ブルーマングループ ワールドツアー in Japan | akaneの鑑賞記録

akaneの鑑賞記録

歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

顔を真っ青に塗った「ブルーマン」が、音楽や演劇など様々なパフォーマンスを展開するショー。
 

 

 


1987年、最初の3人組となる3人のメンバー(マット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンク)で結成。ニューヨークの路上で“ブルーマン・グループ”としてストリート・パフォーマンスを始めたのがきっかけでブレイク。最初の劇場公演地であるオフ・ブロードウェイのアスター・プレイス劇場で1991年からロングランを続けている。リズム(ビート)にのりながら一言もしゃべらないそのパフォーマンスは、シニカルかつギャグに溢れたもの 。

日本では六本木にブルーマン専用の劇場が作られ2007年から2年間、 2010年から2年間のロングラン公演が行われました。

NYで2回、東京で3回観たぐらい、大好きなパフォーマンス。
7年ぶりの公演をとても楽しみにしていたのですが…今回はちょっと消化不良でした。
あまりに盛り上がらなくて、パフォーマーが気の毒になるぐらい。
このショーって、お行儀よく座って見るタイプのものじゃないんですよね。
観客参加型で、「ロッキーホラーショー」みたいに、客席も出演者の一部として盛り上がってないとつまんないんです。
物凄くスタイリッシュでクールな部分(演奏しているときとか)もあるんだけど

 

 

 

パントマイムの部分は、基本的に悪ガキのノリというか、学園祭でバカやってるみたいなノリなんですよ。
少々食べ物を粗末にするような(やや汚い)パフォーマンスも結構あって
それをみて馬鹿笑いできる人じゃないとね。
「あら、汚い!」「お行儀悪い」とか思って引かれちゃうと辛いですね。

 

NYで30年近くずっとロングラン公演されているアスター・プレイス劇場は、場所もオフブロードウェイにある300人ぐらいのこじんまりした劇場なんで、ステージと客席もとても一体感があるんです。
ポンチョ席に座ったら、本当にいろんな飛沫が飛んできて大変ですからね!
今回は全然、ポンチョを被る意味もないぐらい遠慮がちな演出。
そして最後には、天井からトイレットぺーバーが下りてきて、みんなでグルグル巻きとって、客席中がトイレットぺーバーまみれになるっていうのが面白かったんですが、それもなかったですね。
ステージからキャノンで紙テープが発射されるんだけど、やっぱり盛り上がりに欠ける。
前の日本公演の時はやっていたのに。経費削減かな。

 


あと、以前はこのようなLEDダンスも先駆けとして演じられていましたが、
https://youtu.be/BfZRqea0SC0?t=57
(これは全然違うパフォーマーですけど、例として)

今回は、ただ全身にライトがついた衣装を着ていただけで、それもがっかり。

 

 

今やもう、ライブなんかでも映像のクォリティが上がってしまったので、ブルーマンの斬新さは薄れてしまった感じはします。
時代がブルーマンを追い越してしまったかもしれません。
客層のせいにしちゃいけないと思うんだけど、この日はなぜかご年配の方がすごく多くて。
ファミリーで来ていた子供たちは結構笑ってくれてそれは救いでした。

終演後にロビーにも出てきてくれなかったし。。。
一緒に写真撮ったりできたのにな~。