坂東太郎利根川-諏訪峡 | カヌーイストなラガーマン

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以上を徒然なるままに書いています。

これは昨年の八月下旬の話です。

 

大歩危でとんでもない経験をした僕は、素人だけでは川くだりは無理なんじゃないかと思い、

 

          詳細はこちら→  http://blogs.yahoo.co.jp/tomo0331osaka/8232172.html

 

大歩危体験と誰か一緒にやってくれないかという趣旨のメールを、知り合いに一斉に送信しました。

 

大概の返信内容は 危険だから気をつけなさい、

 

奥さん妊娠してるんだから無理しないように、という内容がほとんどであった。

 

(当たり前だと思います。)

 

そんな中に一通のメールに釘ざしになってしまった。

 

‘台風で増水中の小歩危以外なら案内しますよ’

 

へっ なんだ?

 

その返信者は学生時代のラグビーチームの後輩で、同時にカヌーをしていたA山だった。
 
当時はカヌーには全く興味がなく、あいつカヌーの練習行くくらいだったらこっちの練習来いよ。 

 

何がカヌーだよ。 ってな感じに思っていたくらいであった。

 

 またラグビー初心者にしてはセンスがあり、いつもいいタックルをしていたやつだった。

 

早速 彼の携帯に電話して話をしてみたところ、

 

学生時代には日本中の川という川に行きまくっていた。

 

大歩危、小歩危、諏訪峡、ほほいのホイだったらしい。

 

おそろしい奴がいるもんだ。 そういえば、ラグビーでも何の恐怖も感じてなさそうだった。 

 

そらそうだわな。


 

時を同じくして何気なく、ある深夜番組を見ていた。

 

その番組の中の企画で なにわ突撃隊という企画がある。

 

文字通りいろんな企画に突撃するのだが、

 

ある企画で激流を体一つでくだっていこう というのがあった。

 

ハイドロスピードというカッパクラブさんが企画しているツアーだった。

 

 

その番組の中では数名が激流をくだっていくのだが、翻弄されながら、叫びながら、

 

雪解けの諏訪峡をハァハァゼィゼイしながらも、

 

ツアーが終了した際にはもうろうとしていた芸人の様を放映していた。


 

番組を見終わってからは、僕もこれしてみたいなぁと思いながらも、

 

でも関東で遠いから無理かなと思ってた矢先に、仕事上で上京することになった。

 

で、件の後輩 A山に電話してハイドロスピードのツアーに参加しようと誘い、早速申し込んだ。

 

仕事は金曜日だったので、その日はホテルに泊まり、翌日の土曜日の朝に新宿で待ち合わせをし、

 

彼の車で 群馬県水上町へ。

 

車内でいろんな話をしたのだが、その中で驚いたことに、

 

最近彼は安価な二人乗り用のゴムボートを○ンキホーテで買った(3千円だか4千円だかで)ので

 

それで今日は諏訪峡をくだりましょう。と言うのだ。

 

その際の僕らの会話です。


 

はっ ばかじゃねぇか 何言ってんの できるわけないじゃん。(僕)

 

大丈夫ですよ。 パドルも空気入れもセットで買ってますから。(A山)

 

いやいやいや そういう意味じゃないだろ。
えっ セットでその値段? おいおいおい 死ぬって まじで。(僕)

 

大丈夫ですよ(A山の口癖 これを言ってるときが一番危ない)(A山)

 

何が? 冗談きついよ。 今日は温泉入って、テント設営してBBQしながら語ろうよ。
明日ツアーに参加するんだし。(僕)

 

わかりました。 まぁ様子みましょう。(A山)

 

はい.....(僕)(こいつ本当に○菱○京○FJ銀行の行員なのか、大丈夫か、この銀行)

 

そんなこんなで水上町に到着。適当なところで野営キャンプをはり、ちょっと散歩でもと思い、

 

諏訪峡沿いに遊歩道があるので、川の様相をみながら少し歩きました。

 

全然大丈夫ですよ!水、全くないじゃないですか。とろとろですよ。くだりましょう (A山)

 

水ないって言ってもあの諏訪峡だぞ 危ないって。無理だよ。 いやだよ。(僕)

 

大丈夫ですよ。(A山)

 

わかりました、A山さん。 じゃあ瀞場で少し練習させてください。(僕)

 

しょうがない、いいですよ。(A山)

 

(もうどっちが先輩でどっちが後輩かわかりません。まぁあんまり気にしないんですが。)

 

で そのゴムボートに空気を入れていきました。 

 

なんとも頼りないボートです。すぐに破けそうです。 

 

パドルもすぐに折れそうです。 エアポンプだけは立派でした。

 

ライフジャケットとヘルメットは彼のを借りました。

 

もちろん彼は何にもしない。 野生児ですから。

 

静水での練習中、やはりパドルはバキっと音をして真っ二つに、

 

もう一つのパドルもすぐに折れてしまいました。 やっぱり...。

 

でも彼は行く気まんまんで、パドルが折れていてもゲラゲラ笑いながらスタートです。

 

パドルはもはやシングルパドルでカナディアンカヌーのようになってしまいました。

 

この先には竜ガ瀬、ショットガン、メガウォッシュ という瀬があると川地図に書いておりました。

 

なんとも優しくないナイスな名前じゃないですか。

 

さすがに西の大歩危、東の諏訪峡なだけあります。 

 

確かに水量は少なかったのですが、やたら恐ろしいです。

 

もう夕方だし、雨は降ってくるし、

 

大丈夫だろうか。

 

なんとか竜ガ瀬は無事通過しました。

 

後輩のA山くんは後ろでゲラゲラ笑っておりました。

 

しかし 次のショットガン、メガウォッシュでは僕だけポーテージ。

 

彼は一人果敢に立ち向かい、難なくクリアでした。 とてもかっこよかったです。

 

あのメガウォッシュでのパドルさばきは見事でした。

 

どうやって瀬や水の流れをよんでるのかと聞いてみたところ、‘かん です。’の一言。

 

なんにも学べません。

 

その後は温泉に浸かり、近くのスーパーで買出しをしBBQを楽しみ、野営キャンプで過ごしました。

 

次の日のメインであったはずのハイドロスピードがもう全く恐ろしくなくなってたのが

 

残念でなりません。

 

まぁ前日に変な経験をしたのと、ハイシーズンでラフトボートの多かったのと

 

水量が少なかったで仕方がありません。

 

 しかしガイドをしていただいたのは アドベンチャーレーサーの横山峰弘さんでした。

 

ちょっと感動しましたので一緒に写真を撮っていただきました。(左側、 右側は後輩A山)

 

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/51/6b/tomo0331osaka/folder/799824/img_799824_8783889_0?1150788848


 

ツアーが終了し、源泉かけながしの温泉に入り、関越道にて東京に戻り、

 

東京駅までA山に送ってもらい新幹線にて新大阪まで戻ってきました。

 

その夜はぐっすりと眠ったことはいうまでもありません。