Next Generation Portable

ゲームに興味のない方はなんのこっちゃって話だが、1月27日に発表されたSONYの携帯ゲーム機のコードネームがNGP である。最初ネオジオポケットかと思っちゃったよ・・・っていうのはある程度お歳のゲーマーの共通の感想だろう。実質的にはPSPの後継機になるのであろうが、PSP2とならなかったことには次のような理由がありそうだ。


それはPSPで採用していたUMD(ユニバーサル・メディア・ディスクというMDみたいもの)というメディアを切り捨てたこと。PSPも最近はダウンロード販売もやっているのでそっちNGPでも走るようだが、UMDの資産は活用できなさそう。なんらかの救済策は望まれるだろうが、PS3でもPS2のソフトを結局切り捨てたように、あまり期待できない。NGPのメディアは新規のロムを採用するようで、それとダウンロードによる販売が併用されるようである。


NGPにはいくつかの他のゲーム機にはない特徴がある。その一つがドコモによる3G回線の提供(会話はできない)で、これによりネットワークでの他者とのプレイや様々なダウンロードが、どこでも(勿論アンテナが立つところでだが)可能になる。さらにダウンロード販売は、PSソフトの資産などを他のAndroid携帯端末にも提供するらしい。これは勿論、アプリのダウンロード販売で大きく水をあけられているiPhoneへの対抗という意味があるだろう。


もうひとつは前面のディスプレイのみならず、本体の後ろ側にもタッチパネルを搭載したことだ。つまり、ゲーム機を持っているときに「遊んでいる」指を活用し、今までと違った感覚の操作を可能にしている。SONY曰く「つかむ・押し出す」などが可能。これはiPhoneや任天堂DSへの対抗措置であろうが、個人的には一番気になる点である。


またこの時期での発表は、2月発売予定の任天堂3DS(裸眼で立体視可能)への牽制なんだろうけど、はっきり言ってまだ試作機っぽい(重量や価格も未発表)ので、ユーザはどっちを買えばいいのか迷うところ。ドコモ回線などのハードルを考えると、子供には買いにくいものなので、今のところは3DSが一般受けという意味ではリードしているかな。ただ、縮小傾向のゲーム市場が活性化するのはいいことかと。


ま、私はどっちも買うからいいんだけどw


ニンテンドー3DS アクアブルー/任天堂
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a disease not able to be cured

TOTOのベーシスト、マイク・ポーカロが筋委縮性側索硬化症(ALS)になってしまった。


TOTOといえば便器ではなく、Hold the line,99,Goodbye Elenore,Rosanna,Africaなどで有名な、名うてのスタジオミュージシャンが集まって結成されたバンド。高校時代から大好きで(ツイン・キーボードというロックでは珍しい編成が、高校時代組んでいたバンドと一致していた、アレンジが素敵だったなど)、度重なるヴォーカルの交代、ドラマーのジェフ・ポーカロの急死などを乗り越えてつい最近まで現役で活動していたのだが、2008年に活動休止を宣言。もうしばらくは見ることができないと思いきや、マイクの闘病支援のために再結成、なんと5月に来日まですることになった。


勿論速攻で横浜パシフィコのチケット予約。楽しみな半面、マイクのことを考えると複雑でもある。ALSは治療法がまだ確立されていない難病。発症からの進行も早く、3~5年で死亡する可能性が高い。


奇しくも5thアルバムIsolation 一作でクビになった2代目ヴォーカリスト、ファーギー・フレデリクセンも手術不能の癌を患っており、悲しい。彼にも頑張ってほしいものだ。


今回のコンサートでは、ヴォーカルは復帰した初代ヴォーカルのボビー・キンボールが抜け(彼はTOTOの活動休止後、Yesの一部メンバーと組んでYoso(Yes+TOTO)という冗談みたいなユニットをやっている。しかもファーストアルバムのタイトルがElements~要素 笑)、3代目ヴォーカリスト、ジョセフ・ウィリアムス(あの、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムスの息子)、ベースはマイクの代わりに売れっ子スタジオミュージシャンのネーサン・イーストという顔ぶれ。しかも最近はツアーに出たがらなかったデヴィッド・ペイチも、マイクの実弟スティーブ・ポーカロ(7枚目で脱退)も参加。


