翌日。
夫が失踪してから3日目。
息子の決意は叶いませんでした。
念の為、警察署に子供も会うことが出来るのか確認したところ未成年のお子さんは…ちょっと…難しいです。とのことだった。
まだ調査中の為、葬儀の時のようにきれいな状態にはなっておらず、顔色も悪く…亡くなり方もあって普通の状態ではありませんので…お子さんが対面するのはご遺体引き取りの時の方が良いかと思われます。
そうなんだ…。
そう言われると更に恐怖心が増してしまう。
それでも、私は夫に会いに行かなければ。
たとえ土壇場で見れない、となってしまったとしても。
行かなかったことを後悔したくはないから。
それに…確認したらパパじゃないかもしれない。
「違います、夫じゃありません」って…。
自宅から遠く離れた場所の警察署に向かった。
道中、車内に流れる音楽に涙が止まらなかった。
良く聞いて好きだった曲も、懐かしい曲も、全部全部夫との思い出。
辛くて、苦しくて、たまらなかった。
パパに会いたい…
↓↓ライオンハートのカップリング曲「オレンジ」が車内に流れていました。