「クイーン」が、1981年11月24、25日にカナダ・モントリオールで行ったコンサートの模様を収めたコンサートムービー。
1981年11月、アルバム「The Game」や大ヒットシングル「Under Pressure」をリリースし、大規模なツアーによって世界中のチャートを席巻していたクイーン。同ツアーは、サポートメンバーを加えず、フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンのメンバー4人で行った最後のものであり、公演初日の11月24日は奇しくもフレディ・マーキュリーの命日のちょうど10年前となった。長編ライブ映画の撮影のために特別にアレンジされた、当時最先端の機材を使用し、同バンドの最も瑞々しい姿をとらえ、クイーン史上最高のパフォーマンスとも言われた公演を余すことなく収録した。
2011年、クイーン結成40年とフレディ・マーキュリー没後20年を記念し、「QUEEN ROCK MONTREAL cine sound ver.」としてリバイバル上映。2014年には4K(UltraHD)&サラウンドでデジタルリマスターされた「クイーン・ロック・モントリオール1981 4K リマスター版」として11月24、25日に世界各国で上映。2024年2月22~27日には、「QUEEN ROCK MONTREAL」として初のIMAX上映が実現。1982年製作
「ボヘミアン・ラプソディ」後、QUEENに沼っていた2018年。
もちろんDVDを買って何度も見た素晴らしいライブです。
当時の熱い感想はこちら(笑)
IMAX 見てきましたよーーー!
引きで映している映像はボケているのもあるんですが、メンバーの近くで撮影した映像は、IMAXでもクリアで綺麗でした。
やっぱり、音が凄く良いですね!
そして演奏のクォリティが本当に素晴らしい!!
とても40年近く前のライブとは思えないです。
彼らの楽曲によって、バンドの可能性や楽器演奏テクニックが目覚ましく進化したんじゃないかなぁ。
このライブは、2日間の公演を撮影したものですが、きちんとした打ち合わせもなくカメラクルーがたくさん入っていることにメンバーはかなりイラついていて、そのストレスのせいで全体的にテンポが速いんだとか(笑)
確かにロジャーの真後ろ、後頭部のところにもクルーが張り付いていました。
でもそれさえも良い方向に影響していて、緊張感&疾走感に溢れた凄いライヴでした。体力気力共に最高の時期だったのかもしれませんね。
「ドラゴン・アタック」「シアー・ハート・アタック」など、今ではもう演奏されない曲が入っているのも良き。
フレディの声の状態も安定しているし、
ともかくロジャーが全力で、全力すぎて途中で倒れちゃうんじゃないかしらと心配になるぐらいパワー全開です。
スネアに覆いかぶさって集中、体を捻って歌うお馴染みの姿を堪能しました。
私はそんなに洋楽を聴かないので専門的なことは分からないし、もちろんQUEENはロックバンドなんだけど、私は凄くクラシックな印象を受けるんです。
ギター、ベース、ドラム、ボーカル、たった4人なのに、オーケストラのようにゴージャスなサウンド。
ディレイで音を重ねて壮大な世界観を描き出すブライアンのギターはもちろん、ロジャーのドラムがとても音楽的なのが好きなんですね。
左手で刻むスネアがクリアでタイトで心地よくて、単にビートを作り出すのではなく、全体的に凄く音楽的なうねりがあるんです。
打楽器とは思えない、まるでメロディーが聞こえてくるような歌っているようなフレーズ感が凄く好き。
ドラマーというよりパーカッショニスト。
普通のドラマーは、ティンパニソロなんてやりませんよ。(笑)
完璧なリズム感なんだけど、メンバーに合わせてゆらぎもあるんです。
フレディが歌うときと、ブライアンのソロの時とでは、テンポ感が少し違うんですね。
彼らが一番パフォーマンスしやすいテンポにスッと合わせる。
でも走りすぎているときは手綱を引くように落ち着かせたり、自由自在。打ち込みではない、生きたリズムが躍動感に繋がるんです。
あと面白かったのは、2日間のライブを繋ぎ合わせてるので、ブライアンだけ、衣装が急に変わるんです。
残りの3人は全く同じなので、ちょっと笑えます。
【伝説の証 ~ロック・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985】
ともかく、このディスクの素晴らしいところは、ブライアンとロジャーによるコメンタリーがついていること!
それも1時間半全部!
あの「ライヴ・エイド」と2枚組ですし、最もオススメの1枚です!