見逃していた映画「PERFECT DAYS」が近所のシネコンで復活上映されたので観に行ってきました。
アカデミー賞直前だからかもしれませんね。
何だろうなこの多幸感は。
心揺さぶられるような強さはない。
淡々としているが染み渡ってくるような幸せな気持ち。
監督の演出、役所広司の演技が見事すぎるからなんでしょう。
役所広司の小さな笑顔が心に残ります。
迷子になっちゃったお子さんを見送るとき、
いつもの浅草のお店で一息ついてるとき、
石川さゆりのスナックで一杯やってるとき、
昼食をとる神社の境内で木漏れ日を見上げるとき、
なんであんな柔らかな小さな笑顔ができるんでしょう。
竹ぼうきの音からの出発前の缶コーヒー、BGMはクラシックロック、ソウル。
主人公にはルーティンがあって劇中何度も描かれます。
正確でループするかのよう、
その中で休みの日石川さゆりの店に飲み行くときだけ腕時計するってのが好きだなぁ。
ドキュメンタリーのようなリアルなタッチもあるのだけれど、ある意味至極のファンタジーだと思いました。
素晴らしい映画に出会えました。
劇中でも使われタイトルの由来にもなっているルー・リードの「Perfect Day」。