””ファンブログ❤ 紫式部に恋をして<二十四>源氏物語・和歌 藤裏葉(ふじうらは)の巻 | みそらの日日是好日 ‪‪ᵕ̈* ニチニチコレコウジツᵕ̈*

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2020年春...
1998年生まれの長男は
東京で社会人に。
2000年生まれの長女は
うどん県で女子大生。
これから わたし時間を楽しむぞ!!(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛





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紫式部に恋をして


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三十三帖藤裏葉ふじのうらば

内大臣邸の藤の花見の宴で、内大臣が口ずさんだ古歌の

春日さす藤の裏葉のうらとけて
君し思はば我も頼まむ

による題名である。
壱やブログより
内大臣は夕霧を中務の宮が婿に望んでいるという噂を聞き、やきもきする。

昔、自分が若いふたりの仲を生木をさくようにしたことを後悔し、何とか夕霧と雲居の雁との仲を修復しようと考えている。

大宮の三回忌に自分から折れて、夕霧の袖を引き、どうしてそう情つれなくするのか、自分の昔の罪は許してくれと言う。

内大臣として最大限の譲歩であった。

四月のはじめ、内大臣の藤の花の宴に夕霧は招かれた。
源氏は自分の衣服の立派なのを着せて行かせる。

夕霧は念入りのおしゃれをして、夕暮、相手が気を揉んでいる頃出かけてゆく。
夕霧の立派さと水際だった美貌は群を抜いていた。

その夜、夕霧は許され、柏木に案内されて雲居の雁の部屋に行く。
ふたりの恋は仲をさかれてからもう七年越しで、ようやく長い試練の果てに晴れて結ばれたのだった。
新婚の二人は幸福で申し分なかった。

四月二十日すぎ、いよいよ明石の姫君の入内となった。

明石の姫君入内の前、紫の上は上賀茂神社の祭神のご降臨を迎えるお祭りにゆき、その後葵祭の見物をする。

紫の上は、入内を機に明石の君を姫君の後見役として推薦した。

明石の君は 大堰で雪の日のお別れをして以来、同じ六条の院に住みながら、我が子をちらとも見ることを許されなかった。

漸く、実の母と娘は、宮中で共に暮らす幸運を得た。

紫の上と明石の君は、はじめて対面する。

二人とも相手の美しさと教養の深さに感動し、源氏が愛するのも無理がないと互いに認め合う。
二人の女はこれまでの怨みを流しあった。

源氏はすべての心配事が解決した今、出家の志を持つ。

来年の四十の賀の準備中、源氏は准太上天皇の地位に上る。

臣下としては考えられない最高の名誉である。
母の身分の低さゆえ皇族となれず「源」の性を与えらた皇子が自らの力と運により、今や皇族となったのである。

内大臣は 大政大臣に夕霧は中納言に上る。

夕霧と雲居の雁は、大宮の三条の邸を改修し、二人で移り住む。

十月二十日あまり、六条の院に、行幸があった。
朱雀院も同行し、またとない晴れ晴れしい盛儀となる。

今こそ、源氏の半生はここに大団円を迎える。
「桐壺」にはじまり、「藤裏葉」で生涯の一区切りとなり、この帖を第一部の終りとする。

源氏三十九歳、紫の上三十一歳、秋好中宮三十歳、明石の君三十歳、夕霧十八歳、雲居の雁二十歳、明石の姫君十一歳である。
源氏物語 巻巻
瀬戸内寂聴 訳 引用


『源氏物語』とうとう
桐壺から藤裏葉までの第一部が
完結...

源氏物語 第一部の最終巻である藤裏葉では
桐壺で語られた高麗人の不思議な観相___帝王の相があるが、その方向で見ると、乱れ憂うることがあるかもしれない、人臣として帝王の政治の補佐をする方向で見てみると、それも相が違う、という観相の謎が解き明かされる。

すなわち「光源氏の一代記の流れ」と「藤壺と冷泉帝を巡る流れ」が「太上天皇に准ふ御位」を賜るというかたちで合流し、結末を見る。

そして「紫のゆかりの流れ」では 両親の庇護もなく、正式な婚姻でもなく、子も生まれず、ひたすら源氏の愛のみに支えられ続けてきたあの北山の少女が、今は東宮に参入する明石の姫君の母親として付き添い、退出時には 輦車を許され 法的な妻(正妻)ではないにもかかわらず、正妻にもまさる社会的栄誉と幸福とを得る。

※輦車を用いて宮中に出入りするには勅許が必要であり
どこまで輦車で乗ったまま参入できるかにも定めがあった。
紫の上は天皇から大政大臣である光源氏の嫡妻同等のむしろ
それ以上の扱いを受けたのである。女御にも異ならぬ待遇で
輦車の勅許を賜るに至った。


源氏物語の結婚
工藤重矩著 引用





「紫の上は正妻だったのか」

紫の上は、一度は「正妻」と呼ぶべき高みに手がかかったということである。

「藤裏葉」巻、養女の明石の姫君が入内した時、紫の上は姫に付き添って三日を内裏で過ごした。

そして内裏から退出する時には 輦車が用意されるという待遇を受けた。

輦車には天皇の許しがないと乗れない。

紫の上は 姫君の母、光源氏の妻として、天皇からさえ認められたのだ。

その時彼女は、自分を正妻と思ったかもしれない。

それは慣習説からすれば、長年の苦労の末の到達だ。

法律説からすれば、結婚以来ありえなかった夢だ。

次回「若菜上」巻とは、その到達が凋落に転じ、夢が夢であったと思い知らされる。

失意の巻なのだ。

平安人の心で「源氏物語」を読む
山本淳子著 引用






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本日、壱やブログ、紫式部に恋をして【特別編】も
更新されました。☟☟☟

紫の君をたどる
上の源氏物語の結婚からと
平安人の心で「源氏物語」を読むの
紫の上についての一節を合わせて
どうぞ。






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今日も長くなりました。
ここまでお読みくださった方々、
本当にありがとうございます。

何とか壱ちゃんのブログを追いかけて
第一部完結。

すぐ日曜には 第二部がはじまる!!
頑張ってついてくよー。

今日更新された特別編には紫式部のルーツも
詳しくブログにされてます。
それがまた、導かれているかのように
寺院を訪れていて 凄いです。

ぜひ、🔗飛んでみてくださいね( ˶ˆ꒳ˆ˵ )


荒れ模様の旭川。
外は白いです。
積もりませんように...

またね〜
ドキドキドキドキドキドキ