特にスティーブ・ポーカロは高校時代に一人!で行った武道館公演以来なのでとても楽しみ。彼はマイケル・ジャクソンのモンスターアルバム「スリラー」所収のヒューマン・ネイチャーの作者なので、かの曲も歌ってくれないかと淡い期待。


で、そのマイクであるが最近初のソロアルバムをリリースした。

ブラザリー・ラヴ/マイク・ポーカロ
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これは2002年にドイツで行われた兄ジェフ・ポーカロのトリビュートコンサートの音源に、後からバックグラウンドヴォーカルなどをオーバーダブしたもの。ロザーナやアフリカ、ボズ・スギャッグスのロウダウンや、知る人ぞ知るE Minor Shuffleといったインストも収録している。


TOTOのベースは初代のデヴィッド・ハンゲイトの方が好きなのでマイクのベースはそんなに意識していなかったのだが、TOTOのライブDVDやこのアルバムを聞いて彼の良さを再認識した。スタジオのものより動いていたり、洒落たおかずをはさんでいたり、それが出しゃばらずに音楽的に曲の中で消化されている。特にダブルストップ(ベースで和音)のセンスは抜群だと感じた。


タイトルはブラザリー・ラブ。このアルバムは兄ジェフのためのコンサート。今度は弟のスティーブが兄マイクのためにコンサート。泣かせるぜ、ポーカロ兄弟!


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コンピレーションアルバムっていうとトリビュートや企画物を指すことが多いけど、英語ではあくまで「選曲集」って意味で、いわゆるベストアルバムも含む概念。


昨今では珍しくなくなったけど、クラシックの世界ではまだそんなにメジャーではないだろう。あ、最近は初心者向けの「モーツァルトベスト100」とか「さみしい夜に合うクラシック100」なんて~のがあるか。


Hélène Grimaud (エレーヌ・グリモー)という女流ピアニストがいる。はっきり言って美人だ。割と最近好きになったピアニストなんだけど、そのきっかけが容姿だったことは否めない。10代から活躍し、容姿端麗、順風満帆の人生のように見えるが、何度もリストカットしたり天才ならではの苦悩が色々あったらしい。一方で野生の狼の保護活動を行うなどユニークな面も見せる。


もっともユニークなのが、最近の彼女のアルバムの構成である。DG移籍後初のアルバムCredoではあまり演奏されないベートーヴェンの合唱幻想曲(第九の元曲)を軸にベルトのクレドやその元曲となったバッハを、次はショパンとラフマニノフのソナタ2番をカップリングし、その選曲の妙を見せていたが、圧巻なのは直近3作。


Reflexionsではシューマンの協奏曲に妻クララ・シューマンの歌曲にブラームスのチェロソナタとラプソディー。ご存知のように、この3人は三角関係にあったとの噂がある。シューマンの末子は実はブラームスの子で、シューマンが最期に「僕は知っている・・・」と言ったとか言わないとか。まあそんな下世話な想像は置いておいて、この全く違った曲達がなんと自然に通して聴けることか。


Bach (邦題はバッハ・トランスクライブドとなっている)ではブゾーニの編曲版であるシャコンヌやラフマニノフの編曲のパルティータなどを軸に、その合間にバッハオリジナルの平均律を挟むという構成。つまりある意味バッハのトリビュートアルバムのようになっている。これがもう、彼女の描いた世界にグイグイと引き込まれる1時間。


最新作Resonancesではモーツァルト・ベルク・リストのソナタにバルトークの民族舞曲と、オーストリア・ハンガリー帝国の歴史と精神を辿る内容。ここまで来ると、このコンセプトは、生粋のアジア人の私には正直よくわからない(爆)んだけど、リストのロ短調ソナタは大好きなので愛聴している。ちなみに今年の来日ではこのCDと全く同じ曲目でコンサートを行っている。


クラシックのアルバムは、ショパンのバラード集だとかベートーヴェンのソナタ集のようにカタログ的に収録されていることが多く、それはそれでいいのだけど、こういったアーティストのコンセプトで選曲してあるアルバムもいいものだ。古くはホロヴィッツ のアルバムなんかがそうで、複数の作曲家の作品が並ぶアルバムは、まるで彼のコンサートに行ったような気分にさせてくれるものであった。グリモーほどコンセプチュアルじゃないけど。


特にバッハはオススメです。


バッハ・トランスクライブド/グリモー(エレーヌ)
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Resonance/Helene Grimaud
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クレド/グリモー(エレーヌ)
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リフレクション/グリモー(エレーヌ)
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