史上最高の入場! 新日本vsUWF | ミスター・プロレス・アワー

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最近プロレス中継をネット見られる機会が増えましたが、残念なのは入場曲の差し替え。

ソフト化と同じく二次使用となるネット中継は差し替えられることが多いです。

テレビ放送だとテレビ局が使用料を包括的に支払っているので会場で流した音源をそのまま流すことができます。

 

新日本プロレスワールドなどネット配信は過去の名勝負を多数配信しておりますが、権利の関係で入場曲の差し替え、入場シーンそのもののカットなどが当たり前です。

入場テーマ曲好きとしては寂しくなります。

 

テレ朝チャンネルの新日本プロレス、ジータスの全日本プロレスの過去の名勝負番組をやっておりますが、これと思った試合は必ず録画しております。入場から丸々見られますからね~。

 

 

36年前の今頃、1986年3月26日東京体育館で行われた新日本vsUWF軍団の5vs5イリミネーションマッチ。

旧・東京体育館でラストのプロレス興行。

 

この試合の入場が神がかってました。

 

新日本、UWFの選手が一人ずつ入場。

これが当時斬新でした。

個別入場って当時は一般的じゃないというかほとんどなかったんじゃないかなぁ。

まず10人が戦うイリミネーション・マッチ自体が前例がなかったすからね。

 

山崎一夫、星野勘太郎、高田伸彦、上田馬之助、木戸修、木村健悟の順で交互に入場していき、 藤原喜明が「ワルキューレの騎行」で入場すると会場のボルテージが上がる!

 

そのあと藤波辰巳が「マッチョ・ドラゴン」で入場。

「マッチョ・ドラゴン」はやっぱり力抜けちゃうなぁ。

藤波はやっぱり「ドラゴン・スープレックス」のほうがいいです。

 

藤波がリングインするくらいで大「猪木コール」が鳴り響く!

 

ですが、

 

UWFの大将前田日明がキャメルの「Captured」で入場すると一転「前田」コール。

 

 

この曲を前田の入場テーマ曲に選んだ人は天才だと思います。

 

 

このイリミネーションマッチ、選手が入場する際にケロちゃんが選手紹介のコールをしてたんですが、前田入場のあと猪木さんの入場時の東京体育館の歓声がすごすぎる!

 それまで聞き取れていたケロちゃんのコールがまったく聞き取れない。

 

「にひゃく…ぱうんど…ア…ニオ猪…!!!」

 

ケロちゃんの選手紹介が超大音量の「イノキー! イノキー!」の大猪木コールに完全にかき消される!

これすごいです。

 

 

猪木さんの入場を実況する古館アナがまた最高です。

 

 

「そして会場が割れんばかり!

 

11,640人のファンが一つになった!

 

ドッーというざわめきの中をアントニオ猪木が入ってまいりました!

 

猪木に対する惜しみない声援!

 

会場内、この巨大な会場内が割れんばかりだ!

 

さあアントニオ猪木がリング内をうかがった!」

 

 

 

これ以上ない名調子。

 

 

古たっつぁんの「11,640人のファンが一つになった!」のタイミングで猪木さんが花道に姿を現すと、今じゃダメでしょうがファンの方がパッーと紙吹雪をかける。

 

当時若手の片山明が先導し、ブラック・キャットと当時若手の蝶野正洋が左右を固め入場。

 

猪木さんは何やら呟きながら花道を進む。

何て言ってたのかわかりませんがすごい気合が入ってるのがわかる。

勝手に「しゃーしゃー、オラ!」とかアフレコしたくなっちゃう。

 

この入場シーンとろけるほどが格好いいです!

 

 

「ワルキューレの騎行」で入場する藤原も「Captured」で入場する前田もしびれるんですが猪木さんが最後全部持ってっちゃいます。

 

色気が違うんだよな~猪木さん。

 

「炎のファイター」のイントロのパーカッションで全てを変えちゃいますよね。

そこに古たっつぁんの実況が重なるとさらに芸術的になる。

 

新日本vsUWFのイリミネーションマッチ、試合そのものも良いですが入場シーンあってこそです。

新日本プロレスワールドだと試合は全編見られるかも。

でもこの試合は入場シーンあってこそです!

CSのテレ朝チャンネルでまた再放送してほしいです。