ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

 

以下411話訳です。

日本版に合わせイム・ルア→泉瑠花、パク・ジニョン→萩間真栄、ジ・ゴンソプ→池宮将功に変えています。

 

(ビッグディールのシマ。机に突っ伏す迫田の元に東郷が分厚いレポートを持ってくる)

 

【ビッグディール No.1 迫田充紀】

 

東郷:充紀兄さん。

 

迫田:…何だ。

 

東郷:瑠花に0世代と1世代を調査してもらいました。

 

(レポート タイトル:0世代彼らは何者なのか ビッグディール 調査:泉瑠花)

 

迫田:そうか!?

 

(それに目を通した迫田)

 

迫田:…といっても特に目新しい内容ではないな。

 

東郷:瑠花もがんばったんですが。

 

迫田:意外だな。情報通の瑠花でも手に負えなかったとは。

 

東郷:わかったことはせいぜい0世代の現状だけ。

 

迫田:どれどれ。…親分迫田甲竜が死亡、宍道圭作現白虎人材所所長、萩間真栄行方不明、エリート行方不明。東郷白虎死亡。

 

東郷:そうです。俺と兄さんの父親は、同じ日に亡くなったんですよね。

 

迫田:…ああ。親父がどうやって死んだのか、その死で俺の異母兄が何を得たのか、そこまでは瑠花も探れなかったようだ。

 

東郷:…そうですね。

 

迫田:だがこの情報は初めてだな。『迫田甲竜組は、それぞれの目的は違っていたが巨大な力に立ち向かい戦ったロマンの闘争だった』。巨大な力と戦った闘争とは、親父はいったい何と戦っていたんだ。

 

東郷:0世代に直接聞くしかないですね。

 

迫田:0世代の知り合いはいるのか。

 

東郷:とにかく瑠花はよくやってくれた…

 

(そこに瑠花が現れる)

 

瑠花:やっと会えたわね、ビッグディールのNo.1、2。

 

(途端に落ち着きが亡くなる迫田と東郷)

 

迫田:…次のスケジュールは何だった?

 

東郷:ありません、兄さん。

 

迫田:早くあるって言え。

 

瑠花:あんたたち、ここで何してるの。今そんなのんきに昔話なんかしてる場合じゃないわ。

 

迫田:え?

 

瑠花:一姟会の動きがおかしいの。

 

 

 

(自室に帰ってきた白窪が電話をしている)

 

白窪:はい、会長。通話できます、今帰宅しました。

 

【一姟会第3.4系列会社社長 白窪征士】

 

(和民と帽子の男を従え、一姟会のビルの廊下を歩く結城)

 

結城:お疲れ様でしたね。水原はうまく行きましたか?

 

白窪:今頃磯野聡が仕上げに入っていますよ。

 

結城:白窪社長が同行してくれてよかったですよ、磯野聡と澤渡元弥だけだったら難しかったでしょう。地方で大変でしたよね?あちこち運転して。

 

白窪:それが消火器を…

 

結城:?消火器?

 

白窪:…いえ何でもありません。

 

結城:磯野聡はまだ地方に?

 

白窪:ええ。水原の王ソグズに続いて、第5系列会社の事業をより拡大するため、平沢の王も倒したそうで。平沢までが第5系列会社の傘下になりました。

 

結城:ワン・ソグズを倒し平沢の王まで…磯野さんの限界を知りたいですね、ご苦労様とお伝えください。

 

白窪:わかりました。

 

結城:それと、今日の総会は休んでくださいね、白窪社長。

 

白窪:はい?しかし…

 

結城:気にせず休んでいただいて結構ですよ、地方でお疲れでしょうから休養しないと。休むべき時にしっかり休んでこそ仕事の効率が上がるものでしょう?

 

白窪:…わかりました。それでは今日は休ませていただきます。

 

(通話を終えるとニヤリと笑う結城)

 

結城:万造。

 

和民:うん。

 

結城:磯野聡が平沢の王に勝ったそうだ。

 

和民:へえ?そうやって体を痛めつけるうちに、ついに見えて来たんだね。ようやく強い男になったようだ。

 

結城:大した男だ。譲に認められた総合1位の磯野聡。穂乃花が死んでホステルを離れ、3年の空白はあったが、見せつけるようにその空白の時間を埋めていく。なぜ彼が1位であったかを証明している。今の彼こそが本物の怪物だ。そしてその怪物が一姟会の手足となった。

 

〔準備は整った〕

 

(会議室では能面たちが結城が来るのを待っている)

 

能面:クソ食らえ。いったいメガネ野郎はいつ来んだよ?

 

【一姟会第2系列会社幹部 真上健太】

【一姟会第2系列会社幹部 黒田龍平】

【一姟会第2系列会社幹部 佐藤一馬】

 

能面:クソ眼鏡め、なら会議の時間もっと遅くしろよ。

 

ダルマ:…俺たちが早く来たんだよ。

 

能面:そーだっけ?でもこの俺が来てんだからさっさと来いよな。テメエが主人公だとでも思ってんのか?

 

ダルマ:…話になんねえな。

 

結城:おやおや、総会は定刻だったはずですが?

 

能面:メガネ!

 

結城:…メガネとは。一姟会第2系列会社黒田龍平、近頃態度が横柄ですよ。光月さんに職員教育の責任を取らせましょうか?

