(京山山頂 退役したF-104J戦闘機 2020年6月撮影)
前回「旧岡山スカイガーデンロープウェイ(京山ロープウェー) 登山道」に続き、今回は京山山頂の現在の様子です。
2007年に岡山スカイガーデン(前身 京山ロープウェー遊園)が閉園し、今年(2020年)で13年が経過。京山山頂は現在どのような姿になっているのでしょう。
まずは、遊園地時代の名残りを留める旧「スカイタワー」から見てみましょう。(^-^)
(京山ソーラー・グリーン・パーク)
遊園地の中心施設であった「スカイタワー」は「京山ソーラー・グリーン・パーク」(両備ホールディングス株式会社)と名を改め、葉物野菜の人工栽培研究施設となっています。
栽培コストの抑制や衛生的な人工栽培の研究がなされているようです。
遊園地の一番奥まった所には、退役した本物のF-104J戦闘機が遊園地時代と変わらず今も保存展示されています。
かつて国防の一翼を担っていた大切な軍用機ですので、ロープウェイ跡に登山道が整備されたのもあるいはこのF-104Jの存在があったからかも知れないですね。
F-104J 乗員 1名 全長 16.7m 全高 4.1m 全巾 6.7m
速度 マッハ2 航続距離 1670km エンジン 1基 出力 7170kg
航空自衛隊の主力戦闘機として採用され、1967年までに210機を装備した。同機は「最後の有人飛行機(*戦闘機)」とまでいわれデビューした。原型の初飛行は1954年。
航空機経歴
機体番号 76-8687号機
昭和42年2月5日製造 (三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場)
昭和42年3月25日 千歳基地(第2航空団)に配属
昭和57年3月25日 那覇基地(第83航空隊)に配属
昭和60年5月21日 用途廃止 (文中の*は筆者による)
北と南の空を守ってくれていたのですね。
以上、解説板です。
胴体頭部
胴体(画面左が頭部)。
交戦経験のない同機とはいえ、軍用機特有の生々しさが伝わってきますね。
後輪の格納室でしょうか。
そして、戦闘機のすぐ横には芝生広場がありましたが、13年ですっかり森に還っていました。
森の再生力はすごいですね。
アヒルさんの乗り物も、心なしかもの寂しげです。
こちらは、森に呑み込まれつつある「ジェットペアコースター」のレール。
観覧車やメリーゴーランドは撤去されましたが、ジェットコースターのレールは残されたままになっています。
危険なため立入禁止です。道路から撮影。
そして、スカイタワー横のウッドデッキ「パノラマテラス」も老朽化のため立入禁止です。
5つあった展望デッキの一部は立ち入ることができます。
生い茂った木々が視界を遮っていますが、東方向は眺望が残されています。
北東にはシティライトスタジアムの銀屋根が見えます。
東には29階建てのファミールタワープラザや操山が木々の間から見えます。
かつては遠く児島半島が見渡せたようですね。この案内板も森に沈もうとしていました。
山頂の見学も一通り終え、来た道を戻ることとします。
階段が苦手な方は、車道を歩いて下山する方法もあります。
閉園から13年、子供たちの夢の跡は元の森に還りつつありました。
森の再生力には改めて驚かされます。
最後に、F-104J戦闘機の地図のご案内です。(^-^)
(写真)岡山市北区 京山 2020年6月6日撮影
(参考資料) 「これが岡山スカイガーデンだ!」 (外部リンク)