ミュージカル「この世界の片隅に」 | 虹がでたなら

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日生劇場へ。
ミュージカル「この世界の片隅に」を鑑賞。
原作の漫画、持っています。
ドラマも映画も観て、大好きな作品。
これに海宝直人さんが出演!
とても楽しみにしていました。
すずさんと周作さんはダブルキャスト。
今日のキャスト。
こんな人物相関図がいただけました。
今回の見所の一つは音楽です。
アンジェラ・アキさんが、担当しているのです。
アンジェラ・アキさんは、ミュージカルの音楽を作りたくて10年前にアメリカに行き、勉強をして、そして夢を叶えたそうです。
冒頭の場面で歌われた曲、「この世界のあちこちに」を聞いただけで、もう涙が出てしまいました。
他の歌も、言葉が心に沁みてきました。

戦時中の物語で、空襲や原爆の恐ろしさが描かれると同時に、家族とのささやかな幸せや、人との温かい絆を感じさせてくれます。
自分の居場所はどこか…と悩むすずさんの姿を見ながら、私の居場所は?…と考えさせられます。
自分が死ねば自分の記憶もなくなってしまう。
記憶の中にある誰かの思い出も消えてしまう…というシーンが印象的でした。
そして、「この世界の片隅に、わたしを見つけてくれてありがとう」…というすずさんのセリフが、温かい。
切ないけれど、優しい気持ちになれる物語。