 

能面:…わかったよ。で、何なんだ?俺たち第2系列会社を呼んだ理由は?体調が悪い光月は休んでるが、事業のサーカスは俺たち3人で順調に回してる。柴犬は失ったが売り上げも回復中だ。メガネ会長に怒られる理由はないはずだが?

 

結城:叱責するために呼んだんじゃありません。それに第2系列会社だけを呼んだわけでもない。

 

能面:え?

 

結城:おや、来ましたね。今回大金はたいてショッピングをしたんですよ。

 

能面:ショッピング?宅配でも来たのか?

 

結城:いえ、中国で怪物を1つ購入したんですよ。

 

(現れたのは小龍だった)

 

結城:小龍という怪物をね。

 

【一姟会 小龍】

 

能面:この種なしスイカのことか?

 

(小龍にガンを飛ばす)

 

能面:迫田に粉砕された奴が往生際の悪い、男なら負けを潔く認めろよ。ああそうか、種なしだから男じゃなかっ…

 

(小龍が左手を一閃すると、能面が吹っ飛ぶ。それを見てひょっとことダルマが気色ばむ)

 

小龍:相変わらずだな、黒田龍平。しかし私も変わらず、お前には挨拶もしたくない。守るべき女に欲情するクズとは関りたくないからな。大国の上に立とうとするな、お前はたかが小国のクソ犬に過ぎない。

 

能面:よっこらせっと。

 

(ひょいと起き上がる能面)

 

能面:クソ犬は起きるぞ。その小国だの大国だの、小龍ちゃんも相変わらずだぜ。クソ犬だと?ならお前を噛み殺せばいいんだな?

 

小龍:狂犬のくせに何を聞く。

 

能面:種なしスイカより狂犬の方がよっぽどマシだ。

 

結城:そろそろ、いい加減にしましょうか?いつまであなた方2人の面倒をみなけりゃならないんです?もう忍耐力の限界ですよ。

 

能面:なんでいつもそーやって俺ばっか…先に手ェ出したのはコイツだろ。わーったよメガネ会長、やめりゃいいんだろやめりゃ。ゴメンゴメン、悪かったな小龍!

 

小龍:触るな。

 

(小龍をなだめるふりで背中に「あほ」と書いた紙を貼る。韓国語注釈訳「あほ」=馬鹿・のろま

 

能面:久しぶりに会えて嬉しくてテンション上がっちまってさ。俺の気持ちわかってくれたか?これで仲直りしよーぜ。

 

結城:とにかく、今回の総会を開いた理由は、次の計画のためです。

 

能面:次の計画?

 

結城:そうです。ホステルを傘下におさめたので次の計画に移ります。副会長。VVIP。白窪社長。特攻狂犬。天護衛。ホステル。白虎人材所。

 

(和民、帽子の男、白窪、能面、小龍、聡と元弥、ヨハン)

 

結城:真上健太と佐藤一馬を含む一姟会の金バッジ幹部と無紋バッジ職員たち。そのメンバーで、ビッグディール潰しを始めます。ビッグディールはホステル捕りとは違います。ホステル捕りがホステルを捕えるのが目的だとしたら、ビッグディールはそれとは違い、ビッグディールを殺しても構いません。

 

(小龍の目が殺気に光る)

 

 

(岬に立ち、瑠花の言った言葉を考えている迫田)

 

“瑠花:今、昔の話を調べてる場合じゃないのよ。ホステルの次は必ずビッグディールに来る。今すぐ奴らを防ぐ方法を考えないと。結城は手段と方法を選ばずに攻めてくるわ”

 

迫田:ついに、一姟会との戦争か。〔ビッグディール潰しか。今度こそ本当にヤバいかもしれない〕それでもしょうがない。いつかは戦わなければならない奴らだ。

 

(その後ろ姿を見つめ心配顔の瑠花)

 

瑠花:…。〔どうしよう。迫田には何の手立てもないんだ。このままビッグディールがなくなったらどうしよう?〕どこ行くの?

 

迫田:人に会いに行く。

 

瑠花:〔このまま終わっちゃうの?本当に誰も助けてくれる人はいないの?!〕

 

 

(そのころ、バーンナックルの倉庫で重機につるした岩を蹴り砕くバスコ)

 

バスコ:悪い奴らをお仕置きする。

 

【バーンナックル No.1 バスコ】

 

 

(大邱の山寺で修業を終えた流星)

 

池宮:さあ終わりです。私が教えれるのはこれで全部、これから先は菩薩様にかかっています。

 

【1世代 大邱の王 金城湯池 池宮将功】

※堅固な守りという意味

 

流星:じゃあ池宮さん、俺はもうどんな奴にも勝てるのか?

 

池宮:口を慎みなさい。それなら私はなぜ負けました?言ったでしょう、ボクサーにとって重要なのはそこではない。

 

流星:…そうだった。そう教えてくれたよな。

 

【2世代 ボクサー 北原流星】

 

 

(ゴミ回収所で譲の特訓を終えたぶーちゃん)

 

【ゴミ回収所】

 

譲:お前は俺の傑作だよ、長谷川蛍介。

 

(イケメン蛍介と見まがうほどたくましい体つきになったぶーちゃん)

 

 

411話 終わり。