映画で食事シーンがあると食欲そそられることがよくあります。
アカデミー賞発表が近いからでしょうか、CSで「ゴッドファーザー」シリーズが最近よく放送されています。
この時期の定番ですね。
イタリア系の人たちを描いた映画は食事シーンが多いです。
イタリア系のアイデンティティを表す描写なんでしょうね。
「ゴッドファーザーPARTⅡ」、若き日のヴィトー・コルレオーネをロバート・デ・ニーロが演じています。
ヴィトー宅での食事シーン。
ヴィトーの片腕となるクレメンザの若き日をブルーノ・カービーが演じてます。
パスタをスプーン使ってくるくる巻いてから食べるクレメンザ。
初めて見たのは何十年前だったか、
「さすが本場イタリア人の食べ方だ」
と訳知り顔で納得してました。
パスタというかスパゲッティはスプーンを使って食べるのが正しいマナー。
何十年か前まで当たり前のように言われていたと思います。
中学だったか高校だったかマナー教室を兼ねた食事会が学校の行事でありました。
そのときも「スプーンを使って食べるのが正しい」とマナーの講師の方から習った気がします。
スプーン使うのが正しいと刷り込まれていたんですが、
「イタリアでスプーン使って食べるの子どもしかやらないよ」
とどなたかに教えられ驚愕。
「今まで信じていた俺のバカバカバカ! 馬鹿野郎!」
と思った次第です。
子どもさんはフォークでうまく巻くことができないのでスプーンで補助。
クレメンザがスプーン使って食べてるのは「マナーがあまり良くない稚拙な食べ方」を表すための演出だったと気づきました。
後々マフィアになるチンピラさんだから粗暴さを際立たせるためなんでしょうねきっと。
日本のヤクザ映画でも行儀の悪い食事シーンとかありますが、そういうのと一緒だと。
マナーのことはさておき、
「ゴッドファーザー」シリーズを見るとパスタ食べたくなります。
イタリア系の人たちが出ている映画の食事シーン見ると総じて食欲そそられます。
先週CSで東映実録映画「県警対組織暴力」が放送されました。
これまた名作。
ある意味「仁義なき戦い」シリーズ以上に好きな作品です。
菅原文太演じるヤクザと仲が良すぎる刑事と、梅宮辰夫演じる真面目エリート路線のキャリア刑事の軋轢が描かれています。
二人は事あるごとに揉めます。
ある夜の警察署のシーン。
夜食がカレー。
菅原文太と梅宮辰夫は捜査方法を巡ってこの夜も揉めます。
梅宮辰夫が食べてるカレー皿をぶっ飛ばして抗議する菅原文太。
無残にも壁にカレーが。
これがまた昔懐かしの黄色いカレーなんすよ~。
「うわ~もったいない!」
カレーが無残な様になってることに憤ってしまう私。
カレーには物語を追う感覚とは別の感覚が働くのかもしれません。
「県警対組織暴力」見てスイッチが入ったのか、翌日カレー食べてしまいました。
もちろんぶちまけることはなく、行儀よく食べました。