高橋みさ子のブログ

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趣味のウォーキングを通して出逢った町や自然を
写真とともに楽しくご紹介しています。宜しくお願いします。

(盛り花 古木・アイリス・金魚草 備前焼水盤)

 

とある備前焼展にて出品者から「水盤に花を生けて欲しい」との依頼を受けましたので、盛り花を生けさせて頂きました。

 

姿の良い古木が手に入り、花材のメインに据えました。

 

背景の画像は一部加工してあります。ご了承下さい。

 

 

(盛り花 古木・アイリス 備前焼水盤)

 

花材の日持ちがあまり良くなかったので、会期中に2度花を入れ替えました。

 

古木とアイリス3本。

 

 

(備前焼水盤)

 

剣山隠しの小石は、備前市内の道端に転がっていたものを拾いました。

 

備前焼の色とよく似ていますね。

 

このような備前の石が風化し、枯れ葉などの有機物を含んで備前焼の粘土になるのでしょうね。

 

備前焼の持ち味は素朴な土味にあり、どんな花材でも馴染みの良い焼き物です。

 

 

(盛り花 古木・菊 備前焼水盤)

 

アイリスが咲かず仕舞いのまま短命に終わりましたので、今度は菊に入れ替えました。

 

菊は、茎についた小さな葉っぱを取り除く下処理をします。

 

 "菊のお掃除" と筆者は呼んでいますが、昔、東京で生け花を習っていた頃お稽古でよく菊のお掃除をしたことを思い出しました。

 

茎の線が出ると生け花らしくなりますね。

 

(写真) 令和6年度備前陶芸センター修了展  会期 2025年3月25日〜29日

     備前市役所1階ロビー

(生け花 小菊・チロリアンランプほか 備前焼花入)

 

ご近所のMさんが、ご自宅の庭で大切に育てた小菊とチロリアンランプを下さいましたので、備前焼の花入に生け合わせてみました。

 

 

 

提灯のような愛らしい花は、正式名称をアブチロン・チロリアンランプと言うそう。

 

ちょっと舌を噛みそうな名前ですね。(笑)

 

 

 

小菊は茎がグッと90度に曲がった野趣あふれる路地菊で、自然の風情が生け花に趣きを添えます。

 

(写真)生け花 備前焼花入 2025年12月1日撮影 

天津神社 花冠の狛犬(岡山県備前市)

 

2025年5月5日「春の備前焼フェアIN伊部」が「花と備前焼」をテーマにJR赤穂線 伊部(いんべ)駅界隈で開催され、大勢の来場者で賑わいました。

 

備前焼カップを使ったコーヒー飲み比べ、ろくろ体験、カキオコなどの出店、ふわふわドームなど家族で楽しめる催し物が盛り沢山。

 

窯元の店舗や伊部駅前は、子どもの日にちなみ花菖蒲を中心にユリやカーネーションなど色とりどりの花で飾られ、お祭りムードを盛り上げました。

 

 

そして、天津神社の狛犬さんも花冠でおめかしをして来訪者の皆さんをお出迎え。

 

その愛らしい姿に思わず足が止まりました。

 

天津神社 狛犬

 

いかつい風貌の阿形の狛犬さん(正確には "獅子" と言うそうですね)。

 

狛犬さんの「似合わねえじゃねーか」と言う心の声が聞こえて来そうですが、いえいえとってもお似合いですよ。

 

「万延二年」(1861年)の文字

 

天津神社の狛犬さんは江戸時代に制作された備前焼の狛犬さんで、西国街道を行き交う人々を見守るかのように長年この地に佇み、備前焼の里・伊部(いんべ)の人々に愛されるマスコット的存在です。

 

天津神社 花手水

 

さて、こちらはインスタでもお馴染みの花手水。

 

初めて実物を目にしましたが、想像以上に華やかで心惹かれました。

 

天津神社 花冠の狛犬さん

 

花々でおもてなしをする「春の備前焼フェアIN伊部」、来訪者の皆さんも備前焼の里を楽しんでお帰り下さったことと思います。

 

最後に、天津神社の地図のご案内です。

 

 

(写真)天津神社 岡山県備前市伊部627 2025年5月12日、13日撮影

山陽新幹線 トンネルドン(トンネル微気圧波) 不老山トンネル(岡山県備前市)

 

山陽新幹線 不老山トンネル西口(岡山県備前市伊部)でトンネルドン(トンネル微気圧波)を撮影しました。

 

通過した列車は、N700S系 のぞみ13号です。

 

トンネルドンとは、新幹線などの高速列車がトンネルに突入する際にトンネル内部の空気圧が急激に高まり、密度を高めた空気がトンネル"出口"で発生させる「ドン!」という発破音のことで、振動も伴うため、かつてはトンネル出口付近の民家の建具が揺れたり、窓ガラスが割れる被害も発生したそうです。

 

