは近海で主に巻貝の貝殻や空き瓶や空き缶なども利用して棲家にします。
イメージ的にはタヌキとアライグマとくらい”生態”が違うかもしれません。
そんなミジンベニハゼは近年では大阪湾・東京湾での採取報告があります!
※キイロサンゴハゼ【2021年7月 撮影地 奄美/倉崎海岸 水深5m】
タコ漁が盛んな地域では漁で仕掛けるタコつぼに入ってしまっていて水揚げされることがありますし、地引網の空き缶や瓶の中に居ることも。
今回は急な話でしたが、縁があってその流れで入手することが叶いました!
体長3㎝くらいの若いペアです。
そもそも彼等には水温25℃では高いくらいなので水槽用のクーラー等が必要になりそうです。
到着した海水は37‰水温20℃でした。今までの環境は全く情報が無く分からないのですが塩分濃度は高過ぎるので収容する水槽の飼育水から点滴スタイルで90分位かけて水合わせをしました。
元気そうです♪
スチロールの箱に中にハゼたちの足場的な意味合いで小さな貝殻が1つ入れてありました。
単独飼育になってしまったオドリハゼをヤシャハゼ水槽に一旦移ってもらい、オドリハゼが居た水槽へ。
終始オスは貝殻を独占していて、メスは徘徊というヒモ野郎状態!?
一瞬見ただけではキイロサンゴハゼとホント遜色ないです(笑)
オマケの貝殻ではペアの棲家としては狭すぎるので、とりあえずVP40のエルボーを沈めてみたらメスは即入居!
それを見ていた貝殻から見ていたオスは用心深いのか約10分経ってからエルボーへIN!
エルボーは半透明のものへ交換する事と、予備的にサザエなどの巻貝の貝殻を探しておきます。
これから水温が本格的に上昇する季節を迎えるので小型水槽用のクーラー、あるいは15年ぶり気化熱で下げるファンでも用意しようかと思います。
なんせ、このペアを関西の老舗ショップでまともに買うとスパスラ―タのホールが買えるほどの金額ですからVIP待遇しないと(笑)
単なる興味本位ですが、いつか産卵させてみたいと密かに思っています。
※ハゼたちが水槽環境に慣れてきたらエメラルドグリーンの眼球を撮影してみます!