本日は長女の話です。
いつか娘が大きくなって理解できるようになったら伝えようと、ずーっと思っていた娘の名前の由来。
それを伝える時が突然訪れました。ついさっき。
寝かしつけでベッドで一緒に横になっているときに、何の話の流れだったか娘が「私の名前はどうやって付けたの?」と聞いてきました。
最初はとつとつと話し始めたんですが、途中で「あぁ、今がちゃんと伝える時だ」と私も気がついて、真剣に答えました。
うちは男の子の名前は夫が、女の子の名前は私が付けています。
娘の名前に使われている漢字にはちょっとした[武器]が潜んでおりまして、夫はそれが女の子らしくなくて気に入らない、私はその漢字を使いたい、で出産前にだいぶ揉めたんです。
でも最終的には出産直後の瀕死の私の姿を見て夫が折れ、私の希望を聞き入れてもらいました。
(今回はお見舞いも立ち会いもできなくて、その姿を夫に見せていないのが大変悔やまれます。ひょろっと産んだと思ってそう)
私がその漢字にこだわったのには理由があります。
私が6歳くらいのとき、共に専業主婦の母と伯母がお茶をしながら
「(夫と)別れたいけど、一人じゃやっていけないしね〜」
と話していたのを聞いて、子供ながらに
(そんな理由で諦めるの?!)
(女もスキルを持って一人で生きて行けるようにならなきゃダメだ!)
って強く思ったんです。
今思えばただの主婦の愚痴だったのに
その後大学で今から25年も前に夫婦別姓を訴えていた先生の講義で、仕事を続けていた女性と出産育児でキャリアにブランクのある女性の生涯年収のグラフを見せられて、その差に愕然としました。
(単に働かない期間の収入が欠落するだけではなくて、仕事を再開した後も辞める前の給料水準に戻れる訳ないから、差は開く一方。)
そんなバックグラウンドがあり、
稼いでもらう、養ってもらう、守ってもらうだけの何もできない女にはならない
男女関係なく生きていくための武器(=スキル)を持つべき
と私自身ずっとそう思って生きてきて、その思いを込めたのが[武器]を持ったその漢字だったんです。
だからキラキラしてかわいいだけじゃなくて、その中にも強さのある名前をあなたに付けたのよ、と伝えました。
この話、夫には話してません。
文句言われそうだったから。
口頭で誰かに話したのは娘が初めてでした。
ま、娘だけが知っててくれればいい話なんですけど
話を最後まで聞いた娘は
「私、もっと強くならなきゃ」
と言いました。
え、いやいや、別に素手でクマ倒せとか言ってないし
あなた十分しっかりしてるよ
理想通りに育ってくれてるよ!
とは伝えたけど、なんかしんみりしていたから、娘なりに何か思うところがあったのかもしれません。
ばーっと文字だけのブログですみません。
思いがけず私の中の節目となるイベントが発生したので、備忘録として書きました