私は2019年7月10日、東京国立博物館へ行った。
行った理由は、この時開催していた特別展「三国志」を見るため。
これは中国・三国時代の物を、紹介する展覧会。
一般の入場券は、通常1600円。
だが、読売新聞に付いていたクーポンを使うと、100円安くなった。
この展覧会、嬉しいのは「撮影可」だった事。
やはり展示物は、自分の撮影した画像で紹介したいもの。
画像なしで、色々説明しても読み手も、面白くないはずだ。
会場に入ると、混雑していた。
「三国志」は、日本にもファンが多い。これは行く前から予想できた事であった。
会場へ入ると、関羽の像があった。
これは、明の時代に制作されたもの。
彼が亡くなって、千年以上たってから作られた。
だから、本当にこんな容姿だったのか、わからない。
獅子
漢時代の後期の作品である。
馬、馬車の人形みたいなもの。
「三国志」随一の悪役・董卓に仕えた張将軍の墓から見つかった。
多層灯
中国では「一級文物」に指定されている。後漢時代のもの。
弩
これは、弓のような武器。
私は20代の頃、「三国志」のテレビゲームで遊んだ。
その時、この弩で、よく敵の部隊を攻撃したものだ。笑
童子図盤
呉の名将・朱然の墓から発見された。
朱然は、あの英雄・関羽を捕らえた人物である。
従って蜀ファンには、敵役かな?
犬の像
この像は、三国時代に生きた人の墓の入口から、見つかった。
亡き主人を守るために、置かれたらしい。
粘土でできてるようだ。
その墓は、中国の成都にある。
曹休の墓から出土した銭
曹休は、英雄・曹操の甥。
この展覧会の、目玉の展示品。
曹操の墓から見つかった白磁。世界最古の白磁だという。
もし、あの「なんでも鑑定団」に出したとしても、鑑定不能だと思う。
価値がありすぎ、値を付けるのが難しいはず。
曹操の墓から見つかった鼎。
曹操の墓から見つかった石牌。
これが決め手となり、「曹操の墓」と特定されたという。
三国とは、魏・蜀・呉を指す。
一番国力のある魏を建国したのが曹操。
彼は、小柄で風采が上がらなかったという。
しかし、目に力強さがあり、頭の回転が良かった。
その為、ここぞで、果断な決断ができた。
また、詩人としても一流だったという。
「三国志演義」では、劉備が主人公になっているため、そのライバルの曹操は悪役となる。
だが、「三国志の真の主役は、曹操だ」と見るファンは、多い。
虎形棺座
呉の国の皇族クラスの人の墓から、発見されたもの。
特別展「三国志」は、日本の博物館にない物がたっぷり展示され、見応えがあった。
「三国志」がわかぬ人でも、歴史が好きならば、楽しめたはずだ。
特別展「三国志」は、東京国立博物館では、2019年9月16日まで開催された。
その後、九州国立博物館へ巡回した。