舞台「ボクの穴、彼の穴。W」 | 虹がでたなら

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先週のことですが…、表参道のスパイラルホールへ。
お洒落な建物、お洒落なお店やレストラン!
そこにあるホールで上演された「ボクの穴、彼の穴。W」を観てきました。
出演者の4人の、手書きの稽古場日誌がありました。
楽しみながら作り上げていった様子が…。

これは二人芝居で、ダブルキャスト。
ボクチームは、井之脇海さんと上川周作さん。
彼チームは、窪塚愛流さんと、篠原悠伸さん。
私が観たのはボクチームです。

松尾スズキさん翻訳の絵本を、ノゾエ征爾さんが舞台化。
戦場に残された敵対する二人の若い兵士。
今日も向こうの穴では、彼がボクに銃を向けている。
孤独に苛まれ、星空に癒され、空腹に耐えきれず…。
それぞれの穴の中で、悩み、迷う2人。
幼い頃からいじめられて孤独に生きてきた1人と、リーダーシップを発揮してきた1人。
思いきって相手を知ろうとしたところ、同じ戦争マニュアルに従っていたことに気づく。
今、自分たちが、戦争を止めようと声を上げることができるのでは…と勇気をもって踏み出す姿が、希望を感じさせてくれます。

途中で自分の名前と自分の紹介をするシーンでは、実際の名前を言っていたので、一瞬、「終わり?」…と思ってしまったけれど違った。
あの自己紹介は、本来の自分の性格を語っていたのかな。
彼チームのセリフが気になる。

井之脇さんは、人柄の良さがにじみ出ているような雰囲気があって、好きな役者さんです。
真っ直ぐな瞳が印象的でした。