山陽新幹線 トンネルドン(トンネル微気圧波) 不老山トンネル(岡山県備前市)
山陽新幹線 不老山トンネル西口(岡山県備前市伊部)でトンネルドン(トンネル微気圧波)を撮影しました。
通過した列車は、N700S系 のぞみ13号です。
トンネルドンとは、新幹線などの高速列車がトンネルに突入する際にトンネル内部の空気圧が急激に高まり、密度を高めた空気がトンネル"出口"で発生させる「ドン!」という発破音のことで、振動も伴うため、かつてはトンネル出口付近の民家の建具が揺れたり、窓ガラスが割れる被害も発生したそうです。
山陽新幹線は短いトンネルがいくつもあり、またトンネル出口付近には人家がある場合も多く、近隣住民にとっては深刻な環境(騒音・振動)問題だったということです。
その後、トンネルドンを低減する研究が進み、その方策の一つとして新幹線の先頭車両の形状が長細くなったことはよく知られた話しですね。

山陽新幹線 不老山トンネル西口の緩衝工(南側から撮影)
車両のみならずトンネルにも対策が進められ、その一つが「緩衝工」(金属製のフード、コンクリート製もあり)です。

不老山トンネル東口と人家
緩衝工とは、新幹線が高速でトンネルに突入する際に生じる空気の圧縮を低減し、トンネル出口で発生する発破音や振動を軽減するための構造物で、トンネル入口に設置されているものは出口近隣の住民に配慮したものです。
ちなみに、不老山トンネルは西口付近にも人家がありますので、東口にも同様に緩衝工が設置されています。

不老山トンネル東口の緩衝工
この記事を書くに当たり色々と下調べをするまで、筆者は緩衝工を防音フードだと思っていたのですが、微気圧波(発破音と振動)対策だと知りました。
発破音は、筆者が想像していたほど大きなものではなく、長年の研究成果を実感しました。
もっとも更に出口に近づけば相当な音量なのかも知れませんが、通常その位置に人家は存在しませんからね。
また、列車が通過したあと真っ暗なトンネル内部から何かの軋む音がしばらく聞こえ、少々不気味に感じたのが印象に残りました。
軋みはトンネル退出波の影響かも知れないですね。
動画撮影地点と不老山トンネルの地図。
不老山トンネルの長さは約440m。
16両編成の車両の長さが405mほどですから、それより少し長いですね。

山陽新幹線 不老山トンネル西口
動画撮影地の様子です。

沢山の注意看板が目に止まりました。
保線員さんの出入口もあります。

団子っ鼻の0系新幹線、時代を感じさせますね。
半ズボンをはいた少年も最近は見かけなくなりました。
立入禁止看板の「652K030M」は東京駅からこの地点までの営業キロですね。
最後に、新幹線の先頭車両は形状を変更するごとに大きな話題を呼び、新幹線大好き国民の一人としても次はどんな新幹線が登場するのか楽しみにしています。
(動画・写真)山陽新幹線 不老山トンネル 岡山県備前市伊部 2025年5月6日、7日撮影
(参考資料) Wikipedia 「トンネル微気圧波」
JR西日本「沿線環境に配慮した吸音型のトンネル緩衝工新設」
JR東日本「新しいトンネル緩衝工(ダクト付・軽量パネル型)の開発 (PDF)