はじめてこのブログをご覧くださる方は、ぜひこちらをお読みくださいませ。
癒しと食の複合施設『アクアイグニス仙台』
2022年春、東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台市東部の沿岸部の藤塚地区に『アクアイグニス』がオープンしました。
レストラン、マルシェ、温泉と、幅広い年代で楽しめる施設です。
かつてここは「居久根/いぐね」と呼ばれる、家=居の周りに杉やヒバ、マツなどの常緑樹があり、内側には柿などの果樹の樹や畑がある、家を守る屋敷林(垣根)が特徴的な日本の原風景ともいえる景色が広がっていた地域です。
震災で跡形もなく失われてしまった藤塚の地に、もう一度人々の営みを紡いでいく場を取り戻すために立ち上がったプロジェクトでした。
実は東京のお友達が立ち上げに関わっていて、私もほんの少しだけ、裏方でサポートをさせていただいていたのです。
そんなこんなで、オープンした施設の見学も兼ねて、こちらで会うことにしたのです。
こちらは裏の海側の景色です。
あの日、すべてが波に流されて消えたと言うのに、植物はすぐに根を下ろし、再生を始めるのです。
不要なものを手放して、今必要なものを再生、再構築して行けと、自然は教えてくれているのかもしれないですね。
生まれては消え、生まれては消えを繰り返す、すべては移り変わってゆく、
「諸行無常」がこの世のルールです。
『五柱神社』
<2022年5月3日>
一通り施設を案内してもらった後に、こんな場所があるのと連れていってもらった場所があります。
単なる観光で来ていたら、絶対に見過ごしていたと思います。
『アクアイグニス仙台』の建物の奥、海沿いに神社があります。
『五柱(ごちゅう)神社』
宮城県仙台市若林区藤塚字屋敷51
主祭神
*天照皇大神(アマテラススメオオミカミ)
*賀茂別雷命(カモワケイカヅチノミコト)
*素戔嗚尊(スサノオノミコト)
*稲倉魂命(ウカノミタマノミコト)
*天児屋命(アメノコヤネノミコト)
先の大震災では、鳥居や社殿などは流されてしまい、参道と本殿の背後にあった松の木が1本のみ残ったそうです。
また、石碑や石灯籠など、一部残ったものがあり、再建と共に再び設置されていました。
当時の様子を調べていましたら、こちらのサイトを見つけましたので、リンクさせていただきます。
どなたがお呼びいくださったのかは分かりませんが、私たちがここへ連れてこられた理由はすぐに分かりました。
私たちに出来る限りのことをして、鎮魂とアクアイグニス仙台の発展をお祈りいたしました。
こちらが津波に流されずに残っていたものです。
2021年の5月に『戸隠神社』へ参拝した時に、主人が引いた御神籤で、「此は都波岐の大神を信心すべし」と書いてあり、
次は『椿大神社』に行かなくちゃいけないね~と話していた時に、『椿大神社』に行ってきたよ!と連絡をくれたのが彼女でした。
何も言ってないのに、私たちの代理で参拝してくれていたんです!
こちらの石碑には震災の爪痕がしっかりと残されていました。
このところ、過去に体験した出来事やニュースなどを、なるべく時系列になるように、毎週月曜日に記事をアップしているのですが、
今回の記事の投稿日が偶然にも3月11日に重なりました。いえ、偶然はありません。
人類が犯した間違った行動は変えていかねばなりません。
<過去記事です>