紫式部に恋をして
源氏物語<第一部>
おさらい特別版






桐壺きりつぼの巻
母・桐壺更衣の死。
時に光源氏三歳。九年後元服。
帚木ははきぎの巻
「雨夜の品定め」空蝉の存在を知る
空蝉うつせみの巻
源氏は碁を打つ空蝉を垣間見る
寝静まる頃、忍び込むが気配を感じた
空蝉は着物を脱ぎ捨て逃げさる
巻名の由来。
夕顔ゆうがおの巻
六条辺りに住む女性。六条御息所を
訪れようとする際、五条のある家に
咲く夕顔の花をきっかけに
その家の女主人「夕顔」と知り合う
若紫わかむらさきの巻
北山の聖(ひじり)を訪ねたまたま
山中の庵で美しく、また恋慕う藤壺に
似た少女「若紫」を発見する
のちの妻。紫の上。
末摘花すえつむはなの巻
常陸宮の姫君。赤鼻の姫、醜い姫。

紅葉賀もみじのがの巻
桐壺帝の行幸、青海波(せいがいは)を
舞う源氏の姿に複雑な思いの藤壺は
翌年源氏に似た皇子を出産する。
花宴はなのえんの巻
桜の咲き匂う紫宸殿で花の宴が催され
詩作や舞で源氏は人々に感動を与える
弘徽殿の細殿で「朧月夜に似るものぞなき
と歌を口ずさむ女性「朧月夜」と遭遇
一夜を共にし、扇を交換して別れる
源氏が須磨明石に流れるきっかけ。
あおいの巻
六条御息所葵の上との「車争い」
六条御息所はあ葵の上の車に散々な目にあう
その後、生霊となり懐妊中の葵の上に祟る
夕霧を産んだ後、葵の上は亡くなる
賢木さかきの巻
九月の六条御息所の伊勢下向の話を
かわきりに十一月の桐壺院の崩御
翌年十二月の藤壺の出家と続き、
右大臣一党が権勢を掌握し、巻末では
朧月夜との密会を右大臣に発見される
花散里はなちるさとの巻
源氏の麗景殿女御邸訪問と彼女との
贈答を主にした短い話
須磨すまの巻
京を離れ、須磨へ退去した光源氏
わびしい籠居(ろうきょ)生活に、
寂寥(せきりょう)の思いを深める

明石あかしの巻
明石に移り住み、明石の君
契りを結ぶ光源氏。
やがて召喚の宣旨(せんじ)が下がり
帰京する
澪標みおつくしの巻
不義の子・冷泉帝の即位と
明石の姫君の誕生。住吉参詣で
光源氏と出会った、明石の君の苦悩
蓬生よもぎうの巻
困窮に耐えながら、
光源氏を待つ末摘花荒れ果てた
邸で、久しぶりの再会をはたす
関谷せきやの巻
逢坂の関で、再会を果たした
光源氏空蝉歌により
心を通わせるも、空蝉は出家する
絵合えあわせの巻
冷泉帝の寵愛をめぐる、華麗なる絵合
須磨の日記により、光源氏勝利する
松風まつかぜの巻
二条東院が落成し、花散里が移り住む
明石の君明石の姫君
大堰(おおい)の邸へ移住する

薄雲うすぐもの巻
明石の姫君は、二条院に引き取られる
藤壺が亡くなり、
冷泉帝は出生の秘密を知る
朝顔あさがおの巻
光源氏の求愛を拒み続ける
朝顔の姫君。紫の上の不安
少女おとめの巻
夕霧雲居雁の引き裂かれた
幼い恋。四季折々の町を配した
理想郷・六条院の落成
玉鬘たまかずらの巻
これより玉鬘十帖。
ゆくえ知れずであった夕顔の遺児
玉鬘。求婚者から逃れて上京し
六条院へ。
初音はつねの巻
はじめての春を迎えた六条院。
光源氏は女君たちと新年の
挨拶をかわす。
胡蝶こちょうの巻
春たけなわの六条院で催された舟楽。
光源氏玉鬘に親しからぬ
想いを募らせる。
 
ほたるの巻
蛍の光に照らしだされた
玉鬘の美貌に心を奪われる
蛍兵部卿宮
常夏とこなつの巻
落胤(らくいん)の娘・近江の君を
引き取った内大臣の苦悩。
光源氏玉鬘への執心を深めていく
篝火かがりびの巻
篝火に立ち添う煙のように
絶えぬ想い。
野分のわきの巻
秋、激しい野分が六条院を襲う
夕霧紫の上を垣間見て、心を
奪われてしまう。
行幸みゆきの巻
玉鬘、冷泉帝の麗姿に、
尚侍(ないしのかみ)就任へ心動く
裳着で、父・内大臣と父娘の
対面を果たす。
藤袴ふじばかまの巻
出仕直前の玉鬘に、懸想文が
殺到する。
真木柱まきばしらの巻
強引に玉鬘を手に入れた髭黒右大将
北の方に火取の、灰を浴びせかけられる
梅枝うめがえの巻
梅の香る六条院、
光源氏は薫物合を催す
裏葉ふじうらはの巻
夕霧雲居雁は、念願叶い結婚する
明石の姫君が入内、光源氏
准太上天皇へ。

源氏物語  主要人物相関図  <第一部>
光源氏 
桐壺帝の秘蔵っ子、美貌と才能を
兼ね備えた貴公子、破格の人生。
波乱万丈の運命。
藤   壺  
桐壺帝の年若い妃。光源氏の初恋のは人
謎の美女。
頭中将  
左大臣の息子。光源氏の親友にして
最大のライバル、人情豊。
       紫    
光源氏の養女、後の愛妻。
オールマイティな優等生
弘徽殿太后  
桐壺帝の古き妃。光源氏の敵
独善的な激情家?

    葵    
光源氏の正妻。頭中将の姉妹
気位の高い箱入り娘

六条御息所
前の春宮(皇太子)の未亡人
光源氏の恋人、教養豊かな貴婦人

朧月夜  
弘徽殿太后の妹、光源氏の恋人
自分に正直な情熱家、

花散里
光源氏の妻の一人。心優しく
家事上手。

明石君
明石入道と尼君の一人無。
明石の中宮
光源氏と明石の君の娘。

明石の入道・尼君
秋好中宮
父は前東宮。母は六条御息所
朝顔の姫君
空蝉
衛門督(えもんのかみ)の娘
近江の君
頭中将の外腹の娘
女三の宮
朱雀院の第三皇女
母は先帝の姫君の藤壺女御
光源氏の正妻。
雲居雁
頭中将の外腹の娘。
夕霧の妻。
末摘花
故・常陸宮の娘。
別称。紅花。
玉鬘
撫子・(藤原瑠璃君)
頭中将と夕顔の娘
髭黒との間に三男二女をもうける

真木柱
髭黒と北の方の娘。
柏木
頭中将の息子
夕霧
光源氏の長男。
母は葵の上。雲居雁との間に
四男三女。
藤典侍との間に二男三女をもうける。
子だくさん。
朱雀院
桐壺帝の第一皇子。
光源氏の兄。母は弘徽殿太后。

式部卿宮
先帝の皇子で、藤壺の兄。
髭黒の北の方や。紫の上の父。
髭黒
右大臣の子。
承香殿女御の兄弟
蛍宮
桐壺帝の皇子。
朱雀院、光源氏の弟。
冷泉院
表向きは桐壺院の
第十皇子
実は光源氏と藤壺中宮との
不義の子