皆さん!!
٩(*´︶`*)۶おはよ〜♬
十一月十四日木曜日



<特別編>

紫式部のルーツは
京都山科勧修寺にあり
真言宗山階派大本山

900年に醍醐天皇が母藤原胤子たねこ
の菩提を弔うため胤子の祖父である
宮道弥益(みやじいやます)の邸宅跡を
寺院としたのが始まりです

勧修寺南側に位置する「宮道神社」
主祭神は、日本武尊(やまとたける)
合祀されているのが藤原高藤宮道列子
列子は当時、玉の輿とされた

『今昔物語』に玉の輿伝説
伝えられています



藤原冬嗣の孫で藤原高藤という
人がいました。この高藤が鷹狩に
出掛けて嵐に遭い、道に迷いました
ふと見ると人家があります

雨宿りに立ち寄ると、そこに13歳か
14歳の列子(たまこ)という可愛いい
娘がいました

二人は一夜をすごし、高藤は結婚の
約束に刀を与えて帰りました
6年の歳月が流れました、
高藤が再びその家を訪れると、
美しく成長した娘(列子)と
自分によく似た女の子がいました
そばに自分によく似た子
その子が胤子(たねこ)醍醐天皇を産んだのです
紫式部のルーツを知りたくなった
そんな思いが偶然巡り会えた
JR山科駅前に観光案内の看板がある
その中に  紫式部ゆかりの寺院
勧修寺とあった
そこはなじみの寺院。びっくり




勧修寺は有名な寺院のような
飾り気はありませんが
質朴な雰囲気の中にどこか王朝の
典雅さが感じられ、それが何とも
言えない魅力となっています

隠れた桜や紅葉の名所であり
鷺の生息地としても有名な寺院です
古来の池には睡蓮、蓮も美しく咲きます

山科  勧修寺

山科  宮道神社






<源氏物語>
紫の上
藤壺の面影を宿す美少女

光源氏
若紫(紫の上)との出会い

北山の垣間見
雀を追う美少女若紫

後に光源氏の最愛の女性となる
若紫(紫の上)との出会いと、光源氏
運命を決定づける父帝の寵妃・藤壺
との禁断の恋が同時に語られる
時に若紫八歳の春であった






共寝はまだしてはいないが
そなたを愛おしく思われることだ
草の生い茂る武蔵野に置く露を
分けて行くことができないように
関係を深めて行くことができない
藤壺の宮様と血縁であるそなた

武蔵野の草と私をどのように
かこつけているのかが分からないので
もやもやしています
私はいったいどのような草の
ゆかりなのでしょうか


<若紫~花宴>
光源氏18歳~
紫の上  8歳~   
光源氏に出会い引き取られる
ひたすら可愛い存在

<葵>
光源氏22歳~
紫の上12歳~
光源氏と新枕


限りなく深い海の底に生える海松の
ように、豊かに成長してゆく黒髪は
わたしだけが見届けよう

千尋も深い愛情を誓われてもが
どうして分かりましょう
満ちたり干いたり定めない潮のような
あなたですものね

<賢木>
光源氏23歳~
紫の上13歳~
光源氏の妻になる
虚待されていた継子が玉の輿に乗る
という継子いじめ物語のヒロイン
光源氏は藤壺、朧月夜との関係に
うつつを抜かす、紫の上は影薄い

浅芽生に置く露のようにはかない
この世にあなたを置いてきたので
まわりから吹きつける世間の激しい
風を聞くにつけ、気がかりでなりません

風が吹くと真っ先に乱れて色変わりする
はかない浅芽生の露の上に
糸をかけてそれを頼りに生きている
蜘蛛のような私ですから

<須磨・明石>
光源氏26歳~
紫の上16歳~
使用人を統括し留守宅と財産を
しっかり守る傍ら、光源氏に衣類や
慰めの手紙を送り続け次第に
存在感が増してくる



<澪標>
光源氏28歳~
紫の上18歳~
光源氏、新たな妻を持たなくなる


あなたをお引き止めする
あちらの方がいらっしゃらないなら
明日帰ってくるあなたと思って
お待ちしましょうが


<朝顔>
光源氏32歳
紫の上22歳
光源氏、朝顔に求婚。
自分より社会的評価の高い朝顔への
求婚に苦悩する
氷の張った岩の間を流れる
遺水は流れかねていますが
空に澄む月の光は西に向かって
流れていきます。

<少女~藤裏葉>
光源氏33歳~
紫の上22歳~
六条院の女主人として
安定した生活を送る
あなたが心からお待ちの春の花々が
美しく咲くお庭は今は寂しいことでしょう
私の庭に咲くこの紅葉を
せめて風の便りとして
ご覧になってくださいまし

風に散る紅葉はいかにも
軽うございます
私たちの愛する春の情趣を岩根の松に
託しますのでご覧ください


薄い氷も解けた池の鏡のような
面には世にまたとない二人の影が
並んで映っています

一点の曇りもない池に
幾久しくここに住んで行く私たちの
影がはっきりと映っています


花園に舞う美しい蝶々でさえ
春の嫌いな貴女には醜く見えるでしょうよ
草の下で秋を待つ、松虫と同じ様にね

私にも蝶々の美しさに誘われて
春の御殿を訪れたい気持ちは有りますよ
ただし、十重二十重に
私をさえぎる小山や山吹の築山さえ
なければですが・・私がお嫌いなの?

<若菜上>
光源氏39歳~
紫の上29歳~
女三宮降嫁。紫の上の自制心によって
六条院の秩序が維持される

<若紫下>
光源氏47歳~
紫の上37歳~
紫の上発病。
六条院は火が消えたようになり
女三宮の密通事件が起きる

<御法>
光源氏51歳
紫の上41歳  逝去 
 光源氏は出家を決意する


  おくとみる ほどぞはかなき ともすれば
かぜにみだるゝ はぎのうわつゆ





中宮は、(紫の上)お手をお取りになられて
泣きながら御覧になると

本当に消えていく露のような感じがして
最期のときとお見えになるので

誦経(ずきょう)する僧を呼びに行く
使者たちが大勢騒ぎ出しました

以前にもこのようにして(亡くなってから)
息を吹き返しなさったという例に
(光源氏は)なぞられて、物の怪のしわざではと
お疑いになり、一晩中いろいろなことを
させなさいましたが、そのかいもなく

(紫の上は)夜が明けきる頃に
お亡くなりになりました