食べれるドングリ探し。マテバシイを求めて百年公園へ行く。 | 大工の休み時間

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三島建設の2代目大工が書く日記です。
大工成分は少なめです。

こんばんは。

1日かけてツマミドングリを探しました。

2代目大工の三島です。



前回食べたドングリ。

堅い殻に四苦八苦。ドングリをツマミに飲むヱビスプレミアムメルツェン。


堅い殻、小さい実。
食べるのに一苦労でした。

うーん。
もう少し食べやすいドングリだといいなぁ。



なにかあるかとスマホで検索。

するとマテバシイというドングリがあるそう。



ツブラジイと同じくアクが少ない。

なのに大粒。



ほほう。

これなら楽々じゃない!?




チマチマ剥くツブラジイとはオサラバ。



よーし。

ではそのマテバシイ。


食べてみようじゃないの!




さっそく次の日にお出かけ。

よく分からないからとりあえず近所へ。


次女と2人でマテバシイ探しに出発。

近くの公園、神社。

山すそを走り回る。



が、なかなか見つからない。





ふむむ。


やはり簡単ではないか。




どうしようかなぁ。





…とそんな時に長女が思い出す。




「お父さん、マテバシイってコレじゃない?」


取り出したのは以前作ったドングリ図鑑。


ドングリ工作&化石発掘。岐阜県博物館で子どもとワクワク体験。



おおぉ!

あった!


間違いない。

マテバシイです。

作ったのは百年公園にある岐阜県博物館。

公園内で拾ったモノだと言ってました。



ふふふ。

ついに尻尾を掴んだな。




いざ、マテバシイ探し。

今度はみんなで百年公園です〜。


公園北口から侵入。

むふふふ。


待ってろよマテバシイ。

美味しい酒のツマミにしてくれるわ!





むむっ。


さっそくドングリ発見!



ドングリ図鑑で調べる。

コレは……コナラか。


形もほっそり。

帽子の形も違います。




マテバシイはもう少し太っちょ。

そしてお尻が凹んでいるのが特徴。




図鑑を頼りにしばし散策。


でもマテバシイはありません。





うーん、どこなんだろうなぁ。


百年公園はとっても広い。

小山一つが全て公園。


野球場でビー玉を探すような感覚




なにか……ヒントはないのか。





とそんな時、遊歩道の看板を発見。

その地図に「ドングリ」の文字がある。



おお!


ココならあるんじゃないの!?




よーし。

次は山の遊歩道に突撃じゃ〜!



歩きだすとドングリだらけ。


こ、コレは!?

……アベマキだな。



ならばコレは!

……アラカシだな。



コナラ、アラカシ、栗、アベマキ。


山にあるのはこんなトコ。




は〜。


思ったより難易度高い。




うーん。


こうなったら最終手段。



ドングリ図鑑を作った岐阜県博物館。

そこの学芸員さんに聞くとします。

入館料を払う際に聞いてみる。

すると
「しばらくお待ちください。」
との返事。


おぉ。
思ったより大丈夫そう。


「ドングリの種類……ですか?」


と怪訝な顔しないか心配してました。

たまにそんな質問あるんですね。




しばらく館内をウロつく。

その後に休憩室でオヤツタイム。


すると職員さんがやってきて地図をくれました。





ここここ、コレは!!!


百年公園ドングリ地図!?

ええ!


こんなの作ってあるの!?




博物館ってこんな事もしてるんですね。


メチャクチャありがたいです。





では肝心のマテバシイ。


その木は……






ん?



この場所……




んん?



ここって……




え?




あああああああ……




マジか!

公園北口の西側!?



さっき公園に入ってきたトコ〜!!






そうなんです。

私が入ってきたのは北口。


でも東側の山沿いを歩きました。



マテバシイは北口だけど西側。




あ〜。


惜しかったんだなぁ。




でもせっかく払った入館料。


すぐ出るのももったいない。

1時間ほど館内を見学。



そしてついにマテバシイの木の元へ。

看板まで立ててある。


西側来てたらほんとすぐでした。

探しモノってこんなモンです。




それでも苦労の末のマテバシイ。

さっそくドングリ拾い。

時期はやや過ぎている。


でもいくつか残っているモノを見つけました。

お尻が凹んでいる形。


間違いない。


マテバシイ、ゲットだぜ!!




みんなで歓喜の舞。

朝から探し続けたマテバシイ。



夕方になってやっと見つけました。




ううう、嬉しい!




今までドングリなんて気にした事ありません。

でも探すとなるとこんなにも難しい。



ああ〜良かったなぁ。


岐阜県博物館の学芸員さんに感謝。

ドングリ地図、しかと役に立ちましたヨ。



でも手に入れたのはマテバシイだけでは無い。


生きたドングリの知識。

学芸員さんという存在。


そんな知恵や知識も一緒に持ち帰り、一日中楽しんだ食べられるドングリ「マテバシイ」探しだったのでした。









なおマテバシイは北口から南西にあるこの木。

名前を書いた看板ですぐに分かります。





そして衝撃の事実。

博物館の図書館で読んだドングリ図鑑。


ソレによると自生は九州沿岸部のみ。

地図にマテバシイ(植栽)とあったのはコレですね。

そもそも岐阜には自生していないんです。


なので百年公園も北口に3本あるのみ。



山には無いのでお気をつけ下さい〜。