やがて空が死ぬ
見上げた空が
青いんだよ
驚いたねぇ
青い空なんか
見たこと
なかったからさぁ
へぇ~っ
てなもんで
目を細めちまったよ
眩くてねぇ
両の目
持ってかれると
思って
最初は
即座に
手で覆い隠したねぇ
っでも
恐る恐る
見れば見るほど
綺麗で
引き込まれてんだよねぇ
この世の物とは
思えない分けさぁ
いゃ~
冥土の土産にしちゃぁ
バチが当たるって
くらい
ありがたい
空なんだよねぇ
ホント
まさか
抽選に当たるとはねぇ
神様っつーもんは
いるんだねぇ
あんな凄い空が
昔は当たり前の様に
あったっつぅんだから
驚きだよねぇ
いゃぁ
一生の内にいっぺんは
見る価値が
あると思うよねぇ
あんたもさぁっ
今度
機会があったら
応募してみるといいよ
毎んちさ
こんな移ろはない
空ばっか見てちゃ
ぁ~
そりゃ
ダメでしょっ
何とか
当ててさっ
見に行きなよっ
人生観
変わるょ~
っ
ホントに!
…絵に描いた空が
美しく思えたとき
空の亡骸さえ
それさえ…
冬に雲
もくもくと
力強い入道雲は
なく
浅瀬を游ぐ
小魚のような
鱗雲もない
でも
澄み切った空に
宝石箱のような
雲を見つけたよ
立体的に
雲の影が際立って
そっと
開けて
中を覗きたく
なった
大嫌いな筈の
淋しい冬も
僕の
こころの扉を
そっと開けて
覗きたく
なったのかな
…
…