武相荘の静けさ | 虹がでたなら

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わくわく・どきどき・しみじみ…なものたち

憧れの白洲正子さんが暮らした家。
町田市鶴川にある武相荘に行きました。

鶴川駅からバスもありましたが、白洲さんの暮らした場所を感じてみたいから、てくてく歩いて。
小高いところに、竹で囲まれた建物が。
道路におじさまがいて、案内してくださいました。
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入るとすぐ、白洲次郎さんの車。
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似合う!!
どれだけ素敵な方だったか!
知性も品も、美しさも豪快さも溢れるご夫婦。

そして武相荘…。
農家を買い取って手直しをしたという、茅葺き屋根の趣のある家。
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大きな壺と花が迎えてくれます。
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田の字つくりの部屋…。
私の理想です!

そして白洲さんが愛用していた器や着物、小物などが置かれています。
何か、匂いがするような。どれも美しく、存在感のあるものばかり…。

さりげなく飾られている書が福沢諭吉!!
びっくり。

かと思うと、松田正平さんや熊谷守一さんのほのぼのした字が和やかな空間を作っていて。

書斎にぎっしり置かれた本…。
許されるなら、あそこにゴロンとして、あの本を読んでいたい。

白洲さんが書き物をした机は、広く重くシンプル。
机の下は床を掘ってあり、足がおろせます。
居心地よさそう…。
目の前が窓で、すぐ向こうに木が見えるというのが落ち着きます。

ここで、あの素晴らしい文章の数々が書かれたのですね。

とてもゆったりとした気持ちになれる、懐かしいような場所でした。

庭の脇には散策路が。
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このすぐ下は住宅街なのに、本当にこの一画だけタイムスリップをしたかのような、不思議な場所。
周りとは違う風が吹いているかのよう。

部屋にかかっていた、白洲さんのお祖父様のことばが心に残りました。
「何事非娯」
…どんな事でも楽しみにならないことはない…
そうありたい。