四月下旬、比良山の東麓(滋賀県大津市)を歩きました。
萌黄色に染まる山肌や小川の土手は目にも鮮やかです。
春の季語に「山笑う」というのがあるそうです。
筆者の乏しいイマジネーション力では
「山が笑う」情景がどうも思い浮かびません。
山が笑うとはどのような様子をいうのだろう、
そんなことを思いながら歩きました。
雄大な比良の峰々を眺め歩いているうちに
ふとこんなことを思いました。
春山は、冬枯た広葉樹の木々から一斉に若葉が芽吹き、
山肌が膨らんだように見えます。
その様が、あたかも山が朗らかに笑っているように見えるのではないか。
まるで山自身が春の息吹を楽しんでいるかのようです。
冬の沈黙から解き放たれた山が笑う。
麓の棚田では田植えの準備が整い、
満開の八重桜が明るい彩りを添えていました。
(写真)滋賀県大津市木戸 2017.4.29 撮影
(撮影ポイントの位置情報) 1枚目 35.205988, 135.920710
2枚目 35.207139, 135.920659