変な作品なのだが、ぼくには大きな意味のある作品。若い頃、クロッキー教室に通いながらマンガを仕事にしようとただひたすら頑張っていた。やがてこの猫に象徴されるマンガにたどりつく。猫のあしあとは、そのままマンガにむかっていったいままでの僕の足跡。
不思議とマンガを仕事にできるかどうかと悩んだことはなかった。どんな作品を描くか、それだけをみつめていた。どんな作品があたるかとか、どうやったら有名になれるかなどは、どうでも良かった。自分はどんな作品を描けるのか、ただ自分の中をのぞきこんでいた。自分が描くべき世界とは……。
個展の準備をしながら、いままでの過去の作品を見つめ直しながら、その足跡を追いながら、あらためて思う。すきにすきなことを描いてきていると。
そして今、その足跡を逆にたどる。クロッキーへと帰って行くー。マンガは、ある意味、絵を記号化したものだ。自分の中でできあがってしまったその記号をつぶしていこうと思う。
新たな絵と新たな物語を、別々のジャンルとして追いかけてみる。来年のことだ。新たな出発。個展は、そのためのものになった。自分は何者なのか、何処から来て何処へ行こうとしているのか、個展の準備をしながらみつめなおせた。
個展に関しては、まだまだわからないことだらけで整理がついていないが、終わったらなにが残るのだろう。ある意味楽しみでもある。
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