あゝ、日本語補習授業校! | アイビーリーグ4校に合格しました(旧・米国公立校からアイビーリーグ4校に合格)

アイビーリーグ4校に合格しました(旧・米国公立校からアイビーリーグ4校に合格)

米国公立学区育ちの日本人生徒が、アイビーリーグ4校(イエール・プリンストン・コロンビア・ペンシルベニア)に合格しました。
子育ての備忘録も兼ね、親子で歩んだ合格までの軌跡を、アメリカの大学合格に必要な情報と共に、随時アップしていきます。

いつもお読み頂き、ありがとうございますラブラブ

さて先日の記事の最後に「おすすめの本をご紹介します」と書かせて頂きましたが、一部、確認している箇所がありまして、アップを見合わせております(既に先日のブログの該当箇所は変更済み)。

というわけで、今回は別の話題を・・・。

 

今日の話題!は、日本語補習授業校。ご存知でない方のために、ざっくりとした説明を。

日本語補習授業校(以下、補習校と表記)とは、日本国外に居住している子供を対象に、週末の週一回、日本の教科書を用い、日本語で国語や算数などの授業を受けることのできる学校のことです。通学するかどうかは「任意」です。児童生徒は平日、地元の現地校に通います(そこが全日制の日本人学校と違うところ)。

 

さてこの補習校が、日本国外に在住しながら、日本在住のお子さん達と同じ教科書を使い、同程度の内容を学ぶことができるという、非常に恵まれた学問の場であることに、議論の余地はありません。

いずれ日本に帰国するお子さん方にとっては、日本の学校の生活習慣を学ぶ場としても、特に重要でしょう。

 

ではこの優れた学び舎である補習校、「アメリカの大学、しかもエリート校を目指す」観点からは、どのように位置づけることができるでしょうか?

←このブログが、そもそも「公立学区からアメリカのエリート校に、どうすれば合格できるか」的位置づけではじまったので、とがった問題提起ですみませんあせるおしゃれ系アメリカ生活ブログキラキラなら、「補習校でポトラック!~みんなでお花見~」というように、ステキに表現できるのですが。

 

結論から言えば、うちの場合、補習校に在籍したことは、大正解!!でした。特に小学部。

(補習校からかなり離れた場所に自宅があったので、通学は大変でしたが、通う価値はありました音譜)。

「話す・聞く・書く」という日本語能力が身につくという基本路線以外に、アメリカの名門校合格対策としても、様々なメリットがありました。大きく分けて3つあるので、以下、お伝えしていきます。

 

理由①・・・勉強「体力」が身につく。

現地校が公立のエレメンタリースクールの場合、宿題はあまり出ないのが一般的です。でても、せいぜいプリントが2,3枚汗そんな具合なので、学校でちょろっとやってしまって、終わり。でも以前お伝えしたように、ミドルの7年生くらいから、急激に授業内容が難しくなり、宿題も増加。ハイスクールになると、課外活動で帰宅時間が遅くなるのに、膨大な量の宿題が出ます。特にアメリカのエリート校を目指す場合、ハイスクール1年目の9年生で、主要科目は全てHonors、場合によってはAP classを取っていますから、授業の予習や課題のために、寝るまで毎日数時間は勉強しなくてはならないのです。

(寝るのは早くて夜の11:30過ぎ汗)。

詳しくはこちらをご覧ください⇒高校生は眠れない…

こんな具合なので、数時間勉強し続けることができるという勉強「体力」がなければ、たとえ素質的には高い能力があったとしても、高いIQだったとしても、他の生徒に勉強量で負け、良い結果を残せませんあせる

 

でも補習校に通っていると、小学部の時から、自宅で毎日「音読&漢字の練習」をします

問題集などの学習も含めると、7歳くらいから、小一時間は机に向かうことになる。

これ、大きいです!勉強は習慣化さえしてしまえば、本人はそれほど負担を感じません。

自分で机に向かうようになります。

端で見ている親も、イライラせずにすみますビックリマーク

毎日学習することが「朝起きて歯磨きするくらいの、ルーティーンワーク」になりさえすれば、OK。

その習慣は、アメリカの過酷な大学入試プロセスにおいても、大いに役立ちます~ビックリマーク

うちの子(ミニムーミン)の場合も、補習校のための学習を日々続けることを通じ、学習全般に対する基本習慣ができあがったように思いますね。

まさに鉄は熱いうちに打てメラメラ

 

ちなみに習慣ができあがると、近所のお友達が「遊ぼ音譜」とやってきても、勉強中は「後で行くね。今、ジャパニーズスクールの勉強してるから、無理。」ときちんと断ってました。

いつ何をするべきなのかという「判断力」、そして楽しいことがあっても我慢し、必要があれば断るという「断る力」などを、小さいうちに身につけることができ、良かったと思います。

また「勉強しておかないと、漢字テストの時、苦労するのは自分」という因果関係を、小さな頃から自覚できたことも、ミニムーミンの学校生活全般に大きな良い影響を与えたんじゃないかな、と。

 

補習校と「アメリカエリート校合格」、一見直接のつながりはないようにも見えますが、工夫次第で、補習校は、志望大学側に「自分」を理解してもらうための、重要な礎になるのでは。

補習校に今、ご縁があるのであれば、たとえ日本への帰国予定がなかったとしても、前向きに補習校という存在を活用したいものですね音譜

漢字テスト勉強を毎日20分、ひたすら続ける根性が、MITにつながる道になるかもしれませんウインクウインク

 

*もっとも、補習校に「通うべきか通わざるべきか」は、それぞれのご家庭の判断次第だと思ってます。

私も在米17年なので、今まで、様々な方からこの件に関し、相談を受けました。そしていつも「ご夫婦の間で、子供を行かせるかどうかで喧嘩になるんだったら、やめた方がいいかも。家内安全が一番よ。」とお答えしています。日本語の習得も大事ですが、そのために家庭内で不協和音が生じてしまうのであれば、本末転倒。補習校に関しては、それぞれの「家族像」にあった活用法が望ましいと思っています。

 

長くなったので、理由②と③については、次回ご案内させていただきますねニコニコニコニコキラキラ

補習校で培ったことを、どのように「アメリカエリート校」に伝えたのか、そのあたりを具体的に綴っていこうと思います。音譜