姫と、さいよわのTO~当日編~(姫生誕&卒業イベント) | ワーログ

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3月26日(土)姫生誕当日のお昼過ぎ、僕は秋葉原の外神田1丁目メイド通りを早歩きで歩いていた。それは、嫌な予感がしたからである。

JKの格好をした女の子や、メイド服を身にまとった女の子たちがビラ配りしているところをチラ見しつつ、妖精カフェに向かっていた最中、嫌な予感は的中してしまった。滅多に着信することの無い僕のiPhone6が、珍しく外線を着信したのである。見慣れない番号だったが、すぐさま電話に出た。それは、奨学金の引き落とし口座に預金が無いため日本学生支援機構から催促の電話がきてしまったのではなかった。スタンドフラワーを手配してくださっていたD氏からの着信だったのである。


僕「はい、○○です」
D 「○○です」
僕「はい!?」



D氏は秋葉原で使用しているTwitter名でなく、仕事の合間だったからか本名を名乗ってきた。一瞬脳内がフリーズしてしまったが、過去の記憶を振り返ると一度フルネームが本人の口から発せられた現場を目撃したことがあるので、すぐさまこの電話はスタンドフラワーで何かトラブルがあったに違いないと把握した。


D 「ちょっとわーさん、どうなっているのですか???運送業者が納品に来たら、ビルの7階に誰も居なかったみたいですよ!今、7階の共用スペースで運送業者が待っています。送り主の方からお電話頂いたので、折り返して下さい!」
僕「う~~~~ん。。。取り敢えずすぐ目の前にいるので、今からいってみますよ。A山さんには納品時間を伝えてあるので、一瞬居ないだけですぐ戻ってくる筈です。。。」
D 「送り主の方が連絡を待っているので、すぐ電話してください。番号はDMで送ります。これ、万が一スタンドフラワーが戻されてしまったら、大変なことになりますよ!!!」
僕「はひ。。。。。。」



こうして僕はちょうど、秋葉原1丁目と3丁目を結ぶ、カオスな横断歩道を突っ走って左折し、アキドラ前を通り過ぎたあたりのところでスタンドフラワーの送り主へ電話した。内容をきいている途中で妖精カフェが入っているビルのエレベーターに乗り込み、7階のボタンをおした。まごころカフェの看板がなくなっていたけど、そのことを気にしている場合ではなかった。すぐ7階に到達しドアが開いた。すると、そこには丁度スタンドフラワーを店内へしまっているA山さんの姿があった。送り主には納品が無事完了した旨を伝え、D氏にも報告の電話を入れ事無きを得た。

そして入り口前でいきさつをきいた。


A山「申し訳ございません。たまたま外へ出ており、業者の方からお電話頂いたのですが喧嘩口調だったためカチンと来て、こちらも思わず応戦してしまいました」
僕 「そ、そうでしたか、、、よくわかりませんがキャストやヲタクたちから文句を言われているストレスが爆発してしまったのかもしれませんね。とにかく、無事に届いてよかったです」


そういった事情をききながら、一瞬だけ店内に入ると、僕は不覚にも涙ぐんだ。感動してしまい、一連のスタンドフラワー事件のことなどすっかり忘れてしまった。


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A山さんやAりん、それに姫古参のヲタクたちからの、姫に対するたしかな愛情を感じ取った。僕はしばらく、その温かい空気を味わっていた。それはとても幸せな瞬間だった。しかしまだ店がオープンしてすらいないのに、部外者がいつまでも居座るわけにもいかないので、A山さんに挨拶をしてすぐさま妖精カフェを出た。


そして、秋葉原でちょっと時間を潰したあと、某駅へ移動し生誕ケーキを取りに行き、また秋葉原へ戻りコインロッカーに氷と一緒にそっとしまっておいた。ケーキに関して去年はコインロッカーにしまおうとしたけど大きすぎて入りきらなかったので、コインロッカーに入りそうなサイズにした結果、無事コインロッカーに入ってホッとした。


そのあと元姫推しで結婚のため他界してしまったS氏が当日ばっかりは来てくれるというので落ちあい、一緒にドン・キホーテでクラッカーなど小物を買った。実はクラッカーに関しても、D氏が準備してくださっていたのだけれども、シャワータイプである旨をキャストに伝えたら片付けるのがめんどくさいとブチ切れられてしまったため急遽音だけのタイプを買いに行くことになったのである。


