ようやくこの日を迎えることが出来ました!
今の水槽をセットしたのが2012年7月初旬。
当初、自分自身で掲げた目標はサンゴを5年間継続飼育する。という事でした。
"長期飼育を目指す"と言ったところでサンゴの寿命を前提にすると、どんなサンゴを何年飼えたらその定義になるのかは種類により違いがあるだろうし、閉鎖的な水槽環境下では人工海水を筆頭にあらゆる機材類へ依存する飼育になるので予期せぬ事態はつきもので現実には曖昧なワードだなと個人的には思います。 そんな想いもあって、まずは5年を目指す!と。
さて、今回は2012年9月1日に入海させたSPSが丸5年を経過した記念に記します。
あの日は忘れもしない土曜日でした。
バイクで某店に行くと誰かが飼育を辞めて持ち込まれたサンゴ達がいました。すでにいくつか売れており残り物だった5つを入手。
あの頃はサンゴの状態は芳しくはなくとも何でも種類は問わず欲しかったので安く買えて良かった♪くらいしか正直思っていませんでした(笑)
それが全部揃って丸5年!6年目に突入です。
①ショウガ(ベージュ系のグリーンポリプ)
(2012年9月1日)
※この当時のライティングはMT250(コーラルグロー)とスーパークール(アクアブルー散光)
※この撮影アングルだけ縦横逆でスイマセン(汗
光が当たっていなかったと思われるところは白くて何となく貧弱な姿で地味な色でした。
(2015年7月)
(2017年9月1日)
過去の画像はオレンジフィルムを持っていない頃なので、直近の画像のとは色差補正が出来ないのがアレですが現在は全体がオレンジ色っぽくポリプのグリーンはそこそこ目立ち大きくなりました。写っていない下半分も健在で横幅20㎝以上になり左側に見切れているピンクショウガと接触し、じつは繋がっています。
②ハナヤサイ
(2012年9月1日)
隙間が白いのを通り越しすでにロック化しているのがわかるでしょうか。
(2014年7月)
隙間部分は完全復活し少しずつ伸びて明るい色彩に。この頃はデコライトで遊んでいましたが入海時に比べたら色は悪くないかなと思います。
(2017年9月1日)
残念なことに1/3を過去の不調時で失い小さくなり中央が歯抜けに。入海時のように復活するのは難しいかもしれないです。
今もこのハナヤサイにパンダダルマハゼが棲んでおり現状はむしろそちらの役目が重要なんです。
周辺のサンゴを優先にした照明設定かつ上部に水流ポンプ(MP10)のウエット部がありやや暗いので色はまぁそれなりの許容範囲と妥協しています。
③ピンクショウガ
(2012年9月1日)
ショウガも根元と奥側は真っ白でした。
(2014年7月)
当時、電球色のデコライトを試していた頃で簡単にピンク色が強くなりました。
(2017年9月1日)
現状は上にサンプからリターンの(スピンストリーム)排水口があるため影ができ暗いのが難アリです。丸い形状から縦長になっているのもその影響かもしれません。色はどちらかと言えばピンクではなくパープル系に近い雰囲気がありますが、ピンクよりもこの色の方が気に入っています。
④ユビ系グリーン(右)
(2012年9月1日に撮影した画像が見つからず同年10月頃)
当時は横も高さも3㎝四方くらいのとても小さいサイズでした。大きさで察するとブリードだったのか⁉
土台は最初から付いていませんでした。
(2015年7月)
この時点で3年経ちました。分岐点が細かくなってますが、3年でもあまり大きくはなっていないですね。
(2017年9月1日)
なぜか、この2年のほうが伸張率が目覚ましい気がします。
細く長く伸びてもはやユビなのか疑わしいシルエットですね。ユビは図鑑によるとオヤユビ、ナカユビ、コユビ、ツツユビなどといくつにも分類されているようですし。現在の高さは約7㎝位。
色はオーソドックスですが蛍光感は強く生命力の強さすら感じる色をしています。
⑤ユビ系茶色
(2012年9月1日)
これは5つの中で状態が一番ひどかったんですよ。色は激渋茶で(笑)
ちょっと分かりにくいですが左後方とその隣の左側面が白骨化してしまっているのがお分かりでしょうか。根元も完全に白くなっていて・・・ 普通は買わないでしょう?普通は(笑)
(2014年9月)
色はベージュ系になり歪ですが伸びてきました。根元も白い所は完全に埋まりました。
(2017年9月1日)
ちょっと周辺が地味な色彩で分かりにくいですが、かなり大きくなり高さは最長部で16㎝位になりました。
やはり細くて一見ユビ系に見えにくいかなと。上手く写っていませんが先端の成長点はまだ伸びそう。
写真だと対象物との比較が無いので大きさが伝わりくいですね。
それぞれに思い入れがありますが、この5つ全てが1つも落伍せずこの日を迎えることが出来たという点が満足しています。もしもこの中で1つだけしか生き残れてないとしたら5年飼育はただの偶然という気がしていました。
このサンゴ達で引き続き長期飼育を目指していきたい!だなんて大げさな事は言わないでおこうと思います。おそらくこのサンゴたちは誰が飼っていても普通に育ったでしょう。自分のスキルではないと思いました。なぜならこの日を迎えるまでに死なせたサンゴの方が多いからです。
それと言わずにいましたがこの機に告白しますと、これらを手放した前飼育者さん、もうこの趣味事体をキッパリ止めているのかもしれませんがいつかどこかで現状の成長をお伝えできる日が来ないかなという密かな夢を持っていたりもします。(空想ですが前飼育者さんは5年前の8月31日に賃貸物件のお住まいから引越しをするタイミングで手放したのだと思っています)
前飼育者さん水槽で数年飼育していたらと考えると、水槽飼育でもうじき通算10年になるのもいるのか!?
どなたかは存じませんが前飼育者さんにいつか近況を伝えるためにブログ継続のモチベーションへ昇華させ引き続き、惰性で飼育を続けられたらと思う最近の心境です。
ちなみに上の画像のディスク&オレンジマメスナは来月で丸10年です(笑)
というわけで久々の更新となりましたが、以上5年サンゴレポートでした。