歴史の本流と逆流について考えました。【謀略ビラ批判】 | 泉南 北村みきのブログ

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平和と民主主義を守り育てていきましょう。

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水曜日の記者会見写真追加。

さて、その同じ日に…

ツイッターのTLに流れてきた、一見、共産党が出したのかと思えるような「可愛さ」を狙ったビラ。イラストのキャラの感じがちがうので、すぐに気づきましたが。


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北海道五区の石狩町で撒かれた
出所不明の違法ビラだそうです。

憤慨して当然のビラですが、
レスポンスの中で
「批判だけじゃなくて、ちゃんと反論してくれる方がいい」という要望があり、ビラの各項目について、綱領本文と照らし合わせて反論してみました。ニコニコ
ツイッターの文章に加筆してあります。

けっこう長文になりました。あせるあせるあせる

以下本文です。
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ
謀略ビラ批判
〇〇さん、
ご指摘ありがとうございます*\(^o^)/*
ではかいつまんで
①「日米同盟をやめて、自衛隊も廃止しよう」の中身。
「日米安保条約を廃棄し、アメリカ軍とその軍事基地を撤退させる。」の後に「対等平等の立場にもとづく日米友好条約を結ぶ。」と続きます。従属的な軍事条約をやめて友好条約を結びます。

以下は抜けた部分を【 】で補います。
「自衛隊については【海外派兵法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での】憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる。」

②「天皇と皇室をなくそう」では
「一人の個人が世襲で『国民統合』の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、【国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、】その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである。」

つまり、党はこう思うけど、憲法上の規定なので、無理に通すのではなく国民の総意によって解決しましょうという民主主義の基本に沿った方針を持っています。今重要なのは違憲立法の戦争法廃止と立憲主義の回復であり、野党共闘の為には政策の違う安保条約破棄と天皇制廃止は横に置くと昨年9月19日の4中総で発表しています。

③「革命を起こそう」「【まず平和で民主的な日本をつくりあげる】民主主義革命を実現することを当面の任務とし、ついで社会主義革命に進む【という方針のもとに活動した】。」
「一、戦前の日本社会と日本共産党」の㈠で、党創立の歴史や戦前の活動の紹介の箇所です。つまり、日本共産党創立期はこんな歴史があったんだよという記述です。引用するならば「四、民主主義革命と民主連合政府」を引用すべき。

「現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、(中略)民主主義革命である。」
資本主義の先を展望すると未来社会への展望は「五、社会主義・共産主義の社会をめざして」に懇切丁寧に書いてあります。ちなみに革命とは単に権力の移行を指し、流血や暴動とは無関係。日本共産党は正当な選挙による多数者革命をめざしています。立憲主義・民主主義の原則を守る立場です。

④「中国共産党を高く評価」ここの文章は綱領本文にはまったく書いてありません。引用したはずの「五」の(一六)の⑵の文章は全然違う文章です。中国共産党を高く評価どころか「『統制経済』は、社会主義・共産主義の日本の経済生活では全面的に否定される。」とあります。そもそも日本共産党は自主独立の党。自国の変革は他国をモデルにはしないという立場です。外国の記述は五の(一七)で発達した資本主義国、資本主義から離脱した(社会主義をめざす)国ぐに、独立したアジア・アフリカ・ラテンアメリカの国ぐにの人民の運動の発展は出てきますが、中国共産党は出てきません(笑)。多分何処かからの引用なんでしょうけど、中国だけ特別扱いなどせず、たいてい前後に他の国ぐにの紹介や分析も平等に載っているはずです。このビラの4項目めは意図的な捏造と言えます。あ、捏造は大抵意図的ですね(;^_^

以上、このビラの特徴は、
①そもそも出所不明で違法
②日本共産党綱領の引用が箇所も文章も不正確
③野党共闘のために横に置く課題をわざわざ強調④「中国共産党を高く評価」というデマ。
反共攻撃で野党共闘・市民共同の分断を図るのが狙いです。長文お付合いに感謝。(了

終わった~。かいつまんで説明、のつもりが長文になってしまいました。ごめんなさい。しかし、ビラの引用の仕方が酷いのには内容以前に注意したくなりました。中略するなら(中略)と入れなさい、引用箇所の番号間違ってるよとか。それも含めて作為的なんでしょうけど。

音譜音譜音譜音譜音譜

ほっとしたのもつかの間、ビラの両面を写したツイートが回ってきました。

裏面を見て、うわっ!




えげつないわー。

この謀略ビラ、学生時代にキャンパスでよく見かけたのとそっくり。
かれこれ30年近く前から変わってないのね。

これ、おどろおどろしいけど、要するに、
【日本共産党自身の批判が出来ないから、「共産党」と名の付く外国の政党を引き合いに出して言いがかりをつけている】
だけなんですよね。

ソ連共産党の暴力と干渉に対して世界で一番きっぱりと抗議し、闘ったのが日本共産党なんです。
中国共産党に対しても然り。天安門事件の時に、日本共産党はいち早く中国共産党を批判・糾弾しました。自民党と他の政党は中国共産党にはハッキリと物申すこともせず、そのくせ国内では日本共産党を「共産主義は暴力」だと攻撃したのです。

野党共闘が進んでいるこの時に、こういうビラをコソコソと配って市民と野党の協力を引き裂こうとしているやり方そのものが姑息ではないでしょうか。

と、裏面にはちょっと私も熱くなってしまいましたが、ビラに書いてあることはしょせんインチキです。
ていうか、「共産主義」を名乗る政党や国が共産主義とは無縁の暴力を行なったことは確かですが、それに一貫して反対してきたのが日本共産党だということをみなさんにしっかりと受け止めてもらえれば、とても嬉しいです。

今回の謀略ビラは、シングルマザーで苦労して働き子育てしてきた中で、本当に弱い立場の人の生活と権利を守るためにがんばってくれる池田まきさんを、みんなで国会へ送り出そうとしている大きな運動のうねりがどうしても気に入らない連中の、焦りの表れだと思います。

歴史の本流と逆流のせめぎあい。

どんなに大変な闘いでも、本流は必ず勝ちます。

全国のみなさん、池田まきさん勝利にむけて、力を合わせましょう!
それぞれができることをやりましょう!