さくらん // 安野モヨコ | みゅうず・すたいる/ とにかく本が好き!
さくらん (イブニングKCDX (1829))/安野 モヨコ
¥900
Amazon.co.jp


「さくらん」


安野モヨコ、著。 2003年。



 昨年末に、うちの奥さんが古本屋で

セレクトした本の一冊です。

犬本だけじゃなく、珍しく漫画も買って

いたのか・・・。


 単行本の漫画は、「OL進化論」及び

秋月りす作品と、「チー・・・」だけだと思って

いたのですが、今更「さくらん」・・・。


 もっとも、私も「イブニング」を愛読しながら、

「さくらん」はほとんど読んでいなかったので、

いまさら・さくらんですが・・・。


 いや~、まとめて読むと面白いですねぇ~。

これは、確かにイメージ的に土屋アンナだ!

この、負けず嫌いのへそ曲がりっぽいところが

良いなぁ・・・。


 吉原の女たちを描きながら、変に湿っぽく

無いのが良い。

覚めたところと、熱い部分を同時に持つ、

きよ葉が良い。


 粋と野暮が同居するのが良い。

そして、登場人物が生きている。

生身の人間描写が良い。


 醒めた視点で描かれる官能的シーンが、

変な厭らしさが無くて良い。


 いまさらながら、これは面白い漫画

だったのですねぇ・・・。

う~ん、「さくらん」、良かったです。