山陽新幹線は短いトンネルがいくつもあり、またトンネル出口付近には人家がある場合も多く、近隣住民にとっては深刻な環境(騒音・振動)問題だったということです。

 

その後、トンネルドンを低減する研究が進み、その方策の一つとして新幹線の先頭車両の形状が長細くなったことはよく知られた話しですね。

 

 

山陽新幹線 不老山トンネル西口の緩衝工(南側から撮影)

 

車両のみならずトンネルにも対策が進められ、その一つが「緩衝工」(金属製のフード、コンクリート製もあり)です。

 

 

不老山トンネル東口と人家

 

緩衝工とは、新幹線が高速でトンネルに突入する際に生じる空気の圧縮を低減し、トンネル出口で発生する発破音や振動を軽減するための構造物で、トンネル入口に設置されているものは出口近隣の住民に配慮したものです。

 

ちなみに、不老山トンネルは西口付近にも人家がありますので、東口にも同様に緩衝工が設置されています。

 

 

不老山トンネル東口の緩衝工

 

この記事を書くに当たり色々と下調べをするまで、筆者は緩衝工を防音フードだと思っていたのですが、微気圧波(発破音と振動)対策だと知りました。

 

発破音は、筆者が想像していたほど大きなものではなく、長年の研究成果を実感しました。

もっとも更に出口に近づけば相当な音量なのかも知れませんが、通常その位置に人家は存在しませんからね。

 

また、列車が通過したあと真っ暗なトンネル内部から何かの軋む音がしばらく聞こえ、少々不気味に感じたのが印象に残りました。

 

軋みはトンネル退出波の影響かも知れないですね。

 

 

 

動画撮影地点と不老山トンネルの地図。

 

不老山トンネルの長さは約440m。

 

16両編成の車両の長さが405mほどですから、それより少し長いですね。

 

 

山陽新幹線 不老山トンネル西口

 

動画撮影地の様子です。

 

 

 

沢山の注意看板が目に止まりました。

 

保線員さんの出入口もあります。

 

 

 

団子っ鼻の0系新幹線、時代を感じさせますね。

 

半ズボンをはいた少年も最近は見かけなくなりました。

 

立入禁止看板の「652K030M」は東京駅からこの地点までの営業キロですね。

 

最後に、新幹線の先頭車両は形状を変更するごとに大きな話題を呼び、新幹線大好き国民の一人としても次はどんな新幹線が登場するのか楽しみにしています。

 

(動画・写真)山陽新幹線 不老山トンネル 岡山県備前市伊部 2025年5月6日、7日撮影

(参考資料) Wikipedia  「トンネル微気圧波」    

       JR西日本「沿線環境に配慮した吸音型のトンネル緩衝工新設」

       JR東日本「新しいトンネル緩衝工(ダクト付・軽量パネル型)の開発 (PDF)

海揚がりを模した鶴首徳利 ラナンキュラス・シダ・細枝

 

長野の友人からラナンキュラスが届きましたので、シダ・細枝と一緒に鶴首徳利に生けてみました。

 

 

鶴首徳利は備前焼の粘土で成形したものを、珠洲焼(石川県珠洲市)の角窯で焼かれたものです。

 

鶴首徳利(高さ19.5cm  口径5.8cm)

 

青味を帯びた自然釉は、まるで緑青が吹いたような金属的な色合いをしています。

 

また、形(なり)は桃山時代の "海揚がり" を模しています。

 

海揚がり 火襷鶴首徳利(高さ19.8cm 口径5.8cm) 桃山時代

(出典 : 桂又三郎. 時代別古備前名品図録. 光美術工芸, 1973, p.155)

 

「時代別古備前名品図録」(桂又三郎 著)の海揚がり鶴首徳利の画像を引用させて頂きました。

 

桃山時代の鶴首徳利は、備前焼における美の一つの到達点に位置付けられます。

 

海揚がり備前焼とは、備前焼の生産地である現在の岡山県備前市伊部(いんべ)から消費地に海上輸送する途上、何らかの原因で船が沈没・転覆し、瀬戸内海の海底に長く沈んでいたものを、大正・昭和になって流通または学術研究の目的で引き揚げたものを言います。

 

海揚がりは、骨董的価値が高い室町時代、桃山時代、江戸時代の物で、完全な形で引き揚げられるものも多く、古備前ファンにとってはまさに垂涎の的であり、一方で備前焼の歴史を学術研究する立場からは第一級の貴重な歴史資料でもあり、海揚がり古備前は人間の欲望(高値で取引される)と純粋な学術資料という相反する二つの側面を持ち合わせます。

 

少々話しが脱線してしまいましたが、海揚がりは現代の備前焼作家にとって良き手本であり、特に桃山時代の鶴首徳利はその好例と言えましょう。

 

(写真)備前焼鶴首徳利 ラナンキュラス・シダ・細枝  2025年4月15日撮影