今回は、前回の続きです。
前回の内容を見られていない方は、
コチラから先にご覧下さいね!
初めての方はコチラ
2軒分の台風被害の状況
実際にご自宅へ謝罪に伺い、被害状況のヒアリングをしました。
一軒は、車の側面に小傷がついた程度らしく被害が小さかったのですが、もう一軒はかなり大きな被害が出ていました。
- 高級車のフロントガラス
- 軽自動車のフロントガラス
- 家の窓ガラス
が無惨な状況になっていました。
先方は、
と言い始めました。
夫は、それを聞き
と言いました。
横でそのやり取りを聞きながら、
自然災害だからうちに非は無いのになんでそんな事言うのー!!
そんなお金一体どこから出すのよ!!
と心の中で叫んでいました。
さすがに、先方のいる前でそんな事は言えないので、家に戻るなり夫を咎めましたが
夫は
と言いました。
と、余計にモヤモヤしました。
そもそも
夫は休職中で
収入の減ってる我が家
その状況が分かっているなら、その場であんなこと言えないはず、、、
むしろ、先方に
我が家の状況を知ってほしい!!
と思った程です。
なんでお金のない時にこんなにお金が出ていくことばかり起こるのか!!
そして、精神疾患を抱えた夫にストレスを与えるような事件ばかり起こるの!!
こんな面倒なやり取り、また病状悪化するじゃん!!
本当に、このときばかりはイヤになりました。
全部投げ出して実家に帰りたい!!
と強く思いました。
サポート側の心が折れかけた瞬間
この頃の私の状況はこんな感じでした。
- 家事
- ダブルワーク
- 夫の薬の管理
- 夫の病院の付き沿い
- 夫の病状に合わせた対応
本業とは別にやっていたダブルワークは、軽作業で乳製品の仕分けやピッキングの仕事をしていました。
牛乳やヨーグルトが大量に入った箱を運ぶのは、かなりの体力を使います。
しかも、御局さんの存在がまた厄介で人間関係にも頭を悩ませていました。
頑張っても頑張っても報われない。
状況は追い込まれる一方。
こんなに頑張っているのになんで悪いことばかり起こるのか
自分の中で張りつめていた糸がプツンと切れて、一気に落ち込みました。
そして、長引く悪天候、、、
ますます気分は落ち込み、夫に優しくする余裕もなくなり、次第に夫の病気を恨みました。
もう仕事もしたくない!!
家を売り払って私は楽になりたい!!
自暴自棄になり、もう何もかもがどうでもよくなってしまいました。
タイミングよく母からの電話
ちょうどその頃、母親が心配して電話をかけてきました。
電話に出たものの、話す気力もなく口から出るのは
溜息まじりの
疲れた
という言葉ばかり
力のない声で今の感情を全て母親に吐き出しました。
母親はアドバイスをするわけでもなく、ただジッと話を聞いてくれました。
一通り話した後に母親が優しい声で
と一言だけ言いました。
最初は正直
大丈夫って一体何が大丈夫なの?
と思いましたが、なぜか妙にその一言が心に残りました。
今の気持ちを全て吐き出せたのが良かったのか、私の心に少し変化が現れました。
母はどんな自分でも丸ごと受け入れてくれる
私が最終的にどんな判断をしても反対しないでちゃんと支えてくれる
それならもう少しだけ踏ん張ってみよう
と、なぜが頑張る気力が湧いて来ました。
自分のことを本当に想って支えてくれる人の言葉は、たった一言でも救いになる
と感じる出来事でした。
双極性障害の夫との暮らし
今回の一件を通して改めて感じたのは
精神疾患の家族と一緒に暮らし支えていくには、自分の心に余裕がないと無理
ということです。
サポート側に余裕がないと、病気の相手を思いやる心が失われてしまいます。
そうなると病気への理解が薄れて、相手にキツく当たってしまいます。
よく精神疾患の方が、
家族が理解してくれない、、、
と呟いているのを見かけますが、
恐らく
サポート側のご家族に心の余裕がないから
だと思います。
サポート側が気持ちを吐き出せる場がないと、病気の本人にキツく当たってしまうのは仕方がないことだと思いました。
本人が働けないことで、収入を補う為にサポート側が仕事を増やす必要があり精神的にも肉体的にもしんどい
さらに、うつ症状だと病気の本人は何もできないので、家事は全部サポート側がやる事に、、、
本業+副業のダブルワークで疲れているのに、家のことも全部やるとなると、不満は貯まり、病気の本人に広い心で接することはできなくなります。
信頼できる周りの方に、今の自分の状況をしっかり伝えて、支えてもらえる環境を作って下さい。
今回、私は危うく共倒れしかけましたが、母のお陰で踏ん張れました。
支える側も支えてもらえる環境づくりがとても大事です。
さらに、これを読まれている方で、身近に精神疾患の家族をサポートしている方がいましたら、ぜひそのサポートしている方の話をよく聞いてあげて欲しいです。
私のように、精神的に追い込まれている方が大勢いると思います。
この時
具体的なアドバイスは要らないので、ただじっと話を聞いてあげてほしいです。
それだけでも充分救いになります。
今回私はそれを母親から教わった気がします。