ファンブログ❤ 紫式部に恋をして<二十八>源氏物語・和歌・横笛(よこぶえ) | みそらの日日是好日 ‪‪ᵕ̈* ニチニチコレコウジツᵕ̈*

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2020年春...
1998年生まれの長男は
東京で社会人に。
2000年生まれの長女は
うどん県で女子大生。
これから わたし時間を楽しむぞ!!(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛








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紫式部に恋をして


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三十七帖横笛

早くも柏木の一周忌が来る。

源氏は柏木の不義密通の罪を今も決して許してはいないが、その一方で、何かにつけ前途有為な若者の死を惜しむ気持もある。

源氏も夕霧も追善供養を心をこめて営んだ。

朱雀院は女三の宮と女二の宮との二人の皇女の相次ぐ不幸に耐えて、山で仏道一筋に修行しようとする。

それでも偏愛している女三の宮へは便りを欠かさない。

女三の宮の許で成長していく薫は、春、朱雀院が送ってきた筍をつかみ、それをよだれを垂らしてかじったりする。

源氏はその愛らしさに思わず抱きあげ、感慨無量のものがある。

夕霧は律儀に女二の宮の一条の宮邸を見舞いつづけている。

その年の秋、夕霧はまた一条の宮邸を訪ねる。

自分の邸は子供が多くなりいつでも乱雑を極め、騒がしいのに、一条の宮邸は、ひっそりとして上品な雰囲気に包まれている。

夕霧は庭の秋草にも虫の音にもしみじみ心惹かれる。

そんな夕暮、柏木の遺品の和琴があるので思わず引き寄せて少し掻き鳴らす。

応対はいつも母御息所がして、夕霧は女二の宮の顔も姿もまだ見ないが次第に恋しさがつのっている。

この夜は夕霧が琵琶をとって「想夫恋」を弾くと、御簾の奥で女二の宮も控え目に、ほんの少し和琴を弾き合奏した。

御息所もこんな風流は、故人も許すだろうと言い、柏木の愛用していた笛を形見として夕霧に贈る。

その夜夕霧は夢に柏木の亡霊を見る。
夢の柏木は、
「その笛はあなたが持つ筋のものではない。
ほかに伝授したい者がいる」
と告げる。

妻の雲居の雁は、この頃とみに浮かれ歩きの多くなった夕霧に対して不信を抱いている。

噂に、行き先は女二の宮のところだと聞いて嫉妬していた。

あれほど純な幼い恋を育てて、ようやく結ばれたふたりなのに、子沢山の結婚生活の日常の忙しさにかまけて、雲居の雁はすっかり所帯じみているし、夫を構わなくもなっていた。

翌日、夕霧は六条の院を訪れ、源氏に昨夜の女二の宮との「想夫恋」の合奏のことまで話し、もらった横笛を見せる。

ついでに気にかかっていた柏木の遺言も伝える。

この日、夕霧はそこで明石の女御の子供たちと遊んでいる薫を見て、柏木に似ていることを発見し、自分の疑惑が当たっていたことを直感していた。

源氏は曖昧な言葉で柏木の遺言に心当たりがないふりをし、笛は自分が預かっておくと言って取りあげてしまった。

源氏四十九歳、夕霧二十八歳、薫二歳の時のことである。

三歳の三の宮(後の匂宮)が夕霧に甘えてまつわりつく有り様は、三の宮の可愛らしいやんちゃぶりが活写されていて、思わずほほ笑みたくなる。

紫式部は幼い子供を書くと、いつでも特に筆が冴えかえる。
源氏物語 巻七
瀬戸内寂聴  訳 引用








出家は夫婦の離別

❝源氏の正妻であった三の宮の出家とは…
薫を育てながらの出家…
源氏との婚姻関係は…
どんな状態だったのだろうか。。。
よくわかりませんでしたが、こちらを読んで
少しわかった気がします❞

壱やブログより⇑⇓

出家は婚姻関係においてどのように扱われただろうか。

女三の宮の受戒は、その妻としての立場を考えるうえできわめて重要。

いわゆる出家には幾つかの異なった容態があり、婚姻との関係もそれにしたがって差がある。

出家して寺に入り僧籍に移されるような本格的出家の場合は、俗人としての本貫(本籍)を離れる定めなので、
おのずから離婚となるであろう。

その場合はとくに問題はないが、はっきりしないのは在家で戒を受ける場合である。

出産や病気平癒のために戒を受ける場合、その後もまったく日時生活に影響しない事例もある。

しかしまた、夫婦の関係が絶えたことをうかがわせる事例もある。

では、女三宮の場合はどうだろうか。

柏木との子である男児誕生後も、源氏は女三宮の出家の願いを許さなかった。

だか、女三宮の婚主(女の保護者)の立場にある朱雀院は、女三宮の悲嘆を聞いて西山の寺から下りてくるとき、すでに娘を源氏から引き離す覚悟をしていた。

病に苦しむこの機会に出家させれば、夫婦仲を恨んで出家したという世間の物笑いにならずにすむ、それが娘のためだと、朱雀院は女三宮を出家させることを思い決めていたのである。

婚主である朱雀院はそのように考え、源氏の承諾を得ぬままに父親が出家を断行せしめた。

朱雀院にとって女三宮の出家はたんに世間をごまかす手段にすぎない。

目的は娘と源氏を引き離すことである。

婚姻関係において婚主の判断は重い。

女(妻)の出家そのものが、夫との婚姻関係の解消を意味することがあるのは、前述したとおりだが、女三宮の場合は、さらに婚主である父親の意志が加わる。

夫である源氏自身も続きは書かれていないが、この女三宮の出家により婚姻関係は解消されたと見なしてよいであろう。

源氏の正妻の座はふたたび空席になったのである。

柏木巻で出家した女三宮は、源氏の世間的な思惑もあり、そのまま六条院に住んでいる。

二年後の鈴虫巻では、朱雀院が三条の宮へ移住を勧めているが、源氏は自分が生きている間は身近で世話したいといって応じない。

しかし源氏もまた三条の宮を増築し、蔵に財物等を持ち込んでいるので、女三宮を三条の宮に移す心づもりはしている。

それからそう遠くない頃には移ったのかもしれないが、いつ移ったのか、はっきりしない。

源氏の死後、匂兵部卿巻では「入道の宮は三条の宮におはします」とある。
源氏物語の結婚
工藤重矩著 引用





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