S氏と一杯飲んだあと一旦別れ、僕は一足お先に妖精カフェに向かった。妖精カフェに着いた段階で18時50分ぐらい。まだお店の扉はしまっていたが、鍵開けというものに挑戦するためドアの前で一人立っていた。中からキャストの話し声が聞こえてきた。

そのうち、音楽が聴こえ始め、19時になった。妖精カフェの扉が開いた。目の前では姫が待ってくれていた。その姿は、とてもかわいかった。こうして、姫と秋葉原で過ごす、最後の1日が幕を開けたのである。今年の目標は去年みたくキャストを怒らせないこと。そんなことを考えていたら今までの思い出が蘇ってきてまた涙ぐんでしまった。

姫に席を案内され、僕は入り口手前のテーブル席に座ることになった。しばらくすると姫古参でお久しぶりのヲタ氏が入店し、向かいに座っていただいた。談笑している内に1人、2人とお客さんが増え、オープン30分であっという間に満席となった。

その内に、知り合いのヲタや、ふるのつばさ、つばきさん、ゆゆぴょんと441時代のキャストさんも来てくれた。それに先日卒業したばかりのみさきさんや、出勤日では無いけれどもれいれいも遊びに来てくれたし、姫のリア友も2人きてくれていた。

日付が変わるまでの前半の時間については、ここは天国かと思った。本当に凄い空間だったな。。

そしてケーキのセレモニーを終え、日付が変わり深夜タイムに突入した。女の子たちは終電で帰ったので、深夜からはいつもみかけるヲタクたちのターンであった。その空間は、多幸感に満ちていた。僕はドンペリを入れたかったんだけど、不相応なドンペリで祝うのはなんだか違う気がしたのでモエ・シャンドンにした。

あっという間に3時半、ここでA山さんとも調整して真のサプライズを実行した。BGMの音量がいきなり大きくなったかと思うと、音楽が止まった。そして、僕は姫にフロアの真ん中らへんに立ってもらうよう指示した。

はっきりいってスタンドフラワーも内装も、ケーキに関しても姫の要望が盛り込まれており、恒例なので内容はおおよそ把握されていたというのがある。チェキメッセージもバレバレで、むしろ姫がまだ撮影してないヲタクに対して撮ってくださいとお願いする場面まであった。。。

なので、やるとは思ってないことをやろうと思って、姫の卒業式を執り行うことにした。まず卒業証書授与と、花束の贈呈を行った。花束は本職の元TOであるM氏お手製のものである。そのあと、言いたいことがあるヲタクたちに、思いの丈を語って貰った。そして、Aりんからも送辞としてコメントを頂いた。彼女は言う前から泣き崩れてしまっており、いつも強がってばかりいる彼女がこんなに号泣するという時点で、今回の姫卒業式というものは異例だと思った。やっぱり姫への愛情が1番強いのは、Aりんかもしれないな。。。

最後に姫から答辞コメントを頂いたが、一通り述べたあとで僕の方をみてこんなことを語ってくれた。


「さいきん会社の研修がはじまって気づいたんだけどね、仕事が終わってから、とても疲れてるはずなのに、まりなのところに罵られに来てくれるヲタクって、凄いなって思った!」


このコメントを聴き、僕は姫が大人の階段を登ったと思った。これをもって姫の秋葉原ストーリーは無事完結したのである。卒業式あとは最後までこの雰囲気を堪能することに終始し、そうこうする内に妖精カフェはクローズした。

退店後、いつもの如くD氏に自宅まで送り届けてもらった僕は(本当にいつもありがとうございます)、布団の中でワンワン泣いてしまった。しかしこの、髭の濃いアラサーデブキモブサメンが大泣きするという光景はとても絵になるような代物ではなく、「キモい」以外の感想が出てくる可能性はとことん低いだろう。。

こうして、僕と姫の秋葉原における関係性も完結したんだけど、2年半でいろんな思い出ができて最高の2年半だった。またお店の方々や、元キャストさん、某アイドルちゃんやヲタの方々など色々な人たちが協力してくれて感謝である。



・・・・・・これで全ての問題が解決してハッピーエンドになったかというとそういう訳ではなく、相変わらず僕がモテないことには変わりないし、仕事が抜群に出来るように生まれ変わった訳でもない。冴えない泥沼のような生活はこれからも続いていく。でも、ヲタクとしてレベルアップした気はする。


サンキュー、姫。

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