”ファンブログ❤ 紫式部に恋をして<二十五>源氏物語・和歌・若菜上(わかなじょう) | みそらの日日是好日 ‪‪ᵕ̈* ニチニチコレコウジツᵕ̈*

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2020年春...
1998年生まれの長男は
東京で社会人に。
2000年生まれの長女は
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これから わたし時間を楽しむぞ!!(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛









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紫式部に恋をして

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壱やブログ
若菜下が24日日曜日本日
更新されました。
出遅れてしまいました😅


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近日中に
更新します。
宜しくお願いします(⑅˘̤ ᵕ˘̤)*♡*









三十四帖若菜上

「若菜」上は、源氏三十九歳から四十一歳の春までの話である。

朱雀院は六条の院へ御幸した後、病が重くなり、かねての願望だった出家を遂げようとする。

その際唯一の心残りは、偏愛している女三の宮の将来であった。

まだ十三、四歳の女三の宮を立派に後見してくれる頼りになる男と結婚させたいと切望する。

「若菜」の書き出しはこの女三の宮の婿選びから始まり、朱雀院の親心の迷いが描かれる。

候補者としては、蛍兵部卿の宮、夕霧、柏木なども考えられるが、結局、一番頼もしいのは源氏だということになり、朱雀院は源氏に女三の宮の降嫁を申し込む。

源氏は一応辞退するつもりだったが、亡き藤壺の中宮の姪にあたるということとその若さに心が動かぬでもない。

女三の宮の裳着の式をすまし、出家した朱雀院を見舞った時、源氏は断り切れないという形で、ついにその結婚を承諾する。

朱雀院四十二歳、源氏三十九歳の年の暮れであった。

翌日それを源氏から打ち明けられた紫の上は青天の霹靂で動揺するが、表面はさりげなく装い、その思いがけない運命を受け入れる。

しかしこの時から紫の上の源氏への全き信頼は失われ、深い苦悩が始まる。

年が明け、源氏四十歳の賀を祝って、誰よりも早く玉鬘が若菜を献じ、賀宴を主催した。

若菜は、十二種の春の菜をいい、賀にそれを料理したものを食べると若返るとされていた。

この日、源氏が詠んだ、

若葉さす野辺の小松を引き連れて
もとの岩根を祈る今日かな
玉鬘
若葉の萌える野辺の小松のような
幼い子たちを引き連れて
育ての親の千歳の栄えを
祈る今日のめでたさよ
小松原末のよはひに引かれてや
野辺の若菜も年をつむべき
源氏
野の小松のような孫たちの
末永い寿命よ
それにあやかり野辺の若菜のわたしも
長生きすることだろう

壱やブログより
という歌が題名になった。

玉鬘は髭黒との間に、年子の男の子を二人生み、すっかり左大将の北の方として収まっていた。

二月十日過ぎ、女三の宮が六条の院に降嫁してきた。

女三の宮のあまりの幼稚さに源氏は失望し、紫の上の魅力に改めて強く引かれる。

しかし夫婦の溝は埋めることが出来ず、紫の上は独り寝の袖を涙で濡らすことも多い。

朧月夜の君は朱雀院の出家の時、自分も出家しようとするが院に許されず、院が西山の寺へ入った後、里のもと右大臣邸に帰っていた。

源氏はそこを訪ねて行き、朧月夜は心弱く、拒みきれず、再び源氏との甘美な密会を重ねることになる。

そのことを察知しても、男女の愛に絶望している紫の上は、もはや嫉妬さえしない。

夏、懐妊した明石の女御が、六条の院に里下がりしてくる。

紫の上は自分から進んで女三の宮と対面する。

女三の宮はただ無邪気に、やさしい紫の上に好意を持つ。

冬に入り、紫の上、秋好む中宮、冷泉帝の命による夕霧主催でと、次々源氏の四十の賀の祝宴が行われる。

翌年三月、明石の女御は東宮の男子を出産した。
明石の地でその慶事の報を受けた明石の入道は、年来の宿願を果たしたという喜びと、そこに至るまでの切々たる心情を長い手紙で伝えてきて、それにはもう深く山に入って足跡をくらまし、世間との交わりに永の別れを告げている。

その入道の最後の手紙で、入道が見た不思議な夢に予言された自分ら母子の、今の運命を明石の君は知る。

入道の妻の尼君は、娘の出世のため、夫と生き別れになった上、ついにこの世で会えなくなった悲しさを、娘の明石の君に訴えて泣く。

源氏もこの手紙を見て感動して涙をもよおすが、それにつけても、明石の姫君を育てた紫の上の恩を忘れてはならないと女御にさとす。

明石の君は紫の上を絶讃する源氏の言葉を聞きながら、自分がこれまで隠忍自重してへりくだってきたのよかったのだと思う。

三月末のうららかな日、六条の院で蹴鞠の会があり、
蹴鞠の得意な柏木も参加した。

その夕暮、女三の宮の住む寝殿の前の階きざはしで、夕霧と柏木が休んでいた時、女三の宮の飼っている唐猫が奥から走り出て来て、その拍子に御簾に紐をひっかけたので御簾の端がめくれ上がってしまい、奥に立っていた女三の宮の姿を、二人は垣間見てしまった。

