同感 時が交差する初恋 | akaneの鑑賞記録

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キム・ハヌル、ユ・ジテの主演で2000年に製作された「リメンバー・ミー」を、時代設定を新たにして描いたラブストーリー。1999年に生きる男子大学生ヨンと、2022年に同じ大学に通う女子大生ムニが、1台の古い無線機を通じて交信し、時代を超えて心を通わせていく。

ドラマ「ホテルデルーナ 月明かりの恋人」「怪物」などで活躍するヨ・ジングが1999年に生きるヨン、「賢い医師生活」「今、私たちの学校は...」などの大ヒットドラマで知られるチョ・イヒョンが2022年に生きるムニを演じた。メガホンをとったのは、「告白」を手がけた女性監督のソ・ウニョン。

 

 

 

 

 

 


★キム・ヨン(ヨ・ジング)

 

 

1995年に韓国大学機械工学科に入学し、兵役を終えて復学した3年生。1999年のある日、親友のウンソンから無線機を借り、交信を試みます。


 

 

 


★キム・ムニ(チョ・イヒョン)

 


2021年に韓国大学社会学科に入学した2年生。

2022年のある日、自宅で古いアマチュア無線機を見つけマニュアル片手に操作してみます。




ある皆既月食の夜、偶然、二人の交信が繋がりました。
同じ大学に通う学生同士と知り、偶然に驚きながらも、二人は翌日に大学構内で会う約束をします。

 

 

 

しかし、約束の時間を過ぎてもムニは来ず、どしゃぶりの雨の中で待ち続けるムニの前にもヨンは現れませんでした。

 

 


その夜、互いに約束をすっぽかしたことを責めるヨンとムニでしたが、どうにも話が噛み合いません。
そして何度か交信するうち、2人は自分たちが違う時代を生きていることに気付きます。

 

 

 

 

 



★ソ・ハンソル(キム・へユン)

 

 

1999年、韓国大学機械工学科に首席入学しました。
ヨンは、新入生として入ってきた彼女が気になっており、ハンソルも、学内の案内をしてくれた真面目なヨン先輩に好感を抱きます。

 

 

 



★ヨンの親友、キム・ウンソン(ぺ・イニョク)

 

ヨンと同じ1995年に韓国大学機械工学科に入学。勉強もスポーツも得意で人望のある学生会長。
彼とハンソルが親しくしていると嫉妬してしまうヨン。
 

 

 


一方、ムニにも仲の良い男友達がいました。

★オ・ヨンジ(ナ・イヌ)

 

 

2021年に韓国大学国文科に入学した2年生。ムニとは中学時代からの気のおけない仲で、ムニが悩んでいる時はさりげなくアドバイスしてくれる友人。ですが、彼には秘めた思いがありそう。。。

 

 


なんと!

 

 

のジヒョク部長じゃありませんか!!
この映画では、至って普通の大学生役なんですけど、先にドラマを見ちゃったから、なんとなく違和感(笑)

 

 

 

 

1999年のキム・ヨンとソ・ハンソル
2022年のキム・ムニとオ・ヨンジ

 


この2組のカップルが、初々しくて微笑ましいです。

 

 


奥手なヨンは、なかなかハンソルと親しくなるきっかけがつかめず、無線でムニに色々相談し、デートのプランニングなどアドヴァイスを受けたりするんです。

 

 





ヨ・ジング君。
ちょいとガタイ良く育ちすぎちゃった感はありますが、やはり演技は巧いですね。
さしたることのない普通の学生ですが、まさしくピュアな青年だし、喜怒哀楽がとてもストレートに伝わってきます。

 


晴れてハンソルちゃんと両想いになれた!!と大喜びしたのも束の間、自分は身を引かなければならない事実を知り、雨の中で号泣するシーンが本当に可哀想で可哀想で…もらい泣きしました。

 

 


韓国映画にしては、登場人物がみんな優しく、とても穏やかな作品です。
2022年はもちろんスマホの時代。
1999年は、まだ公衆電話やポケベルがあり、折り畳み携帯電話が普及してきたころ。

 

 

 

 

それぞれの時代の描き方も分かりやすく、一番感動したのは、小道具の使い方が巧いこと!!

プリクラのシール



こういうさりげないモノが、大切な意味を持って、二つの世界を繋いでいるのが素敵でした。

ラストのまとめ方もとても良かったです。
エンドロールのあとにも、シーンがあるので、最後まで観て下さいね。
 

 



このような穏やかな作品なら、日本でリメイクもできるんじゃない?と思って調べたら、元々の原作は、2000年にユ・ジテ、キム・ハヌル主演で作られた韓国映画『リメンバー・ミー』で、1979年と2001年の設定。
2001年には「時の香り リメンバー・ミー」として、すでに日本でリメイクされていました。


こちらはいずれも、男女の設定が反対になっていて、昔の時代が女性、今の時代が男性になっています。
20年以上のタイムラグがあるのは同じですが、当時の「現在 2001年」が、今回の作品では「昔の時代 1999年」になっています。


日本版はアマプラにあったので見てみたのですが……

いや~~つまらなかった。

映画初出演だったという斎藤工さんも、ヒロインの吹石一恵も、申し訳ないけど演技が下手で、ちょっと見てられなかった。

ラストの設定も今一つ盛り上がらなくて好きじゃなかったです。


これは2023年版の方に軍配があがりますね。
感情移入できるし、ストーリーもよくできていると思います!