夕霧はそんな不用心な女三の宮をはしたないと思ったが、柏木は前から憧れ結婚を望んでいて、まだあきらめきれず、将来源氏が出家でもしたらとまで考えていたので、この偶然の垣間見を、恋の報われるしるしかと、無上の幸運に思い、恋の気持ちが益々燃え上がってくる。

柏木は源氏が表面だけを取りつくろい、実は紫の上ばかりを前にもまして愛して、女三の宮がないがしろにされているという噂などを聞き、いっそう女三の宮に同情していた。

女三の宮の乳母の娘の小侍従に自分の思いを訴えた手紙をいつも渡して、女三の宮への取りつぎをせがんでいた。

小侍従は、柏木が女三の宮を見たあとに書いた手紙を女三の宮に見せてしまった。

女三の宮は不用意な姿を柏木に見られたことより(垣間見された場面)それが源氏に知れたらと、おびえてしまう。

物語は波乱の予兆を見せながら、下の帖へと移る。
源氏物語 巻六
瀬戸内寂聴 訳 引用





女三宮を迎える紫の上の立場


源氏は女三宮の後見を承諾した後も、そのことを紫の上になかなか言い出せないでいたが、ある雪の日、これまでの事これからの事を語り合う。

そこで源氏は、朱雀院の依頼をやむを得ず承引したことを告げ、「あなたにとってはこれまでと変わることはまったくないでしょうから、隔て心をもたないでください。あの御方にとってこそ気の毒なことでしょうが、そちらも不体裁にならぬようもてなそうと思います。どちらも穏やかにお過ごしくだされば嬉しいのですが」というと、紫の上は意外にも「お可哀想なことのようですね。隔て心など思いつきもしません」
と言い、続けて次のようにいう。

「めざましく、かくては、など咎めらるまじくは、心やすくても侍りなむを、かの母女御ざまにても、疎からず思し数まへてむや」と卑下し給ふを、

訳「目障りにも、こんな女がいては、などとお見咎めでないようでしたら、安心していられるのですが。あの方の母女御のご縁ということででも、嫌わずに人数の中に入れて欲しいですね」と、卑下なさるのを、

紫の上は自分の置かれている立場をよくわかっている。

だから、女三宮に対してどういう振る舞いをしなければならないかも理解している。それが右の(上の)言葉である。

「めざまし」は目上の者が、目下の者を、こしゃくな、と思う感情である。

実は紫の上が明石の君にこの語を用いていた。

今度は紫の上が女三宮からその語を用いられることを覚悟しなければならない。

紫の上の言葉を、語り手は「卑下し給ふ」というがもはや紫の上にはそれ以外の対応は許されない。

紫の上は心中で、空から降ってきたようなことで逃れようがないのだし、二人の心から起こった懸想でもないし、防ぎようもないことなのだから、愚かしく思い悩んでいると思われるような様子(をこがましく思ひむすぼほるるさま)を世間には漏らさないようにしよう。

これを聞けば、きっと継母(父親王式部卿宮の北の方)がそれ見たことかと喜ぶだろうと、健気にも堪える覚悟を決めている。

「をこがまし」は、道化じみているさま、物笑いになるような愚かなさまの意。

つまり、源氏と三宮とが結婚したからと言って、それに対して紫の上が悩み鬱屈している様子を示せば、妾でしかない紫の上の分際を越えた僭越せんえつな行為として、世間は紫の上を愚かな勘違い女だと笑うということなのである。

紫の上は、朝顔の姫君との一件が終わって後は、天皇から輦車の勅許を賜るほどになった我が身を過信してしまった。その反省を、

今はさりともとのみ我が身を思ひあがり、うらなくて過ぐしける世の、人笑へならむことを、下には思ひ続け給へど、いとおいらかにのみもてなし給へり。

訳 もういくらなんでも他の女との結婚はないだろうと我が身を自惚れて、安心して過ごしてきたことが、これで世間の物笑いになるだろうと、内心では、お思い続けなされているが、見た目にはとてもおっとりと振舞っていらっしゃる。

と描く。
紫の上が法的には「妻」ではなく「妾」にすぎなかったことを、源氏はいつでも誰とでも正式な再婚ができる状態だったことを、作者はまず紫の上自身に思い出させ、深く自覚させた。

新しい人間関係がここから動き出す。
源氏物語の結婚
平安朝の婚姻制度と恋愛譚
工藤重矩 著 引用







源氏物語と京都
六條院へ出かけよう
監修 五島邦治 編集風俗博物館より








次回、若菜下もたくさんの物語が詰まっています。。。

壱やブログ 本日更新の若菜下より...この猫ちゃん
ブサカワにゃんこ

お楽しみに...






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若菜上は
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おさらい編は
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みそらブログ前記事は
こちら
悲劇のクライマックスへ
☟☟☟
長くなりました。
いつも、ありがとうございます。

瀬戸内寂聴さんの源氏物語 巻六は
若菜上下で、一冊となっています。
クライマックスとまで言われていますが
本当に内容が濃い。

次回、若菜下は かなりなボリューム。

うまく、まとめられるといいな。

壱やブログの若菜下は、圧巻でした。
是非、ご覧下さい。

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読んでくださった皆様、ありがとうございました。

素敵な日曜の夜を。